日本の商社がダメなのは…

皇紀2680年(令和2年)8月26日

伊藤忠のファミマTOB、成立の可能性 株価、買い付け価格下回る:時事ドットコム

伊藤忠商事によるコンビニエンスストア大手ファミリーマートを対象にしたTOB(株式公開買い付け)の応募が24日、締め切られた。株価の高止まりで成立が危ぶまれていたが、同日の市場で株価が買い付け価格(2300円)を下回ったことで、成功にこぎ着けたもよう…

(時事通信社)

 伊勢丹を批判してきた私が、次に批判するのはファミリーマートであり、大株主の伊藤忠です。まず、サークルK・サンクスを呑み込んだくせに、サンクスが高い評価を得ていたスイーツ部門を全く継承せず、相変わらずファミマの当該コーナーは寂しい限りです。特に「おいしい」と話題になることもありません。

 さて、伊藤忠といえば「中共寄り」の「売国商社」として悪名をとどろかせてきましたが、中共の中信集団(CITIC)との提携すらうまくいきませんでした。

 そこへタイ(泰王国)のチャロン・ポカパン(CP)との提携にも事実上失敗しています。これは最初から当然の結果で、CPはそもそもセブン・イレブンと提携し、商品を出してきた会社です。

 わが国のセブン・イレブンでも、例えば冷食の「鶏の照り焼き」をご覧ください。裏にCPのマークがしっかり入っています。そこへファミマが割って入ろうとしても、セブン・イレブンを成功させたいCPが相手にするはずなどありません。

 にもかかわらず提携にこだわった伊藤忠は、完全に「計算ができない莫迦」なのです。

 今日のファミマの失敗は、ほぼ伊藤忠のせいであり、今回の完全子会社化で改善される見込みはありません。ものすごく酷いいい方を敢えてしますと、莫迦に堕ちた落ちこぼれが根っからの莫迦に呑み込まれるだけですから。

 伊藤忠といえばほかに、例の「カビノマスク」出荷の一翼を担った商社でもあり、安倍政権の顔に泥を……いや、あれは官邸の佐伯耕三首相秘書官の顔に泥を塗っただけだから別に構いませんが、とにかくわが国の商社として情けない限りです。

 この莫迦っぷりから学ばねばならないのは、日本の商社が東亜・東南亜で偉そうにしているだけで、どうにかなるだろうという甘い目算を立てながら全くどうにもならなくなっているということです。特に東南亜諸国をなめ切った態度が元凶なのです。

 CPは、泰王国のみならず東南亜を代表するコングロマリットの一つであり、伊藤忠のような甘い考えでどうにかできるような企業体ではありません。それを「日本企業だ。日本の商社が来てやったんだ」などという四十年前ぐらいの考え方で立ち振る舞って恥をかいているのですから、経済産業省と大して変わらないとも申せましょう。

 これを他山の石として、全ての日本企業が中共から離れて兵站を組みなおさねばなりません。さもなければ日本企業の成長はないのです。

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『日本の商社がダメなのは…』に1件のコメント

  1. minato:

    なんでも勉強してますねー、感心します! 元気で頑張って又面白い情報 お願いします。