中国が微笑みかけたら危険

皇紀2678年(平成30年)1月15日

国税幹部の呼び出し 鳩山二郎氏秘書が辞任

自民党の鳩山二郎衆院議員(39)(福岡6区)の小沢洋介私設秘書(45)が、顧問を務める会社と関係がある免税店運営会社4社に対する税務調査について国税庁幹部に説明…

(産経ニュース)

 この件、どうやら国税庁から意図的に漏洩されていたらしいのです。学校法人森友学園問題なるものを創出し、安倍晋三首相を嵌めようとした財務省の、当時説明の矢面に立たされた佐川宣寿長官絡みで、行政権力から立法へ「財務省に難癖をつけるならこのような目に遭わせます」という見せしめだったかもしれません。

【あめりかノート】米中関係が険悪になると二階氏が訪中…その裏に潜む危険 ワシントン駐在客員特派員・古森義久

米中関係が険悪となり、日米同盟が強化されると、自民党の二階俊博氏が北京に姿をみせる-。日米中の3国関係のうねりを長年、観察していると、こんなパターンがあることに…

(産経ニュース)

 さて、産經新聞社の古森義久駐米客員特派員の記事に難癖をつけて大変申し訳ないのですが、日米中関係の見方がずれています。少なくとも自民党の二階俊博幹事長(和歌山三区)への取材が全く足りていません。

 保守派を中心に二階幹事長を非難する声は、もうずいぶん前から沸き起こっており、国想う団体に東京都内や和歌山県内で取り囲まれたりもしましたが、本当に中共共産党へ魂を売り渡したのは福田康夫元首相です。

 二階幹事長は過去、福田元首相に頼まれて日中間の調整役を担ったことが何度もあり、頼まれれば何でも引き受けるのが二階幹事長の政治家としての基本姿勢なのです。よって二階事務所は、陳情に行っても粗雑に扱われることがないと有名です。

 安倍首相が二階幹事長を重用するのは、そのためであり、二階幹事長も特に三年前の五月の訪中で、実は訪中団の人が集まらなかったところを助けられ、習近平国家主席へ宛てた親書まで用意してくれた(面子を保ってくれた)安倍首相をもう絶対に裏切りません。だから中共に厳しいことも発言するようになりました。

 昨年の訪中から帰国し、中共共産党が覇権掌握を目的に企む「一帯一路」へわが国も参加するよう促したのも、インド(印国)と同様に潜り込んで策略が頓挫していくのを確認したい目的があるようです。

 しかしながら「口利き」が得意な二階幹事長は、わが国もおいしい汁だけ吸えればよいと思っているようで、そこが相変わらず危険なのですが、ご本人は「(中共は)とんでもない国。だからみんな嫌がる。だから自分がやる」とごく近い人物には吐露しており、安倍首相と組んで日中の間合いを計っているのは間違いありません。すっかり中共に心酔してしまった福田元首相とは全く違います。

 小森氏に強く書いておいてほしかったのは、むしろ中共共産党の思惑のほうであり、現下の韓半島(朝鮮半島)の有り様を見ても分かる通り日米離間のために平気で歓待のふりをする中共に、決して私たちが騙されてはならない、と。

 福田元首相のように、熱烈歓迎にやられる「甘い日本人」の何と多いことでしょう。安倍首相も二階幹事長も分かってやっているのに、民間のほうが訳も分からず中共へのめり込んではいけません。

 とはいえ政府・与党に先述の「相変わらず危険」な側面もあり、ゆえに一帯一路への批判の手を緩めず、中共に進出したわが国企業がどんな酷い目に遭わされてきたかを取り上げ続けねばならないのです。

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『中国が微笑みかけたら危険』に1件のコメント

  1. 心配性:

    外国と協力するのは構いませんが、本気で「心酔」してしまったり、「日本人と韓国人の心臓は一つ!永遠に共に歩み続け・・・」と酔ったような演説を始めると危険です。

    安倍総理も、北方領土や条約の締結を諦めていないようですが、こういうのを見ると、「最初から無理なんじゃないか・・・」という不安が脳裏をよぎります。
    というか、「大人たちの腹黒さ」に怯えます。

    ソ連の北方四島占領、米が援助 極秘に艦船貸与し兵士訓練も
    https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171230-00010001-doshin-hok

    それから、「慰安婦合意」で「譲歩」を促すメディアの論調が散見されますが、「火付け役」を演じた新聞には黙っていて欲しいものです。

    つい先日、「朝鮮日報」の報道に、「54歳大学教授、慰安婦の名誉を毀損した疑いで在宅起訴=光州地検」というものがありました。

    韓国の順天大学の教授が、「私が考えるに、その元慰安婦たちは実はかなりのことを知っていて、慰安婦になったと思う。オーケー? 全然知らないまま慰安婦として行ったということではないだろう。歴史的に見て、少しは知っている」と発言して非難を浴び、「在宅起訴」されたそうです。

    以前、ネトウヨでも「親日」でもない、『帝国の慰安婦』の著者の朴裕河教授が、著書が発禁処分になったり、懲役三年を求刑されたり、賠償金の支払いを命ぜられたりしているのを見て震撼しましたが、慰安婦問題を研究したり、持論を展開しただけで捕まってしまう国と、果たして「歴史の共同研究」など思うようにできるのでしょうかね?

    近年、日本の考古学者などが、韓国の研究者らと共同研究を精力的に進めているようですが、近現代史の研究者らに対する激烈な「弾圧」を目にすると、古代史の研究者らに対しても有言・無言の「圧力」が加えられているのではないかと心配になりますね。
    くれぐれも、「正気」を失わないようにしましょう。