「工作員妄想」正しい対処

皇紀2678年(平成30年)2月17日

広がる「工作員妄想」~三浦瑠麗氏発言の背景~

さる2018年2月11日に放送された『ワイドナショー』における国際政治学者・三浦瑠麗氏発言が物議を醸している。番組放送中に、三浦氏が「スリーパーセル」と称される北朝鮮の暗殺部隊(工作員)が、日本の大都市部、特に大阪に潜んでいる、と断定したものである。番組中の詳細な発言は…

(Newsweek日本版)

 或る方から先日、この件についての見解を求められましたので申します。まず、国際政治学者の三浦瑠麗さんについては、昨年六月二十五日記事で申した程度の方でしょう。大した知見の持ち主だとは思いません。

 ただ、今回の発言を「彼女のただの妄想」と片づけるのは間違っています。また、一部が騒ぐ「在日朝鮮人差別に繋がる」というような批判も、国家安全保障を語る上でこの程度を「差別」というなら何も議論できません。

 発言内容に疑義があるとすれば、三浦さんの手元にどのような根拠があって「大阪」と指定したのかが不明で、在日朝鮮人のみの人数を把握した上で「大阪が多い」といったのか、在日韓国人と併せた従来の人数データだけで大阪を危険としたのかという点にあり、はっきり申せば東京も兵庫も愛知も神奈川も京都も危険でしょう。

 そこで、これが「彼女の妄想」でないと申せるのは、警察庁の公安〇課と警視庁公安部が「北朝鮮は、潜伏する工作員らを通じて活発に各種情報収集活動を行っている」と明確に認識しており、そのことを警察白書にも掲載しているからで、三浦さんがいった「スリーパー(セル)」とは、この「潜伏する工作員」のことです。

 北朝鮮の工作員が長くわが国に潜伏している問題は、かねてよりここで何度か指摘してきたことであり、むしろ三浦さんの発言は目新しくありません。今さら妄想か否かを揶揄されることでもないのです。

 かつて讀賣新聞社が、阪神淡路大震災被災地の瓦礫の下から「工作員のものと見られる迫撃砲などが発見された」と記事にしたこともあり、その真偽は分かりませんが、これを「全くの出鱈目」と笑えない現実が既に日本国民拉致事件の発生によってあかるみになっているではありませんか。

 北朝鮮の潜伏工作員を「つくり話」として笑っていられる日本人は、まさに「工作員天国」と化している現行憲法(占領憲法政府の不作為にすら気づいていません。対日工作員たちの思う壺でしょう。しっかりしてください。

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『「工作員妄想」正しい対処』に4件のコメント

  1. きよしこ:

    この番組は唯一毎週生で観るほど好きで、これがダメになればフジテレビも完全に終わりと思っているのですが、当該の放送を観ていた時に抱いた感想は「大阪がちょっとヤバいと言われていて」という部分で例えば大阪在住の方が「明確な根拠も示さず不安を煽るな」とクレームを入れるかもなという程度でした。まさか放送直後から「妄想」だの「朝鮮人差別」だのという意見が出てくるとは思いませんでした。おそらく放送をまともに観ることもないまま個人に対する単純な好き嫌いで「差別だ」と騒ぎ立てるこの手の連中こそ何の根拠もない妄想で人々を不安に陥れる差別主義者であり、傾聴に値しない以上に極めて悪質な言論弾圧と言えましょう。そもそも工作員が潜伏している可能性を完全に否定したり無理矢理にでも人種差別に繋げたりすること自体がまさに「属国根性」のなせる平和ボケの極みです。「日本に工作員なんて存在しないよ」などとこの期に及んで口にできる人間は、関わってはいけない類の莫迦か、本物の工作員かのどちらかでしょう。我が国が自立した国家であればこんな事がニュースになること自体がおかしいのです。

  2. 東京第一区:

    海江田議員を選出したことをまずお詫びします。選挙区民の相違!!ですのでご容赦を。
    新大久保の朝鮮族がどう動くかが怖いです。心配どころではありません。ヘイトと言われますかね。
    体感ですが、韓国目当てで訪れてくる人がかなり増えた気がします。
    朝鮮・韓国に対するアンケートと結果とは逆に動いています。

    昔からの本屋は、南朝鮮のアイドル本をずらりと並べている状況です。
    町が廃れていくのを見るのが強いです。
    でも、まだ町の小さな本屋が生きているが救いです。

  3. 心配性:

    「工作員妄想」に関して、しばしば関東大震災における‶朝鮮人虐殺”(実際には、6千人の犠牲者は多過ぎるので、多くて数百人と考えます。)なるものが引き合いに出されているようです。
    「嫌朝」によるデマやヘイトはいかんと。

    この関東大震災の件について、私は、真相を知りたいと思っています。
    具体的には、当時全国の新聞が、「朝鮮人が放火、略奪・・・」と報じた件についてです。

    例えば、横浜などでも、「朝鮮人放火魔」などに間違えられた中国系住民が、「自警団」に取り囲まれて殴られるという気の毒な事件が起こっていたようです。

    これが直接の原因とは申しませんが、朝日新聞は、震災直後の9月3日の号外で「横浜で朝鮮人が放火」と報じていたようです。
    朝日新聞は、翌月末頃になっても「不逞鮮人の群れが掠奪、放火・・」と報じています。

    私は、家族や財産を失い精神を取り乱した人々に、全責任を負わせる事は少々酷だと思っています。

  4. 心配性:

    話はそれますが、連日のように新たな事態が発生している「タンカー大爆発」と「北漁船漂着」に関する報道が、非常に少ないのはどうしたことでしょう?

    木造船漂着志賀海岸に 北朝鮮漁船か /石川
    https://mainichi.jp/articles/20180217/ddl/k17/040/279000c

    コウノトリに油付着情報 奄美大島、通常に行動
    http://www.sankei.com/west/news/180214/wst1802140098-n1.html

    遺体を乗せているかも知れない「木造船」は、今もって何十隻も日本海を漂っているようですし、爆発したタンカーから漏れ出した油は、日本の海を汚染しながら北上しているように見えるのですが。
    先日「海はつながっている」と強調しましたが、まさに、という感じです。

    阪神大震災の話題が出たついでですが、南海トラフについても、「人事を尽くして天命を待つ」という言葉がありますが、防潮堤や避難塔の設置、校舎の耐震化などやるだけやって、その後「天命を待つ」です。
    何もせずに最初から「命てんでんこです。自力で助かりましょう。」と言ったり、「太平洋岸と首都は津波や地震で大きな犠牲者を出す。日本を守る為に、日本海側に人口を移動しなければならない」という、「間もなく滅ぶ地域や死ぬ人々は見捨てよう」と言わんばかりの意見には賛成しかねます。