安倍氏が高市氏推した理由
テレビ朝日・サイバーエージェント系の媒体だからか、ところどころ首を傾げたくなる書き方ではあるものの、石橋文登元産經新聞社政治部長の見立てそのものは、実のところ私もそうではないかと思っています。
以前自民党支持者らしい者が私の菅内閣批判(西村康稔担当相や田村憲久厚生労働相らに対する強烈な表現)をコメント欄で非難しにきた際、そのあまりの「能天気ぶり(自民党が喫緊の選挙に負けることはないとの思い込み)」に私は厳しく反論しましたが、石橋氏の見立て通り安倍晋三前首相こそが自民党の危機を激しく認識していると思うのです。
一方的な話しかできない河野太郎ワクチン担当相と激論には耐えられない岸田文雄前政務調査会長では、とても党総裁選挙が私たち国民の耳目を集めることはなかったでしょう。
現に報道権力は、燦然と登場した高市早苗前総務相(元政調会長)に飛びつき、徹底的に彼女を攻撃することでかえって総裁選をめぐる議論が活発化しています。安倍前首相がいち早く高市氏支持を打ち出したのは、これが理由だったに違いありません。
保守層の投票行動が自民党から離れ始めていたのは確かです。だからこそ私は、小選挙区制の性質と共に「支持率が消費税率にも満たない立憲民主党らの候補者が驚くほど当選してしまい、私たち国民にしてみれば期せずして野党連立政権が誕生してしまう」と警告し続け、前出の能天気な自民党支持者に批判されました。
しかし、この強烈な危機感を安倍前首相が同じく抱いていたのです。
とは申せ現下の自民党の危機は、そのような安倍前首相が招いたものでもあります。わが国の(安倍氏を極右扱いし続けた)報道権力がひたすら私たち国民に隠したほど特に欧州では「安倍首相と独国のアンゲラ・メルケル首相だけがリベラル最後の砦」と報じられていたように、新自由主義とグローバリズムに舵を切った安倍前首相の政策は、次第に保守層の失望感(新自由主義とグローバリズムは左派からの評判も悪い)を招き、末期には中共に迎合して晩節を汚しました。
恐らく安倍前首相は、これらが念願の長期政権維持を最大の目標としていた中で、自身も納得してそうしたものではなかったのではないでしょうか。現下の危機をいち早く察知していたのも、その自覚があるためでしょう。
敵基地無力化についての議論には知識の甘さが出たものの、高市氏は私たちが驚くほど数多の具体的な政策に通じています。何も見ずに「その件はこの法律のこの事項でそうなっていて、だから私はこうしたい」「中共の法律がそうなっていますから、わが国はこうしなければ」と論じられる突出した能力は、とりあえず三名の総裁候補の中で最高です。
このような高市氏を党の前面に今出さなければ、本当に十月の衆議院議員総選挙はどうなるか分かりませんでした。靖國神社参拝までひるまず撤回しない高市氏も、党のための役割を覚悟した上で厳しい論戦に挑んでいるように見えます。お陰で基盤である保守層の支持が自民党に戻りつつあるのです。
河野担当相が保守派であることを強調した昨日の記者会見は、高市氏を推し出した「党の実情」が彼にも大きな影響を及ぼした結果であり、彼はああでもいうほかなくなっているのです。
本来皇室のことについて総裁選の争点になどすべきでないのでここでは省きますが、少なくとも緊縮財政の権化にして旧民主党政権の「事業仕分け」を「二位じゃ駄目なんですか」に至るまで敵陣にレクチャーした(平将明衆議院議員の証言による)らしい河野担当相は、日に日に支持の声を減らし始めています。
こうした自民党の危機を十分認識した上で、総裁選に一票を投じる衆参両議院議員各位、党員・党友各位のご判断に期待しています。
いいですか! 耐性の高い高市早苗次期首相があなたたちのために戦闘の最前線に立ち、報道権力軍から蜂の巣にされ、それでもまだ笑顔を湛えて立ち続けているのですよ。これを見殺しにしたら人間ではありません。
皇紀2681年(令和3年)9月11日 10:28 AM
高市さんは、ロックバンドでドラムを叩いていた過去がある(笑)方です。高市さんはヘヴィメタがお好きらしく、ロックは精神の閉塞感からの打破、解放ですから。今のこの完全に俯き加減になっている日本で、どんな総理になられるかワクワクしますね。
皇紀2681年(令和3年)9月11日 2:06 PM
いつも有難う御座います、大変立派なご意見です!! 是非多くの人に読んでいただきたいと
心から思います。 益々ご活発に行動ください。