ほら決まったオランダ行き

皇紀2673年(平成25年)4月18日

 http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2013041700713
 ▲時事通信:皇太子ご夫妻がオランダへ=雅子さま海外公務10年ぶり-新国王即位式に出席

 蘭王国から新国王即位式への御出席を打診されていた皇太子徳仁親王殿下と徳仁親王妃雅子殿下は、宮内庁の風岡典之長官から公然と不敬な文句を言われたりもしながら、ついに御訪問を御決めになりました。

 雅子殿下が御公務に復帰されたのは喜ばしいことです。まずそれを前提に話を進めてまいります。

 この件については、十六日記事で申したとおりです。国際司法裁判所の判事(昨年まで所長)として蘭王国に駐在する小和田恆元外務事務次官らが蘭王室の協力を口実に皇室日程に介入すればするほど、雅子殿下の御病状が深刻になられました。

 私は、あくまで推測の域を出ないことをお断りした上で思い切って申しますが、風岡長官が東宮大夫との調整で済むことを表沙汰にしてまで苦言を呈したのは、蘭王国御訪問をすぐに御決めにならなかった雅子殿下を貶めるように批判したかったからです。

 雅子殿下が御実家の面面に御会いになるためならば喜んですぐに御決めになるというようなことを指摘する方がおられましたが、実際は違いました。

 それほどかねてより小和田家のほうの「勘違い」が激しく、風岡長官の「皇室破壊工作」にも見える言動は異常を極めています。今や皇族であらせられる雅子殿下に問題があるかのような論述の存在は、この「皇室破壊工作」そのものです。

 皇族の「好き嫌い」を、臣民であることを忘れたただの市民が語りたがるようになったのは、まさしく占領憲法(日本国憲法)第一条の恐るべき「天皇陛下をいつでも廃位に出来る『国民の総意こそ主権』思想」の蔓延の結果であり、雅子殿下の御存在によって皇室が消えてなくなるわけではありません。皇室を消し去るのは、ただの市民のほうです。

 風岡元国土交通事務次官が宮内庁に送り込まれたのは、私たちの間に「東宮批判」の根を下ろさせた次の瞬間にとどめを刺すためでしょう。わざと職務を全うしていないように見えます。

 その証拠に、主として雅子殿下に向けて暴言が吐かれた長野県奥志賀高原への御旅行に於いて、御宿泊先は中共人に売却された「ホテルグランフェニックス奥志賀」だったではありませんか。

 これの何がいけなかったかと申せば、皇族警護の体制に不安があったこと、盗聴の可能性があったことなどが挙げられます。孫建軍社長以下役員の全員が中共人であること自体を問題にしているのではなく、中共がわが国に敵対的である現実から類推され、対処すべき「皇室防衛」にわざと取り組まない宮内庁に問題があるのです。

 小和田家と組んで東宮に蘭王国御訪問をわざわざ迫った風岡長官は文字通り馬脚を現しているのであり、私たちは特に雅子殿下に係る問題の諸悪の根源を無自覚・無批判に取り違えてはいけません。

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『ほら決まったオランダ行き』に1件のコメント

  1. うさんぽ:

    わたくしもそう思います。
    こういう見解の方が議員におられることをうれしく思います。
    でも、じつは、わたしも、かつては(ほんの少し前まで)、
    皇室を慮るがゆえに、雅子妃批判を公然としておりました。(恥)
    いちどきにネットで情報を拾うと、ほとんどの人が一度はその洗礼を受けると思います。
    しかし、縁あって竹田研究会に参加するようになって、その考えが間違っていると気づきました。
    あの西尾幹二さんですら、最初はわたしとほぼ同じスタンスであったのに、
    竹田恒㤗氏と対談されてから(対談中はまだ雅子妃批判)今では逆に、
    例の皇太子殿下への「退位論」を真っ向非難されています。
    簡単に与えられる情報というのが、いかに危険な恣意的なものであったかが分かります。
    逆に、本当の大事な情報がどれだけ得難いものであるかということも・・・

    たしかに、戦後教育が行き届き過ぎた国民の皇室への理解はまだまだ足りませんが、
    それは正しい情報が得られないから「だけ」だと思います。
    これまで遮断されてきた正しい情報さえ与えられれば、
    ほんとうの日本国民なら、かならず正しく理解できることだと信じています。

    こういう本来の皇室と国民との関係への理解や、
    本当の皇室とその周辺状況への理解が広まることを心から願っています。