一日遅れましたが、七月三十一日に東京都内で開催された「第六十四回日本の心を学ぶ会」講演にご参加いただいた皆さんに、衷心よりお礼申し上げます。四宮正貴先生が講師で急遽、土屋敬之前東京都議会議員も来られ、私はいわば前座だったのですが、多くの方が拙ブログをお読みになって参加されたと知り、感無量です。「東京で定期的に講演を」とのお声まで賜り、出来るだけ近いうちに実現したいと思っています。その際には、また皆さんとならお話しできることをお話し、情報を共有した上で、意義ある政策提言につなげてまいりたいと考えています。

　http://www.sankei.com/politics/news/160802/plt160802……
　▲産經新聞：首相、石原伸晃経済再生相を留任　稲田朋美氏は防衛相か農水相　世耕弘成氏初入閣　石破茂地方創生相は固辞　自民党幹事長は二階俊博氏

　第五十八代横綱の千代の富士・九重親方が三十一日、亡くなられたという報は、あまりにも衝撃が強すぎました。衷心よりお悔やみを申し上げます。最近のいわゆる「巨星」の訃報続きには、心がすっかり疲弊します。

　私なんぞは、千代の富士関のおかげで相撲が面白かったと記憶している世代なので、その後の世に言う「若貴ブーム」は、千代の富士関あってのものだった、と。引退会見での「体力の限界」は、その衝撃と潔さへの称賛から当時流行したとも記憶しています。

　もっぱらその用例は、単にしんどいことを「やれ」と言われてすぐやめる時などで、よく叱られました。

　さて、訃報の衝撃に吹き飛ばされたのが東京都知事選挙で、土屋前議員が「たぶん八時五分に小池当確が出る」と私に耳打ちされた通り、組織票がなかったにもかかわらず小池百合子元防衛相が圧勝しました。

　先月二十日記事で申したことは、既に二十四日記事でほのめかし、もう皆さんもよく分かっておられるように思います。これで都議会内や組織委員会の「東京五輪利権」が潰され、抵抗する連中が小池新都知事を徹底攻撃、都政が再び大混乱に陥るでしょう。これは、土屋前議員も同じことをおっしゃっていました。そうして膿みを出せばよいのです。

　その結果また短期で都知事が交代になったとしても、その闘いを選挙戦の特に後半で匂わせた小池氏を都民が勝たせたのですから、今度ばかりは上等でしょう。安倍晋三首相も森喜朗元首相をあまり好いていないので、小池新都知事と手を組むはずです。

　むしろ処分すべきは、小池新都知事ではなく自民党東京都支部連合会のほうであり、そこでよく分からないのが石原伸晃経済再生担当相の留任人事ということになります。私は、安倍首相が彼の首をはねると思っていました。

　党幹事長人事は、残念ながら谷垣禎一幹事長が四肢麻痺の可能性があるほど実は重体のため、交代が予想されたのですが、岸田文雄外相を持ってこなかったのは、求心力の落ち始めた二階俊博総務会長のもとで「総裁任期延長」をやるからには、まだ（岸田外相が適任か否かはともかく）「次の首相」へと芽吹かせるわけにはいかないと考えたからに違いありません。

　石破茂内閣府特命（地方創生）担当相が自ら閣外へ出るのは、恐らく次期首相を狙うなら結果が「凶」と出るでしょう。彼のような人は、無役になるとどこまで転落するか分かりません。定石通りに駒を進めた気でいるでしょうが、留任固辞を確認したかっただけの安倍首相の罠に早くも引っかかったような人は、恐れながら出世しないと思います。

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