元首相がまたルーピー発言
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130625/plc130625……
▲産經新聞:鳩山氏、尖閣問題で「『日本が盗んだ』と思われても仕方ない」
鳩山由紀夫元首相は本年一月にも「中日友好協会」に招かれて訪中し、沖縄県石垣市尖閣諸島を「係争地」などと発言して現首相官邸を呆れさせましたが、香港の鳳凰衛視(フェニックステレビジョン)は二十五日午前、鳩山氏が同諸島について「中国側から『日本が盗んだ』と思われても仕方がない」「カイロ宣言の中に尖閣が入るという解釈は中国から見れば十分に成り立つ話だ」などと語った様子を放送しました。
鳳凰衛視は知的な番組編成で知られますが、もとは人民解放軍系です。国内外の華人向けに「日本の元首相でも中共の主張は認められている」と喧伝したかったのでしょうが、鳩山氏は米国紙に「ルーピー」とまで書かれてしまった「わが国の恥」でしかありません。
以前にも申しましたが、底なしの愚か者や終わった人たち(野中広務氏、古賀誠氏や加藤紘一氏ら)が何を言おうと、一切安倍政権に影響はなく、また影響を認めてはいけないのです。
まして鳩山氏は、本来なら他国の報道に於いてわが国の首相が侮辱されれば激しく抗議するところを、多くの私たち国民にも思わず同意されてしまったような人物でしかありません。中共側とて知らないはずがないのです。菅義偉官房長官は同日、かなり強い口調で鳩山発言を非難しました。
それでも鳩山氏に何度も「頼ってしまう」目下の中共は、政治的にも軍事的にも、そしてこれが最も大きいのですが経済的にも、収拾のつかない混乱を控えています。それを指導的立場の者たちが認識しているからこそなのです。
鳩山氏が取材の中で感想を求められたと思われるのは、中共の李克強国務院総理が本年五月二十六日、わざわざ独国ブランデンブルク州ポツダムを訪ねてわが国をののしった発言に対してでしょう。
カイロで開かれた英米中首脳会談のいわゆる「プレスリリース」については、既にここで説明しています。あのようなものを「宣言」と呼ぶ法的根拠は全くなく、現段階の人類秩序に於いてどの国にも平等であるよう国際法に基づけば、わが国が尖閣諸島を盗んだなどと名誉毀損されるいわれは一切ありません。
李国務院総理は本当は知っていて発言していますが、鳩山氏は単なる無知でしょう。国際法の原則も知らない莫迦が一国の首相だったのですから、これほど恐ろしいことはありません。
しかし、どこまで鳩山氏を笑える政治家がいましょうか。それらしく見えないよう誤魔化しているだけで、同程度の政治家は山のようにいます。そんな彼らを私たちが当選させているのです。参議院議員選挙が近く、今度こそ国家のために真剣に投票しましょう。