日本は食い物にされている

皇紀2671年(平成23年)3月20日

 19日に友人たちと被災地へ届ける救援物資の買い出しを某ホームセンターと業務用食材販売店ですませ、ダンボール箱に詰めました。

 と申しますのも、前回配信記事では私が住んでいる和歌山県の取り組みを一例にあげましたが、大阪市が22日午前9時より、市役所や各区役所で救援物資の受付を開始するからです。

 http://www.city.osaka.lg.jp/shimin/page/0000117622.html
 ▲大阪市ホームページ:東北地方太平洋沖地震等の被災者の方々への救援物資の受付を始めます

 今回はたまさか大阪市内在住の友人たちとお金を出し合うことにしました。まして私は日頃から国家を語り、活動してきたのですから、このくらいは当然すべきことだと思っています。真正保守政策研究所の取り組みにつきましても、後日ご報告申し上げます。

 さて、13日夜配信記事で、東京電力が現在休眠または停止している火力発電所を再稼動させるべく大至急、本来時間のかかる総点検を開始したことをお伝えしましたが、被災した常陸那珂(茨城県東海村)は、今も復旧の目処が立っていません。

 比較的早く再稼動出来るのは、大井(東京都品川区)と東扇島(川崎市川崎区)、横須賀(神奈川県横須賀市)だそうですが、そもそもなぜわが国は火力発電を徐々にやめ、原子力発電に振り向けてきたのでしょうか。

 その答えは、日本が自立した資源外交、すなわち自前で原油資源を調達することのなきよう、占領憲法下に置いて管理してきた米国の方針ということです。

 さらに、これは或る真保研役員の指摘ですが、あくまで賭博(資本・株式・金融至上主義)経済を前提にする限り、私企業の災害等緊急用設備への投資は決して優先されない項目ということになります。

 現に福島第1原発は、国内史上最大の大地震と大津波にびくともしませんでしたが、肝心の緊急用発電施設が海水を被り、菅直人首相の度重なる横槍が入って現場の混乱を創出したため、現下の事態を発生させました。

 前回配信記事でも申しましたように、東電が火力発電所を再稼動させるならば、同時に備蓄原油のさらなる放出は必要不可欠です。救援物資輸送にも支障が出ているのですから、今すぐ決断してもらわねば困ります。

 それが今もってなされないのなら、菅内閣はこの国難の最中でも保身の手段として「従米」に固執し、決して被災された方々や被災していない私たちの暮らしを守る「自立再生」の道を歩む気などない、と表明しているのも同然です。

 日本民族は、世界一の原子力発電技術の確立を目指し、実現してきました。メディア報道の言う勝手な「安全神話」ではなく、これは事実です。否定する人は今後電気を使わないで下さい。しかし、それは日本の自立断念と引き換えに米国から手渡された大量不幸社会への引導でした。

 今回の原発事故を最も苦々しく眺めているのは米国政府であり、今ごろどこかの部署が「事故後日本の資源獲得熱」の抑制に向けた「怪しげなCO2排出削減優先」という世論再誘導計画の策定に入っていることでしょう。ヒラリー・クリントン国務長官が原発前の海水に気づかず(日本の地理に詳しいはずもなく)、慌てて冷却剤の供給を日本政府に打診したのがよい証拠です。

 これでも菅内閣は、まだ備蓄原油をさらに放出する必要がない、或いは国民経済が瓦解しても財政を安定させていれば国家が保つと思うことをやめませんか? このことは、もはや被災している方々の分も私たちが首相官邸に訴えねばなりません。

 官邸に渦高く国民の声を積み上げましょう。地方自治体関係者からも「中央が機能していない。政府がやらないから地方が独自に被災者救援計画を立てて実行している。それは住民からの要望が多くあるからだ」との声が出ているのですよ!

 内閣総理大臣官邸
 〒100-8968 東京都千代田区永田町2丁目3番1号

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『日本は食い物にされている』に6件のコメント

  1. 心神:

    米軍並び専門家のチームが原発に派遣されているのであれば、米国も正確な情報データを得てるはず・・・
    ヒラリー氏などに見られる記者会見発言は‥
    菅内閣の不信感に対する揺さぶり?もしくは、右・左へと大きく揺さぶる事で、利益を得られる国際金融資本家たちへのおみやげ演出?
    それにしても、菅内閣の対応不十分な‥と、いうか?頼りない感じなのは何なんでしょうね?

  2. そなふ:

    瀬戸弘幸の日本よ何処への枝野官房長官の会見に強い不信感に従米狂ったコメントを書いた。この瀬戸のブログはひどい従米にあふれている。瀬戸自身が幼稚な従米。アメリカ軍がいる限り、「戦後」は終わらないというのに、アメリカ軍に守ってもらわないと、人民解放軍が来ると言って、アメリカ軍の進駐を正当化し、日本軍が生まれるのを阻止する。反米だと親中だと思い込みシナ人、朝鮮人、左翼と書く。保守であるのだから、外部の勢力に従属しないという保守の基本がわからない。議論ができない。従米はひど過ぎる。民族の存続のために戦えない。力づくで黙らすしかないように思えます。従米洗脳が凄まじいことに驚きます。

  3. LINEAGE:

    おつかれさまでした。政治関係のみんな口ではいろんなこと言うし、書いたりもしてるけど、ほんとに物資をだしたりお金をだしたりした人がどれだけいるか?
    こんなことじゃいけないと思って、遠藤さんが書いてたように日本赤十字に募金しました。少ない額だけど、けっこうみんな出してるみたいだから、輸送してるとこにいくようにも考えてほしいですね。
    何か物資を送るのに注意することとかあるでしょうか?教えて下さい。

  4. 遠藤 健太郎:

     いざ救援物資を箱詰めして思い知りましたのは、まず買い占めにならない程度に買い出しをして(箱買いした水などはそのままですが)箱に詰めますと、例えばタオルを詰めて1箱出来るとします。
     さらにまだ残っているタオルを2箱目に詰め始めたところで、中途半端に買い出しした分がなくなります。つまりその箱がゴソゴソになるわけですが、だからといって空間に別物のレトルト食品を詰めようなどと思うと、これは受けつける自治体も、受け取る避難所も混乱させてしまいますから出来ません。

     結局、空間に入る分の目算を立ててまた買い足しに出掛けまして、非常に不効率なことをしたと反省しました。
     最初から箱を出し、すでに家にあるインスタント食品などを1つ入れてみて「大体このくらいが1箱分だな」と目算を立てた上で買い出しをしますと、無駄な動きをせずにすむと思います。参考になさって下さい。

  5. yuki:

    LINEAGE 様

    市役所によって救援物資受付の条件が微妙に異なるようですので、やはりご地元の都道府県庁のホームページを事前に確認されるか、受付物資の種類をお問い合わせになられたほうがよいと思います。
    姫路市の場合、何故か水は受け付けをしていないとのことですが、疑いもしなかった私は既に水を含めて買出しを済ませており(しかもかなりの量・・)後悔しました。ご参考になれば幸いです。

  6. 遠藤 健太郎:

     先にyuki様にご指摘いただいておりますが、のちに大阪市の救援物資受付条件に「食品」がなかったことを確認し、三宅博先生の地元である八尾市が火曜日以外「食品」も受けつけていると分かったため、市内在住の友人の案内で八尾市立総合体育館に運びました。
     よくよく事前に確認されるとよいと思います。