日朝、まだ握る日本カード

皇紀2675年(平成27年)5月13日

 http://www.sankei.com/west/news/150512/wst150512……
 ▲産經新聞:北朝鮮産マツタケ不正輸入で総連傘下の貿易会社社長も逮捕 京都府警など合同捜査本部

 北朝鮮絡みの外為法(外国為替及び外国貿易法)違反事件を最初に扱った三月二十七日記事で、朝鮮総連(在日本朝鮮人総連合会)の許宗萬議長の自宅などにも異例の家宅捜索に踏み切った「京都府警察および神奈川県警察の合同捜査本部は、恐らくこれで終わらせることはしない」と述べ、許議長が「家宅捜索で『押収されたものは何もない』と息巻いたのはまずかったはず」と申したように、ついに議長の次男である許政道容疑者と朝鮮総連傘下の貿易会社「朝鮮特産物販売」(東京都台東区)社長の金勇祚容疑者が逮捕されました。

 これに対して「謀略だ」などとさらに強弁した許議長は、そろそろ自らが置かれている立場の危うさに気づいて沈黙すべきです。わが国の警察や検察が、政治的思惑によって人を犯罪者に仕立てざるをえないよう上位権力に動かされてしまうことは残念ながらありますが、さすがに一点の証拠もなく逮捕はできません。

 何度も申しますが、北朝鮮本国と許議長の間には隙間風が吹きすさんでおり、そのような中で「本国との密使役」を担っていた政道容疑者が逮捕されれば、いよいよ本国との資金ルートまでばらされていくでしょう。

 政府は既にこの展開に伴う北朝鮮の抵抗を想定し、総連本部ビルの家宅捜索は見送るよう警察に指示したはずです。なぜなら本部の家宅捜索をするかしないかが「外交カード」になるからであり、日本国民拉致事件の解決に向けた協議に差し支えるような抵抗を北朝鮮がしてしまえば、或いは許議長がこれ以上吠えてしまうと、警察は一気に総連本部に乗り込むに違いありません。

 許議長は本国に示しがつかないような事態になることを恐れ、必死に抗議の声を演出していますが、もういい加減にしないとかえって本国に何をされるか分からなくなります。

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『日朝、まだ握る日本カード』に1件のコメント

  1. 読者:

    金の切れ目が縁の切れ目ということですね。
    どこまでも冷徹な連中だ。