中国「日本を核攻撃」動画
この件について、ここで取り上げるのが遅くなりましたが、動画の内容と制作の経緯、その後を多方面から調査してきました。その概要は、現在わが国で伝えられているうち、やはり遠藤誉女史の記事が最も正確です。
米国や台湾はもちろんのこと、印国や韓国の報道各社でさえこの動画のことを報じているというのに、なぜ名指しされた当事国のわが国では全く取り上げられないのでしょうか。
私が聞いているのは、夏季五輪東京大会(東京五輪)が開催される直前で報じにくいという声があったというのですが、中共の共産党人民解放軍は、前回の東京五輪開催中(昭和三十九年十月十六日)に旧東トルキスタン(新疆ウイグル自治区)のタクラマカン砂漠北東部ロプノールで初めて核実験に及ぶという残虐非道且つ恥知らずな組織です。
これまで何度も「中共や北朝鮮に配慮してよかったことなど一度もない」と申してきましたが、仮に共産党軍の下部組織的民間団体とまでは断定できる要素がないにせよ、共産党が犯してきた「愛党扇動」がかくも卑劣極まりなく莫迦げた動画を人民に制作させたという意味に於いては、十分にわが国が中共を批判しなければならない現象と申すほかありません。
わが国を大切に想う心を説いただけで「愛国心はクソ」だの「日本の右傾化」などと騒ぐ連中は、河南省鄭州市の豪雨災害に対して海外報道に当局が文句をつけたことや、東京五輪出場の中共人選手の写真にまで難癖をつけるといった小さな「中国絶対」の態度も見逃してはならないはずです。
遠藤女史の指摘通り、その一方で習近平国家主席自身は、こうした人民の「ナショナリズム」を警戒している様子が伺えます。六四天安門事件の国際的孤立から救ったわが国を卑下し始めた江沢民元主席の施策以来さらに苛烈化した対日ヘイトスピーチ(日本憎悪差別)の毒は、またも中共の国際的孤立を深めているのです。
武漢ウイルス(新型コロナウイルス)漏洩の責任を負わせねばなりませんし、太平洋を目指して沖縄県近海を徘徊する共産党海軍と海警局を排除しなければなりません。孤立を恐れるというのなら、直ちにわが国への好戦的態度をやめるべきでしょう。
しかし彼らは、数十年をかけてでもわが国を隷属化し、太平洋の権益を得ようとも画策しています。孤立回避と侵略を両立させるという戦略こそ描いているのです。
その意味では、六军韬略(六軍韜略)が勝手に制作した動画の内容を「右翼の自己満足」などと軽視できないのです。してはいけません。
まずは報道権力が思い切ってこの話題を報じることです。私たち多くの国民がまずこれを知ることで祖国防衛の意識をほんの少しでも高めねば、現下のわが国はあまりにも、中共人が私たちの土地を、資源を、そして終いにはあなたの会社の幹部の地位までもを乗っ取るだろうということに警戒心がなさすぎます。
いつまでも中共人が「安い労働力」だと思っているなら大間違いです。近く私たちがことごとく中共人に「使われる」日が来るのです。