中印衝突で45年ぶり死者
英連邦ニュー・ジーランド(新国)北部のケルマディック諸島南方で昨夜二十一時五十分ごろ、マグニチュード7.4の大きな地震が発生しました。付近には海溝があり、小松左京の『日本沈没』に登場する架空の仏国製深海調査艇の名前「ケルマディック号」を思い出したのは、私だけではないはずです。
また、平成二十三年三月十一日の東日本大震災が発生する約二週間前、同年二月二十二日に新国クライスト・チャーチなどカンタベリー地方でやはり大きな地震が発生したことを思い出された方も多いのではないでしょうか。
東日本大震災のあまりのことで忘れ去られましたが、死者百八十五名のうち二十八名もが日本人であり、しかもその全員が若い留学生たちでした。この悲劇からわずか二週間後に、同じ環太平洋造山帯内で大地震が起き、約二万名もの死者を出したのです。
今回は関連がなければよいのですが……。
正確には、印国と中共・共産党に乗っ取られたチベット(現チベット自治区)の境目ということであり、死者が発生した印北部ラダックは、チベット文化圏に属しています。
約三千万人もの人びとが共産党に虐殺された文化大革命で、チベットのさまざまな伝統文化は破壊されましたが、ラダックには今なお素晴らしい曼荼羅美術などが残されており、印国か中共か、どちらがよいかを如実に表していると申せましょう。
印国と中共の国境紛争は長く続いてきましたが、投石や殴り合いで互いに死者が出たのは四十五年ぶりのことであり、目下「中共を地図から消す世界大戦」の始まりに於いて、私たちは印国に衷心よりお悔やみとお見舞いを申し上げ、応援したいところです。