自分のことしか考えない人

皇紀2681年(令和3年)5月30日

#KuToo ツイート引用の著作権訴訟、出版差し止め及び賠償請求退ける【東京地裁】

職場でヒールやパンプスを強制することに声を上げた「#KuToo 運動」を立ち上げた石川優実さんの著書内でのツイートの引用が著作権法に違反しているなどとして、ツイートを引用されたとするアカウントの主が出版社の現代書館と石川さんを相手取り、出版差し止めや約220万円の損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁は5月26日、原告の訴えをいずれも棄却した。…

(BUSINESS INSIDER)

 本日は、二つの訴訟案件を扱います。まずは、元グラビアアイドルの石川優美さんに関する東京地方裁判所(佐藤達文裁判長)の判決ですが、特に意見が対立している相手に商業書籍への無断転載をされてしまうのは、された側が意図しない形で引用されてしまう場合があり、本来であれば裁判所が不問に伏すべきではありませんでした。

 しかし、本件について引用の要件を満たしていたとするなら、一般的に引用元の明記を伴う学術論文などと同じ扱いと判断されたのでしょう。問題なのは、このツイッター(石川さんのアカウント)でのやり取りの中で石川さんが原告を「へんてこりんな人」「Twitterになると急にバグる」などと中傷していたことです。

 過激な女権運動(フェミニズム)に対する賛否は、一旦置いておきます。石川さんのそうした言動に異議を唱えた原告を既にののしっておきながら、彼女は盛んに自身への批判を誹謗中傷だと主張しています。

 これは、二十六日記事で取り上げた方がたとほとんど同じであり、他にも石川さんは「タカキューの服を着てる男はダサい」などと誹謗中傷していますが、これへの批判も受けつけず、逆に指摘した人を攻撃していました。

 本件判決に対して勘違いしてほしくないのは、判決文を読む限り裁判所が石川さんの主義主張を正しいと認めたわけではなく、むしろ原告への名誉感情を侵害する発言があったことを認めています。

 この人たちに終始一貫して欠落しているのは、自身が他者に抱きうる偏見に対する謙虚さです。それなくして誹謗中傷と闘うだの、女性の権利がどうのといったところで、賛同する人はほぼいないでしょう。

 私も「女性が必ずしもハイヒールを履く必要などない」と思っていますが、他者に暴言を吐きまくる程度の活動には賛同しません。

経産省トイレ訴訟 原告、逆転敗訴に落胆「今さらこんな判断が」

「今さらこんな判断が出るとは驚きだ。結論ありきだ」。職場でも他の女性と平等に過ごしたいという願いが一転して退けられ、原告は判決後の記者会見で落胆と怒りをにじませた。…

(侮日新聞社)

 もう一つは、同性愛・全性愛・性同一性障害・性不特定(LGBTQ)に関する訴訟ですが、そもそも一審の東京地裁(江原健志裁判長)が多くの女性を震え上がらせる判決を下していた事実に、一体誰が思いを寄せたでしょうか。

 経済産業省の五十代の職員が女性用トイレの自由使用を求めたのですが、男性の姿のまま女性用に入って来られる女性たちの苦痛を考えねばなりません。多様性を無視して「お前は性同一性障害だ」などと人を指差すことも、多様性を声高に主張することも、ことほど左様に世の中を息苦しいものにするのです。

 私は「LGBTQの人びとも異性愛者も同じ人間だ」と当たり前のことを述べ、かつては大らかに多様性を認めてきた唯一の先進国がわが国だったと主張してきました。(当時同性愛を厳しく禁じ罰した)基督教的価値観などを流入させた明治維新以降、わが国はおかしくなったのです。

 とはいえ、男性の姿のまま女性用トイレを使用したがるのは、多様な性を主張しながら女性を蔑ろにしています。東京高等裁判所(北澤純一裁判長)が地裁判決を覆したのもその点です。原告の性自認は決して否定されていません。裁判所にそんな権利はないからです。

 どうか自分のことばかり考えて権利を主張するのをやめませんか。そんな運動は、悲しいことにかえって偏見と差別と憎悪をかきたててしまいます。運動を長引かせるためにわざとやっているとしか思えません。これはお互いにですが、自分がどうすべきか、少しは自分で考えましょう。

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『自分のことしか考えない人』に3件のコメント

  1. きよしこ:

    実在の子役を名指しして「死ね」と中傷した事実を棚に上げて「この指とめよう」などと正義漢ぶって見せて結果として大恥晒してツイッターのアカウントに鍵を掛けて指よりも前に自分の息の根が止まった某莫迦を引き合いに出すまでもなく「この手の」言論人はとかく自分に甘いものです。今回の裁判で勝ってイキがるのは大いに結構ですが、彼女の活動もそう長くは続かないでしょう。原告を誹謗中傷した事実は永遠に消えないのですから。

    一方トイレの話ですが、もうこれは我が国の公共の場におけるトイレの全てを「誰でも使える個室」にしてしまうほかありません。渋谷区に「透明のトイレ」が設置されて話題になりましたが、透明どうこうよりも、その全てが個室になっていることに意味があり、たとえばコンサート会場や競技場などにおける「男性用はガラガラなのに女性用は長蛇の列」という事象もこれで無くせます。化粧や着替え、赤ちゃんのオムツ替えなどもそこで済ませばよいのです。これならば性同一性障害の人もどんなタイプの障害でも衣装でも対応できます。経費をケチって男性用の小便器なんぞ導入するから男性と女性で違うトイレを使わなければならなくなり性同一性障害の方が、たかが排泄の事で苦しまなければならないのです。要するに全部飛行機の中のトイレと同じにしろという話であり、こんな馬鹿げたことで裁判なんぞやる暇があるなら、本当の意味で誰にも平等かつ公平な「全トイレ個室化」の実現を推進したほうがよほど有益でしょう。西山事件やwaiwai事件なんぞ起こした毎日新聞には理解できないかもしれませんがね。

  2. 名無し:

    >過激な女権運動(フェミニズム)に対する賛否は、一旦置いておきます。

    フェミニズムへの対応としては、私は↓が現実的だと思います。

    (以下、引用となります。)

    匿名用アカウント @AnonymousLonger
    https://twitter.com/anonymouslonger

    一つは、別に平等と少子化抑制は両立可能ではあるというお話。
    一応だが。
    難しいことではなくて、よくこの界隈で言われる「女にモテないタイプの男女平等」を実践すればいい。
    女性の社会進出は自由。
    但し、企業は妊娠・出産には配慮しない。
    社への貢献度だけで評価する。

    するとどうなる?
    北欧では女性の社会進出が促進されているが、STEMに進む学生は少ない。
    NZでは最も幸福度が高い女性は専業主婦だ。
    女性にも兵役があるイスラエルでは、結婚や出産を選ぶようになった。
    つまり、彼女らの大多数が自然とリスクオフして、女性のロールを選択するようになるだろう。

    そもそも女性が働くこと自体は、少子化には直結しない。
    戦前の日本でも、女達は働き者だった。
    「ああ野麦峠」の世界を思い出してほしい。
    それが少子化に結び付いたのは、大家族制の崩壊と、経済的独立に伴う性的資本の自由市場化のためだ。

    このうち前者の再建は困難だろうとみられるが、それでも彼女らが自発的にリスク回避することで、結果的に「男社会」が再来する。
    この考え方を採用するメリットは、建前としての平等を振りかざせることだ。
    男も女も働いていいですよ、企業が柔軟な対応をできるように規制緩和しました……

    少なくとも「男女平等に反対」「女をあてがえ」よりは受け入れられやすいはずだ。
    それでも働く女、未婚女は出る?
    少数派にとどまるなら好きにさせればいい。
    少子化をなんとかしたいという話であればフェミニストが生き残っても、それ自体は問題ない。
    変なオバさんが街の片隅で喚き散らすだけだ。

    やはりストレートに保守回帰(性的分業)はできないので、ますます「厳しい男女平等」を提唱する方がいいような気がしてきた。
    うっすらフェミは、いわば「老衰」みたいなのと同じで、既に人類の慢性病だから、根治は不可能。
    ノイズとしてのフェミは残るが、対症療法するのが現実的な解ではないか。

    そうですね。
    性差に関係なく人を人として取り扱いましょう。
    だから産休とか生理休暇とかもなくしましょう。
    休みたければ有休をとるか、欠勤していただくのがいいかと思います。
    大丈夫、女性には男性と同じだけの能力があります。
    きっと結果で応えてくれるでしょう。

  3. 日本を守りたい:

    「東京五輪の日当は35万円」 国会で暴露された東急エージェンシー、パソナへの“厚遇”

    https://dot.asahi.com/dot/photoarticle/2021053000010.html

    朝日新聞社の子会社の記事。普段は私は読まない。だが、これは御参考までに紹介。
    東京五輪それ自体には賛成。実行すべし。しかし、五輪に取り付いての政商どものぼろ儲けぶりは、菅総理・内閣そして日本政府の堕落を実証している。国家権力としての責務を果たさぬばかりか、存在そのものを否定されるべきレベル。解体してゼロから再構築すべし!!!!!