衆参予算委で騒いでくれ!

皇紀2674年(平成26年)2月15日

 http://diamond.jp/articles/-/47246
 ▲週刊ダイヤモンド:東大ベンチャーがグーグルの手に 突きつけられた日本の成長課題

 昨年末に開かれた米国防総省国防高等研究計画局(DARPA)主催の災害救助ロボット・コンテストで、東京大学発のヴェンチャー企業「シャフト」が首位に立ち、彼らはあっという間に米検索大手「グーグル」に買収されました。

 東日本大震災直後、災害救助や原子炉内の事故に対応出来るロボットの開発を求めた声を、霞ヶ関のどこででも聞いたことがないとは言わせません。

 複数の然るべき人物が指示を出したはずですが、実はそこで政府も開発を支援していた技術の実用化を前にして、放り出した経済産業省の罪はとてつもなく重いのです。

 週刊ダイヤモンドの記事にはありませんが、政府系ファンドの産業革新機構も、同業の「スキューズ」への出資は決めたくせに、「本当は日本で資金調達したかった」と振り返った加藤崇氏を袖にしました。

 シャフトは、実用化の段階になって資金を出し渋った政府の非情な後ろ姿と、先見性の欠片もないわが国財界に巣食う老人たちを見つめながら、背に腹はかえられず、米国のヴェンチャー・キャピタルに身を売るしかなかったのです。

 わが国が開発を支援し、事実上世界一になった日本人の技術は、こうして米国に流出します。ここに、私が何度も申してきた「安倍政権の成長戦略の中身のなさ」が表れているのです。

 現下の雇用や賃金の問題も、このままでは改善しません。全て繋がっている問題です。まずはシャフト買収に対する問題意識を政府に提起する必要がありますので、国会の予算委員会ででも取り上げてもらいましょう。

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『衆参予算委で騒いでくれ!』に2件のコメント

  1. ウチヤマセンニュウ:

     国家公務員は全ての判断は間違ったことが無いなどと、極めて傲慢な態度を耳にするに付け、腹立たしいこと限りありません。大東亜戦争についても決して総括もせず、外務省に至っては大失敗した者どもを戦後事務次官まで昇格させた例といい、近年では中川昭一氏を酩酊会見させた旧大蔵省・及び元白川日銀総裁等、平気で生きています。私はこの恨みは絶対忘れません。
     昔通産大臣だった山中定則氏が、糖尿病の薬物障害のために、不穏当発言をされた折り、当時の役人さん達が必死になって、山中大臣及び日本の国益を守り抜いた事例がありました。
     新潟の一等地を中国に売り渡したり、東京の確か共済組合所有地だったと思いますが、を売り飛ばしたりした輩も居ますね。
     桝添氏を都知事に推薦する自民党ですから、当分情けない話が続くのでしょうか。
     田母神新党結成に希望を繋ぐしか無いのでしょうね、残念ながら・・・
     

  2. ゆき:

    本予算でずいぶん削減されたものが補正予算でちゃっかり復活しています。安倍さんはきちりやりましたなんて言ってましたが、朝三暮四の猿と我々のことを考えているのか、怒る気も失せ笑えて来ませんか。誰も文句を言わない不思議。
    九州で地元のどうでもいいような催しにこの金の一部が使われていました。官僚が生き残れさえすれば、大赤字になろうとそんなもの関係ない、という情けない国に成り下がりました。一般の日本人が官僚が天下るにせよ、彼らを高学歴なためか尊重しているから、仕方ないのでしょう。