トランプ氏に文句言うだけ無駄

皇紀2685年(令和7年)4月26日

 高市早苗元経済安全保障担当相が明日から二十九日まで台湾を訪問することがわかりました。期間中、台北市内で頼清徳総統、韓国瑜立法院長(国会議長)や林佳竜外交部長に加え、蔡英文前総統とも面会する予定です。

 二十四日記事の後段で申したように、これも高市元担当相が本気で政権を獲りに行く覚悟の表れであり、自民党の黄川田仁志衆議院議員、尾崎正直衆議院議員や佐藤啓参議院議員らも同行すると聞いています。

 訪台直前に安倍晋三元首相が奈良市内で暗殺されたのち、麻生太郎元首相が訪台したのも「代わりに行ってくるよ」という想いにあふれていましたが、台湾の「安倍晋三友の会安倍晋三之友會)」が高市元担当相の訪台中に歓迎の催事を予定しているとのことです。

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 わが国の財務省や外務省をはじめとする行政権力がいわゆる「非レッド・サプライチェーン(世界の非共産主義国による貿易網)」の強靭化に消極的であるため、国会議員による政治力でこれを推し進めていかねばなりません。

 高市元担当相はその上で現在、最も次期首相に近い実力者ですから、無責任な言動を繰り返す現政権の「自民党評論家(石破茂氏ら)」との違いは歴然としており、台湾外交部と日程調整しながら訪台直前に公表したのも、中共・共産党に対して「毎度のうるさい小言など延延と聞いていられない」という姿勢を示したものと思われます。

日本、トランプ政権による対中貿易包囲網の構築には抵抗の構え

日本は中国に対抗する経済圏に参加するよう求める米国の動きに対し、抵抗する意向を示している。日本政府の現職および元当局者が明らかにした。中国とのパイプ維持のため与党幹部が相次ぎ訪中、対話を継続する。…

(Bloomberg.com)

 一方、現政権はこの有り様です。米国のドナルド・トランプ大統領が他国に対して交渉(取引)の球を投げる際に「大きく振りかぶってくる」上で間違いがあれば正すのは国益に適っていますが、そもそも自民党の食料安全保障強化本部長も兼任している幹事長の森山裕氏らが「農林水産品を犠牲にするような交渉方針は断じて受け入れられない」などと言っている時点で、わが国現政権が「下手を打っている」のが露わになっています。

 安倍元首相がトランプ大統領と対峙していたころ、このような話を耳にした日本国民がいますか?

 トランプ大統領のわが国に対する「勘違い」には、安倍元首相も説明を重ねています。『安倍晋三回顧録』にもある通り安倍元首相は、最も「気が合った為政者」に英国のボリス・ジョンソン元首相を挙げており、そこにトランプ大統領の氏名はありませんでした。

 つまり、気が合ったからうまく交渉できたのではなく、うまく交渉すべく策を練り、私たち国民に不安を抱かせないようにしたのです。ところが、現政権の慌てぶりは、私たちをますます不安にさせています。

 ブルームバーグの単独取材に答えたらしい自民党の河野太郎氏は、トランプ大統領の対日誤解を解いているようでわが国政府が中共産党に水産物輸入の再開を説いた姿勢を語っていません。そもそも東京電力福島第一原子力発電所の高度処理水を未だ「汚染水」などと呼称する中共産党に「再開してくれたらコレもします、アレもします」と頭を下げたでしょうが。

 それがトランプ大統領のわが国現政権に対する不信を買っているのです。むろん米政府のしてきたことを思い返せば、米ソ冷戦の雪解けから昭和六十年のプラザ合意(円高不況の始まり)があり、日本経済は滅ぼされましたから、米政府の対日要求(ソ連包囲網や中共包囲網)にわが国が従ってもいつ梯子を外されるかわかったものではありません。

 実は米国こそ最も信用できない国なのですが、それも何もかも現行憲法(占領憲法)を「憲法」とする梯子をかけて「もらっている」からで、自ら考えて梯子をかけたり外したりすることを忘れた、或いは大東亜戦争の開戦と終戦を思い出してやめてしまったせいです。

 安倍元首相の施政にも下手(日本銀行の量的金融緩和から始めてしまったアベノミクス、事実上の移民推進や政権末期の対中融和)はありましたが、少なくとも米政府に対して自ら考えて梯子をかけたり外したりしようとしていました。

 自動車のガソリン税に上乗せしてきた暫定税率の廃止を決断するのか否かも煮え切らない現政権に、そのような「高度なこと」は無理なのでしょう。私はとにかく、自民党議員に可及的速やかな政権交代を訴え続けます。

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『トランプ氏に文句言うだけ無駄』に2件のコメント

  1. 波那:

    ≫日本、トランプ政権による対中貿易包囲網の構築には抵抗の構え

    どうやったら、こんなにまでオバカになれるんでしょうか。台湾を蔑ろにする態度のこの政権になってから不安で、今朝も「台湾有事が近いと言われる理由」と言う動画を視たばかりです。民進党でも色々な人が居て前の蔡英文総統は穏健派な方で現総統の頼清徳氏は李登輝閣下が再選されないようにと人民解放軍に台湾が囲まれた30年前に、頼清徳さんは台南で医師をしていた人でしたが医師などしてられないと政治家になった中国とは対峙する気満々の強硬派で国民党派の軍人は60人逮捕して台湾人と結婚してる中国人妻まで追放したそうです。台湾の人達は身に迫る脅威をヒシヒシと感じでいます。今年になってから何年も前に登録して忘れてたチャネルから続々と動画が送られて来て視ても何言ってるのか全然分からないですが台湾を忘れないでと言われてるようで身につまされます。常々、高市さんもやっぱしメローニさんのあの凄味を見せないと何してもガス抜きと言われて求心力とならないと思ってました。覚悟を決められた動きに感謝します。トランプさんは自国を守り自国民を第一に考えるリーダーでないと信用しません。自分がそうだからです。
     アメリカでは「米連邦議会の超党派議員がトランプ大統領に対し、北朝鮮による日本人拉致被害者の帰還を外交政策の優先課題とするよう求める書簡を送った」と、こんなことまでしてくれてるのにね。自民党議員はアメリカから不審感しか持たれてない今の政権を早く倒すように言って下さい。今年になってから何通メールしたか…もう虚しくなって行くばかりです。

  2. ナポレオン・ソロ:

    250426―2 現瀬英検のシナ寄りの外国製作では、結局シナからも世界からも見捨てられる
    遠藤さんお早う御座います ソロです
    先ずトランプ氏に何を言っても無駄なのは、トランプ氏が掲げているポリシ-が自国第一主義だからで、普通に考えたら判る話なのに、森山氏は次回の選挙対策用に、シナからの水産輸入制限を再開しない様に先手を打った心算かもしれないが、だから、貴方は自民党のb幹事長などするべきではない器ナノですよ。 政治蚊の基本は「私益より公益」も筈。

    国益より地方漁民の利益を優先しては、本末顛倒なのは誰が考えても分る話、他の話ならいざ知らず、殊外国に関して、国家の大事を地方の利益の為に誤らせる等とんでもない、其れをしたいのなら、明日か羅国会議員を辞めて、地方議員で出直した方が本来の希望に叶います。何故、石破政権に官僚経験者が居無いのかが判ります、石破には人望が無いのです。

    全て自分の裁量で切り盛り出来る資質も経験も無いので、反省も勉強もしていない事、全部バレています。 今更、気付いて着け焼刃で勉強をコソコソやっても、既に見切られているので、逆に利用されるのが堕ちでしょう。 過去に1年持たなかった政権は結構あるが、国を誤らせる立場にいる事も自覚出来ないでは、一日本人として、万死に値すると言えます

    色々あっても、引き際は奇麗につけてこそ、後世に汚名は残りませんね。 妙な頑張りを続けて汚名だけが残るというのは鳥取県としても、迷惑なだけではないでしょうかね.降り¥う異考え方ですが、日本人は「退つ鳥、跡を濁さず」と言う美学を持って殊に当たります、是非ご一考をお勧めいたします。 今が潮時でしょうね。