拉致事件解決を阻んだ時間
グレゴリオ暦ではありますが「旧年末」に踊った記事の中で、最も私たちの神経を逆なでしたのがこれです。
まず、日本国民を拉致した「犯人」である北朝鮮が、わずか二人の情報しか出さなかったこと。
そして、それを拉致事件解決こそ最重要課題とうたってきた安倍政権が非公表としたこと。
最後に、拉致被害者が「日本に帰りたくない」といい始めていること。
わが国が金大中事件や文世光事件を経て、まさに旧年六月十七日記事で申した「日本が韓国を裏切った日」から北朝鮮の増長が始まり、日本国民の生命をカネに替えた福田政権もあって、ついに北朝鮮が日本国民を拉致して工作活動に利用するようになり、その事実をわが国政府が長らく認めてこなかったことで、救出・原状回復が遅れた分だけ「彼らの祖国は日本ではなくなっていった」のです。
拉致事件の解決を目指したところで、これでは公表したくても出来ません。安倍政権の苦悩はそこにあり、もはや事件解決が絶望的になり始めています。遡って申せば、北朝鮮や中共に配慮した間違いが数十年の時を超えて私たちを酷く苦しめ続けているのです。
このことは、私たちが肝に銘じなければなりません。