政治塾という流行に疑問

皇紀2672年(平成24年)6月14日

 http://www.asahi.com/politics/update/0612/OSK201206110173.html
 ▲朝日新聞:維新塾、国政候補に915人 受講者2千人から絞り込み

 政治塾といえば「松下政経塾」がよく知られていますが、残念ながらその無意味は民主党政権によって証明されてしまいました。

 ほかにも、何やらご夫人から「放射能が怖くて岩手県から逃げたような郷土のためにも国のためにもならない人」と三行半を突きつけられたとの噂がある民主党の小沢一郎元代表が「小沢一郎政治塾」というのを開いています。

 しかし、今最も注目されているのは、やはり「大阪維新の会」が開いた「維新政治塾」でしょう。現実的問題として「選挙資金がない」受講生を全員引きずり下ろしたわけですが、かねてより私が指摘してきた「政治塾という新しい集金装置」という性質が露呈してきただけにも見えます。

 このような仕組みで「国会議員の卵」を見つける必要はありません。国政を志す者は皆、自分の力で知識を得て信念を築いていくものですし、仮にも政治塾の存在価値を見い出すならば、選挙に関する知恵と資金を提供すればよいのです。そのための審査があるという話なら理解できます。

 ところが、維新政治塾はまったくその逆です。わざわざ「何らかの考えをお前の頭に植え付けてやるからカネを払え」「カネのないやつは来るな」というのですから、政治を商売道具にしているとしか思えません。だから私は受講を誘われても断ったのです。

 滋賀県の嘉田由紀子知事が塾長を務める「未来政治塾」にしても、田原総一朗氏を講師に招いて何をどうしたいのかまったく分かりません。地方首長が乱立させる政治塾はもういい加減にすべきであり、私たちがこれらに期待を寄せるほど莫迦莫迦しいことはないのです。

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『政治塾という流行に疑問』に1件のコメント

  1. ノッポ:

     松下政経塾出の野田は昨年民主党代表選を決めた時元グル-プにいた若手議員いわく、野田が「頑張ります、政策はみなさんで」と真顔で言ってガックとなったとか。国会議員たるもの、総理を目指し、何をやるのか、この国をどうするのかくらい考えそうなものである。松下政経塾で議論ばかりやって相手を負かすことしか、やってこなかったのだろう。国会での答弁ものらりくらり、ほんと腹立ちまくり。野田政権末期です。

     小沢の記事は真に受けてはいけないだろうが、実際震災後岩手には行ってないようだし。この人はこういう人だろうなという感じ。次期衆院選で岩手の人は落選させてください。

     「大阪維新の会」がもてはやされているようですが、何年も野党をやってきた民主党がこのありさまでは、維新が勝っても政治はできないと思います。国民はまた誤った選択をしてしまうのかな。