日教組らにエサまく教育長
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130924……
▲産經新聞:国歌斉唱不起立 処分不服で府を提訴 大阪地裁
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG19023_Z……
▲日本經濟新聞:君が代斉唱「目視確認を」、大阪府教委 各校に通知
大阪府立支援学校の奥野泰孝教諭は二十四日、昨春の卒業式で国歌斉唱時に起立しなかったために減給処分とされたのは違法として、府を相手取り、処分の取り消しと慰謝料二百万円の支払いを求める訴訟を大阪地方裁判所に起こしました。
奥野教諭は会見で、「私はクリスチャンであり、信仰上の理由から起立しなかった。不起立が誰かに迷惑をかけるとか反教育的だとかは思わない」と述べていますが、基督教には「国歌斉唱に加わってはならない」という厳しい戒律でもあるのでしょうか。
特定の「カルト」や「セクト」は存じませんが、少なくとも私はそのような宗教解釈や戒律の存在を聞いたことがありません。もしも個人の解釈と言うのであれば、信仰を理由に持ち出すのは極めて不適切であり、これでは教育公務員による政治活動の禁止に反する件を論じる以前に、全く別の問題が発生してしまっています。
一方、大阪府教育委員会は、校長または教頭が入学式や卒業式で、教職員が国歌を起立斉唱しているかどうか目視で確認するよう求める通知を、府立の全百六十九校に出しました。
府立和泉高校に民間人校長として登用されていた中原徹氏が本年四月、教育長に就任したことで、この「口元確認」が全校実施になったものと見られます。中原教育長は、大阪市の橋下徹市長の友人として知られた弁護士です。
和泉高校で当時の中原校長が実施した斉唱確認作業には「問題がなかった」とされましたが、私はそもそも大阪府のいわゆる「国歌起立条例」に反対しました。
なぜなら、国旗の掲揚または国歌の斉唱は行政や自治体に強制されるものでなく、あくまで教育公務員による旧日本社会党系の日本教職員組合(日教組)や日本共産党系の全日本教職員組合(全教)を中心とした政治活動を法に従って厳しく取り締まるべきだからです。
強制されて斉唱したと思われることが不本意な教職員もいます。前出の奥野教諭のような、公務員として不適切な行為を罰するには、政治活動上の議論を想起させてはならず、公務員はその政治活動そのものが禁止されているということを再確認しなければ意味がありません。
橋下市長や中原教育長のやっていることは、教育公務員が放火して燃え盛る建物に向かい、消防も呼ばずコップ一杯の水をかけて「消火しているんだ」と虚勢を張るようなものです。日教組や全教に政治活動の場を更に与える「燃料投下」とも言えましょう。
それでも大阪府の取り組みを一定評価するような人は、日教組らの手口が組織としていかに狡猾か、全くと言ってよいほどご存じないのです。
わが国の国旗は日章旗であり、国歌は君が代であって、それに反対する行為は特定の政治活動に他なりません。占領憲法(日本国憲法)下で誕生した日教組らは、占領憲法の無効確認と共に解体してしまわなければならない。