皇室に支持・不支持はない

皇紀2684年(令和6年)3月24日

「あなた方の誰かが話を漏らしたに決まってます」 秋篠宮家が皇宮警察に不信感を抱く理由

「あなた方の誰かが話を漏らしたに決まってます」 秋篠宮妃紀子さまは居並ぶ警官を前に、怒気のこもった声でこう叱責されたという。20…

(週刊新潮|新潮社)

 愛子内親王殿下が二十日、学習院大学を御卒業になりました。衷心より御慶祝申し上げます。その御成長に多くの国民が「はっ」とさせられて以来、岸田政権の誕生で国会議員までもが浮足立ち、女性天皇ならいざ知らず女系天皇容認論が再燃し、現行典範(占領典範)の改正が議題に上がり始めました。

 以前にも申しましたが、皇室を「天皇制」と呼称し、わが国の破壊を目論む対日ヘイトスピーチ(憎悪差別扇動)の左翼・極左は、かつては東宮(今上陛下と皇后陛下)を徹底して誹謗中傷したものの、いざ御即位になると今や、皇嗣殿下となられた秋篠宮の文仁親王殿下と文仁親王妃紀子殿下を中傷対象にしています。

 当時の徳仁親王妃雅子殿下に対して行なわれた数数の無礼を、現在はそれと全く同じ手口(写真や噂話)を紀子殿下に用いて攻撃しているのは、明らかに皇室に対する国民感情を悪いほうへ引きずり落すための工作です。

 皇室に「支持する」とか「支持しない」とかありません。どこの馬の骨か分からぬ者でもなれる内閣総理大臣とは違うのです。

 それが低俗な報道権力にまるで煽られるように、私たち国民自身も感覚を麻痺させてしまい、自分たちの思い通り(国民主権)の皇族でなければ廃位させようとでも言うような、万世一系の皇統とそれを守ってきたわが民族の存在そのものを軽視するような考えを「ふんわり」とでも抱いてしまっています。

 端的に申せば、明治維新という名の「薩長革命」以降、私たちの習慣や文化までもを欧米列強に合わせることが至上命題になり、次第に宗教原理主義や権利闘争といった思想が蔓延し始め、大東亜戦後の占領統治によってさらに国民の意識低下が進みました。

 欧米型の宗教原理主義は、皇室をいただく祭祀の国の精神と交わりません。欧州でも、ケルト人などの祭祀を重んじていた民族がことごとく基督教原理主義にやられ、その精神を滅ぼしていきました。

 私たち日本人の滅びも、皇室に対する軽薄な報道と醜悪な工作にやられ始めてから、いよいよ目に見えてきたように思います。このままでは駄目です。

 秋篠宮が学習院を信用しなくなったのは、文仁親王殿下が「今やこれほど皇族だからといって『特別扱い』するようになったのか」と不信感を抱かれたからで、それは、宮内庁に対する現状も同じく、実は今上陛下と皇后陛下も御感じになられていることでしょう。

 本年に入って皇嗣職大夫に吉田尚正元警視総監(のち宮内庁御用掛)が着任しましたが、宮内庁次長に黒田武一郎元総務事務次官が就いたのは、霞が関内部の単なる権力闘争の顛末にすぎません。

 皇室の「お世話」をすることが「名誉」ではなく「面倒なこと」に堕ちた現行憲法(占領憲法)下の霞が関では、宮内人事の押し付け合いが始まっています。内閣官房など重要な人事から外したい者を宮内庁へ「追いやる」というやり方です。

 意識低下著しい宮内庁職員が新橋あたりの居酒屋で、声を潜めることなく皇室内部の話をしてしまうのでは、文仁親王殿下の不信を買って当然であり、それを畏れ多くも、あろうことか「恨んで」意図的悪口雑言をバラ撒くというような構図で、私たちの皇室が扱われています。

 どうか皆さん、正気を保ってください。わが国に対する破壊工作を見極めてください。今上陛下と皇后陛下がなにゆえに現行の皇室会議ではなく皇族会議の回復のようなことを望んでおられるか、もう「訳の分からないよそ者」に皇室を荒らされたくないのです。

 御自身が実家の小和田家と外務省に苦しめられ、適応障害まで患われた皇后陛下が特に「皇族だけで話し合いましょう」と望んでおられるのは、今日の皇室を取り巻く環境の劣化(実は明治に始まった天皇の政治利用)を物語っています。

 私たち国民は、占領憲法の大問題を解決すると共に、いやそれ以上に、占領典範ではなく元の皇室典範を天皇陛下に御返ししなければならないのです。

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『皇室に支持・不支持はない』に1件のコメント

  1. きよしこ:

    週刊誌、特に誌名の頭に「女性」がつくものを信用できないのは、それこそアイドルグループの「総選挙」のノリで皇室や皇族を賛美したり貶めたりするからです。政治の不作為の罪も相当なものですが、国民に皇族に対する嫉妬や攻撃性を根付かせているのは間違いなくこの手の週刊誌です。

    20年ほど前は東宮への攻撃が苛烈を極める一方、「秋篠宮家こそ次に相応しい」といった空気が確かに存在していました。ところが本当にいつからか立場が逆転し、今上陛下の御即位と共に秋篠宮家への批判が収まるかと思ったら(某KKのせいでもありますが)誹謗中傷が激化していったのです。

    これには所謂「保守派」も加わっており、実名こそ伏せますが中共や北韓を猛烈に批判しながらそれと同様かそれ以上の熱量で秋篠宮家や上皇后陛下を攻撃しています。そして周囲の人物が同調するものですから非常に悪質かつ厄介です。

    これはもう国民の意識どうこうの次元では太刀打ちできません。それこそ「革命」を起こすような覚悟で本物の皇室典範を天皇陛下の元に御返しする以外に方法がないのだと思います。