ルルレモンは日本人差別主義か

皇紀2684年(令和6年)11月6日

 唐突ですが皆さんは、ルルレモンという英連邦加州ヴァンクーヴァーに本社を置くヨガ・アクティヴウェアブランドの企業をご存知でしょうか。

 つい先日、十月十九日に大阪市中央区心斎橋筋に旗艦店を開店、十二月には東京都渋谷区神南にも新たな旗艦店を開店予定だという報道を目にし、既にほかにも店舗があるのですが、或る噂について取り上げておきます。

 それは、ブランド名の由来です。平成十六年、創業者のチップ・ウィルソン氏(既に取締役会長を退任)が「日本人は、Lの発音ができない。それでLのつく名前を考えて『LULULEMON』を思いついた。日本人がそれを発音しようとしているのを見るのは面白い」という主旨のことを語ったというのです。

ルルレモンの名前の由来は日本人差別?噂について企業に直接問い合わせてみた

みなさんはヨガウェアブランドのLululemonは好きですか。私は好きでした。過去形にしないといけないのが残念なのですが、ルルレモンは2004年にルルレモンの創始者が日本人に関する差別的な発言をしたという話があった…

(Wedspink)

 そこでデサント(大阪市浪速区)と合弁で設立されたルルレモン・ジャパンに事実を確認しようと検索しますと、既に問い合わせた方の記事が出ていましたので、ここにご紹介しておきます。

 なぜ加州で私たち日本人を標的にしたような行為に及んだのかは不明ですが、ナショナルポストビジネスマガジンに掲載されていた上記発言の該当ページは削除され、ウィルソン氏も発言を否定したものの、それを引用したビジネスインサイダーとファイナンシャルポストの記事が残っているそうです。

 私たち日本人が英語のLとRの発音に苦労するのは、たびたび指摘されることですが、それをわざわざ嘲笑う行為は、例えば韓国人が日本語(私たちの国語)の「つ」の発音が「ちゅ」になるのをおちょくって「つつじをつつく」といった名前の、しかもわざわざ韓国料理店を日本人が開くようなものでしょう。韓国人経営者が「可愛いでしょ」と言って名づけたなら構いませんが。

 二日記事の後半で少し触れたれいわ新選組の動画批判もこれと似た話で、あれについては、タイの人気ティック・トッカーを真似ただけのものとしても、言語を含む民族の文化や風習等に基づく「できないこと」を他の民族が嘲笑するのは、明らかな差別行為と申せます。

 で、この件を問い合わせた上記記事の筆者に対し、ルルレモンの回答が「そのような噂があることは認識している」「ルルレモンでは早くからプラスサイズのモデルを採用し、ダイバーシティー・インクルージョンを重要視している」というものでした。

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 出ましたよ。まるで質問に答えず、全く関係のない話へと逸らせて「私たちは多様性を重んじている」とは、多様性が聞いて呆れる態度です。

 これだから世界中の「リベラル」は、多くの人びとの信用を失いました。リベラルの左翼・極左が叫び散らかす「環境」「人権」「あらゆる事柄に於ける多様性」は、本来人類を幸せにするための言論ではなく、ポリティカル・コレクトネス(綺麗事莫迦)疲れをもたらしただけの暴力活動でしかありません。

 ええ、ルルレモンを「日本人差別だ」と指弾するのもポリコレかもしれませんが、ポリコレを推奨してきた左翼・極左が世界をこの有り様にしたのです。

 一方、私たち一人一人がたとえささやかでも幸せに生きていくための自由を自らの手で勝ち取り守っていくという保守派の言論に対する信用が増し、左翼・極左が牛耳る報道権力を中心に焦りが生じているため、欧州の保守勢力が選挙のたびに議席を増やせば「極右の台頭は危険」と煽ります。

 米民主党などは、まさにその典型例であり、昨日記事の冒頭で申したようにカマラ・ハリス副大統領の部下への虐待(パワーハラスメント)は、自身の政治的主張と全く相容れないものです。

 リベラルを掲げる左翼・極左が権利闘争を世界中に仕掛け、人類の対立を生みます。多様性と言いながら、さまざまな意見を「受け入れよう」などとは一切考えていない連中です。

 多様性を掲げる企業の、もう名前からして日本人差別というのは、どうしたものでしょう。私はついぞ、石井裕也監督の映画『バンクーバーの朝日』という加州でかつて熾烈だった日本人差別を扱った作品を思い出しました。

 ルルレモンの商品を買うか買わないかは、皆さんの自由です。今や「多様性」だの「SDGs」だのを口にする者の言論ほど信用できないものはないのです。

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