G7と中国と「中国の犬」
厳しい取り調べで容疑者の段階にある者の精神と肉体を徹底的に追い込むことについて、中共だけを決して非難できませんが、不当禁固から解放された香港特別行政区の周庭(アグネス・チョウ)さんが沈黙したまま報道陣の前から立ち去った様子を拝見する限り、中共当局から相当脅迫されたものと思われます。
その上で中共は、先進主要七か国首脳会議(G7)の英国開催に合わせて彼女を解放したものと見られます。「模範囚」などというのは全く関係ありません。
さらにもう一つの茶番は、開催直前の今月九日、中共の中央电视台(CCTV)に陰険民主党の近藤昭一衆議院議員(愛知三区)なるかねてより問題視されてきた売国奴がわざわざ出演し、習近平酋長の政策を大絶賛して「中共愛」を熱弁しました。
今回のG7に「さらし者」目的で呼び出された韓国の文在寅北朝鮮工作員といい、屈中の徒が世界平和の安定を乱しており、米中の「実はなれ合い」も極めて気がかりですが、中共を地図から消し去らねばならない状況の打開(文字通り消し去ることで訪れる新秩序)を邪魔しています。
近藤や文のような輩を「中共の靴底をなめる卑しい者」というのであり、福田康夫元首相ぐらいにもなりますと「中共の手先」といえましょう。俗によく話題に上がる自民党の二階俊博幹事長は、このいずれにも当てはまらない「頼まれたら何でもする昔ながらの政治家」です。ここを見誤ると真の敵を逃します。
しかしながら、菅義偉首相の何とみすぼらしいことでしょうか。福田康夫以来の「どこぞの課長にしか見えない」首相であり、何を話せたのか大して何も話せなかったのか、G7で日本国首相の激しい見劣りを目の当たりにしますと、安倍晋三前首相はやはり見せ方のうまい政治家だったと思います。
G7開催に際して英政府は、諸外国の代表団に最小限の人数で来訪するよう求め、取材陣にも徹底した行動制限を課しました。その不自由はかなりあったようですが、武漢ウイルス(新型コロナウイルス)騒動を扇動してきた手前、報道の不自由を叫ぶことはできないでしょう。
奇しくもこれが夏季五輪東京大会(東京五輪)開催可能の印象を与えました。独代表団の警備や米取材班の宿泊先で十日、十三名の従業員がUSO検査(PCR検査)で陽性と出たため、ホテルが閉鎖されたりしましたが、こうした対応例が東京五輪でも実践されます。
これでもまだ騒ぎ立てる人たちは、何が何でも(利権の温床である点は非難しますが)東京五輪を潰して北京五輪を守りたいのです。