相手にされぬ沖縄と副大臣

皇紀2676年(平成28年)7月21日

 昨日記事で言及した東京都知事選挙候補者の鳥越俊太郎氏に関する「女性問題」は即日、報道各社を駆け巡り、記事を打つ週刊文春二十八日号の発売(本日)と同時に鳥越氏側が文春を告訴するようです。

 しかも弘中惇一郎弁護士に依頼したとのことで、よほど「選挙妨害」「名誉棄損」で勝ちたいのでしょう。たとえ選挙には負けても……。

 http://www.sankei.com/west/news/160720/wst160720……
 ▲産經新聞:【大橋巨泉さん死去】ケント・ギルバートさん「人生を変えてくれた恩人」

 さて、わが国のテレビ界に多大な影響を与えた大橋巨泉さんが十二日に亡くなられていたことが二十日、分かりました。まずは、衷心よりお悔やみを申し上げます。

 定めし巨泉さんの示してきた思想信条に対して「嫌い」「間違い」と言う方も多いでしょうが、今から六年前の平成二十二年六月一日記事で、巨泉さんにまつわるエピソードを披露したように、その思想とは別に巨泉さんの功績を認めざるを得ないのです。

 「賭博趣味を広めて日本人を堕落させた」と言えばそうかもしれませんし、あれだけのことをした人への批判は、それゆえに尽きないかもしれませんが、例えば『クイズダービー』の司会ぶりを真似できた人が未だかつているでしょうか。問題作成(主に故・景山民夫氏が鍛えられたらしい)からパネルの開け方・見せ方、出演者の盛り立て方(竹下景子さんに「三択の女王」と名づける)など全て巨泉さんご自身のアイディアで、スポンサーになってくれた企業への配慮(ロート製薬のCM前に「こちらをご覧ください」とわざわざ振る)まで忘れない司会など、今のテレビ界に誰一人見当たらないのです。

 ご本人は『ギミア・ぶれいく』を最も気に入った番組に挙げたそうですが、それはいわゆる「セミリタイア」の宣言を延期した(当初五十歳の予定が司会をやめられずに五十六歳へ)ほどだったようで、しかしながらその後の十年を闘病に費やしてしまったことは、残念でなりません。

 永六輔さんが亡くなられた時、実のところ私は何もここで申しませんでした。改めて衷心よりお悔やみを申し上げます。なぜなら、きっと巨泉さんは知らされていないだろう、と。そして申すべきではありませんが、集中治療室に入った巨泉さんももうすぐ追いかけるだろうから、その時にお二人のことを合わせて申そうと心に決めていたのです。不謹慎な表現をお許しください。しかし、やはり巨泉さんの奥様は、永さんの死去を巨泉さんに伝えなかったそうです。

 俳優のフランキー堺さん(私たちにとっては堺正俊先生)にあの巨泉さんが怒られて納得したという話など、枚挙に暇がありませんのでまた別の機会に。

 http://www.sankei.com/politics/news/160721/plt160721……
 ▲産經新聞:沖縄県、在米沖縄事務所長に年9百万円の外国勤務手当 外務省の駐米大使級並み

 本日は、どうしてもこれを取り上げておきたいのです。沖縄県ワシントン事務所の平安山英雄所長に年約二千万円もの血税が垂れ流されているという産經新聞社記事ですが、はっきり申し上げて米国で沖縄事務所関係者など誰にも相手にされていません

 ついでに申し上げるなら、木原誠二副外相もです。やたらと渡米したがりますが、全くの無駄です。いますぐやめていただきましょう。

スポンサードリンク

『相手にされぬ沖縄と副大臣』に5件のコメント

  1. 心配性:

    書き込もうかどうか、だいぶ迷いましたけれども。

    比較的最近、私はこちらで、後藤氏や湯川氏がオレンジ色の服を着せられてISのビデオに登場した頃の事を、漠然と思い出しながら書きこんだ事がありましたね。
    当時一部の野次馬や左派が、面白半分や「外圧」目的で、ISに要らぬ「御注進」を行っていたのではないか?こうした「煽り」は危ないからやめてもらいたかった、、、といった事を書いた記憶があります。

    「シリア人質事件」の頃、IS関係者が、安倍総理に批判的な野党の著名な若手左派議員の呟きをツイッターで拡散したり、国会前の「反安倍デモ」の様子を拡散していたので、IS内部に日本語が解る者がいるのではないか?或は、日本の政界や安保法制にやたら詳しい人間が「御注進」を繰り返しているのではないか?と疑問を持ったのです。
    (実際、日本人の左派の中にも、これより前に、湯川氏のフェイスブックや、湯川氏と田母神氏のツーショット写真をツイッターでISに見せるような「変人」がけっこういましたので・・・)

    現在、馬鹿の一つ覚えの様に「ナチス」「ヒトラー」「戦争法」を連呼して、わざわざ外国人記者を集めたり、国連関係者に訴えたりして、海外に向けて「ナチス化する日本政府」「軍国主義に邁進する日本」というオドロオドロシイイメージを強調する鳥越氏は、「危機管理」という面からも、少し反省して欲しいですね。
    都知事になりたいという人が「日本はこんなに悪くて危ない国です!」とネガキャンを張って、首都東京でテロが起きたらどうするのでしょうか?
    それから「10年滞在した外国人に自動的に参政権付与」という構想も当面放棄してもらいたいですね。

    テロ容疑者、元立命大准教授か=無断欠勤で3月解雇―バングラhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160721-00000002-jij-asia

  2. 一般ピープル:

    遠藤さん、いつも貴重な情報をありがとうございます。
    今度の31日東京での講演会ですが、場所や参加要領についての記載(あるいはリンク)を、毎回のエントリー末に載せたらいかがでしょうか。

    以前より日時は知らされていたのですが、場所が決まっていなかったので、「そう言えば、場所はどこかな?」と思ってエントリーを10数個遡ってようやく案内へのリンクを見つけました。

    完全に毎回はエントリーを見きれないので見落としていたようですが、私と同様の人が他にもいるかもしれません。

    大きなお世話とは思いますが、せっかくの貴重な機会と思いますので。

  3. 遠藤 健太郎:

    皆様、いつも貴重なご意見を賜り、ありがとうございます。

    一般ピープル様
     ご提案ありがとうございます。リンクのトップに告知を設けました。お気遣いに衷心よりお礼申し上げます。

  4. きよしこ:

    実は私が小学五年生の時、永六輔さんが学校に講演に来ました。わざわざ魚の「エイ」のシャツを着てきて「エイです」と自己紹介をしたのですが、小学生には「シュールな笑い」というのも理解できず、話の内容も残念ながらあまり覚えていません。「遠くへ行きたい」の歌詞を手話で再現したような気がします。どちらかといえばその後になって知った極左的な思想にずいぶん驚いたのでそちらの印象が強いのですが、一言で表すならば「鬼才」でしょう。

    巨泉さんは私が物心ついたころには、すでに「セミ・リタイア」を満喫しており、時々日本に帰国してはテレビで昔話を披露する人のイメージです。しかし先生のおっしゃる通り、司会の技術は超一流ですね。現在ではほとんど壊れてしまっているといってもいい「日本語のセンス」は、全ての司会者が参考にすべきでしょう。

    どこかで聞いたのですが、永さんはテレビとラジオの違いについて、ラジオは戦争を経験していると言っていました。それとは直接の関係はありませんが最近はなぜか自動車の中で、MP3の音楽ではなくラジオを聞いています。いわゆる「出オチ」や「顔芸」に頼れないラジオは、DJは当然ながら、視聴する我々の想像力も喚起させてくれますし、日本語のセンスも鍛えてくれます。

    永さんが逝去してから先生が全く言及されなかったので、もしや政治思想が気に食わないからかと邪推してしまいましたが、私でもあるまいし、巨泉さんへの心配りもあったのですね。「永さんの後を追うように亡くなったなぁ」くらいにしか思わなかった私には、そんな気配りはいつまでもできそうにありません。

  5. AD:

    大橋巨泉の功績は確かに有り、またこの多才な人物は憧憬とさえいえました。
    同じく多数の世に残る詩を作った永六輔もいわゆる文化という括りの中ではいい仕事をしたと思います。

    ですが、一たび政治に関する言動をするとまるで頓珍漢な事を堂々とし出します。
    永六輔など共産党との密着度が濃厚です。

    このような有名人の言動は本人たちが意識、無意識であるかに関係なく、極一般の国民を結果扇動するものです。
    それがいくら文化面で貢献したとしてもある意味はるかに大きな罪状として日本をおとしめる行いと言えます。

    この二名に限らず多数そういう人物はタレント、芸能人の中にいます。