処理水の海洋放出は常識
本日の東日本大震災追悼式典は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて中止になってしまいましたが、東京電力福島第一原子力発電所事故で生じたいわゆる「汚染水」の処理問題を報じる時、どうにも「安全と安心は違う」といういい方で「処理水」の海洋放出に反対する意見ばかりが報じられるのですが、そもそも「科学的に立証された安全に対する無知」こそが原因で福一原発内のタンクはもう限界を迎えているのです。
現行軽水炉型原発の問題はさておき、世界中の原発が「処理水」を海洋放出しています。自然界に存在するトリチウムだけが残留するため、問題は放出量であり、一度に大量の「処理水」を放出するのではなく、自然の持つ希釈力を睨みながら進めるのです。
よって現状のようにタンクで敷地が一杯になってからではなく、本来は「汚染水」の処理を進め、少しずつ放出していかねばなりませんでした。これを世界中の原発がやっているのです。
福一原発の「処理水」だけが駄目ということはありません。それは「何となくイメージで」反対しているだけなのです。原田義昭前環境相が敢えてこの問題に切り込んだのは、人びとの無知を正すためでした。
さきほどから「」付きで申しているのでお気づきでしょうが、それこそ「汚染水と処理水は違う」のです。基準値の六倍もの「汚染水」を垂れ流してきた原発を持つ韓国に、基準値以下の「処理水」を海洋放出する計画の日本が非難されるいわれなどないのです。