防災訓練に抗議する集団

皇紀2678年(平成30年)1月22日

 「病院死は嫌だ」とおっしゃっていた著述家の西部邁先生が二十一日、多摩川に身を投じて亡くなられました。衷心よりお悔やみを申し上げます。

Jアラート訓練「中止を」藤沢市民が要請

 31日に県内全33市町村で予定されている「全国瞬時警報システム」(Jアラート)発動を想定した国民保護サイレン再生訓練について、藤沢市の市民グループが19日、同市に対して訓練の中止などを求める要請書を提出した。 提出したのは「藤沢市のJアラ…

(カナロコ|神奈川新聞ニュース)

 政府は目下、海上保安庁が津波被害やわが国周辺海域の不審船などに関する情報を一括して「海洋状況表示システム」を四月から構築、来年一月には運用を開始できるよう準備を始めています。

 私たちの想像を絶すること、得体の知れないものの存在をまず認めるのが重要で、政府として責任をもってそれらに対処するよう私たち国民が求めることこそあれ「何もするな」と要請するには、何かあった際にも一切行政の責任を追及しないという確約が同時に必要です。

 藤沢市に要望書を提出した「藤沢市のJアラート訓練に抗議する藤沢市民の会」(樋浦敬子代表)は、その旨を記載していたでしょうか。恐らくしていないと思いますし、この当然の条件について正しく答えられないと思います。

 なぜなら、と申しては恐縮ですが福島瑞穂全国応援団のメンバーには、概してそのような基本的なことが抜け落ちている方が多いからです。樋浦代表は、神奈川県の項に「狭山事件再審弁護団事務局」のお一人として氏名が掲載されていました。

 全国瞬時警報システム(Jアラート)は、確かにまだ完全な防災情報になりえていません。仮に北朝鮮がわが国に向けて弾道弾を発射し、政府が軌道などからそれを把握して警報を鳴らした段階で、着弾まで数分あるかないかとなれば、Jアラートは単に「死の合図」でしかないとも申せましょう。

 しかし、備えがあればそれで助かる人がいるかもしれません。にもかかわらず平時にその概要を私たちに周知・訓練することを全否定する人たちこそ「死の集団」です。自治体にこのような要望書を提出する人たちにこそ「すぐに戦争と結びつける底意」があり、彼らのいう政府よりもよほど悪質でしょう。

 行政側は、要望書を提出されれば受け取るほかありませんし、極左暴力集団の類いに抗議されるのは慣れていると思いますが、どうか真に受けないよう願います。

 私たち国民がすぐにでも政府に要望すべきは、何度でも申しますが現行憲法(占領憲法)では助からないという現状から原状を回復することです。

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『防災訓練に抗議する集団』に1件のコメント

  1. 心配性:

    西部氏は、割と最近、プライムニュースでお元気そうなお顔を拝見したと思います。
    体調を崩されていたそうですが、痛ましい事です。
    ご冥福をお祈りします。

    目下日本政府は、更なる外国人観光客や起業家の呼び込みに熱心ですし、とても「戦争」を始めるようには見えませんねぇ。
    実際、連日の様に、「外国人観光客がこんなに増えた、もっと呼び込もう」といった報道を目にしています。
    「軍靴の音」は、あまり聞こえません。

    とはいえ、文大統領のやる事を無闇に支持し過ぎたり、オリンピックの開会式に総理が出席するのもやめた方がよいです。

    天安門事件の後、天皇陛下の中国ご訪問が実現し、中国共産党は大喜びしたようですが、来日した江沢民の陛下に対する態度は酷いものでした。

    「人権状況」も、当時と比較して、「大幅に改善した」とは言えないのではないでしょうか?

    中国、新疆ウイグル自治区で顔認識システム運用をテスト。指定地域から300m以上離れると当局に警告
    http://japanese.engadget.com/2018/01/19/300m/

    もっとも、国際社会は、目の前の「人権弾圧」よりも、戦前の「慰安婦問題」(かなり白髪三千丈)の方が関心が高いようですが。