内閣改造「人生に絶望を」

皇紀2672年(平成24年)1月14日

 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120113/t100152527110……
 ▲NHKニュース:“70歳雇用”のシンポジウム

 70歳まで働き続けられる職場づくりを考えるシンポジウムが13日、東京都港区内で開かれましたが、これは決して民間の勝手な発想で開催されたものではありません。政府が提示した社会福祉政策の変更に伴う緊急提案です。

 何を議論されたか存じませんが、まず「この国は、人間を70歳まで働かせるのか。人生から老後を奪うのか」と、なぜ誰も叫ばないのでしょうか。

 そもそも日本民族の働き方に、週末だから休む、或いは一定の年齢に達したからやめる、といった考え方はありませんでした。猶太教や基督教の「安息日」という戒律が西洋文化として持ち込まれた明治以来、自然と向き合う農業や漁業などはともかく、英国を中心に産業構造が劇的に変化したのを受け、私たちの働き方までもが変わったのは事実です。

 しかし、それで政府が政策として国民に70歳まで働かせてよいことにはなりません。わが民族の勤勉性につけこんだ社会福祉政策の「改悪」を主導しているのは、財務省や民主党政権の背後にある多国籍企業の思惑です。

 同日、野田佳彦首相が断行し、天皇陛下の認証を賜った改造内閣の布陣は、文字通り「税と社会福祉の一体改革」を押し通す意思を表しており、何度も申しますが、この政策それ自体が連合国(俗称=国際連合)の国際通貨基金や世界銀行の対日要求でした。

 ただそれに応じるためには、2日記事ですでに指摘しましたように、小沢一郎元代表の一派を遠ざけても野田首相は平気になったのです。素人が担当するのが常になった防衛相に田中直紀参議院議員を任命したのも、小沢一派に泥を塗るためでしょう。昨年末の「離党騒ぎ」は、やはり彼の心をすがすがしくしただけでした。

 消費税増税になっても消費は冷え込まないなどと騙った安住淳財務相や、年金支給開始年齢の引き上げに何らの説明もしない小宮山洋子厚労相が留任であり、岡田克也副首相が一体改革担当相になるという「最低・最悪の布陣」は、実のところ米国大統領でも欧州連合理事会でもない多国籍企業が主導するに墜ちた世界経済の中で、わが民族も「値切り」雇用の対象になっており、日本企業の海外流出は促進され、高齢者どころか若者に雇用の機会が行き届かない現状を打破出来ません。それでなぜ70歳まで企業に雇用させようなどと論じられるものでしょうか。

 この悪循環を断ち切るには、いくつかの方法があります。以前にも提唱した最低限所得保障(ベーシック・インカム)への移行や、新自由主義の蔓延から脱却するための劇薬として、来年に大阪と統合する東京証券取引所の解散も、驚かれるかもしれませんが一手なのです。

 また、現下の円高ではない本来の円の力を自国で自在に操るには、軍事力の保持と資源調達能力の保有は申すまでもありません。政府には既定路線から一歩も出ない阿呆しかいませんから、皆で智恵を出し合いましょう。

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『内閣改造「人生に絶望を」』に2件のコメント

  1. matu:

    西田昌司先生講演会のお知らせ させて下さい

    演題  「今年の展望」

    神道政治連盟兵庫県本部時局講演会
    平成24年1月21日(土)
    会場  シーサイドホテル舞子ビラ神戸
         神戸市垂水区東舞子町18-11  電話0787063711(代表)
    参加費 1000円
    受付  13:30 
    開会  14:00~16:00

    昨年11月6日のけんむの会主催の参議院への請願に紹介議員となって下さった
    西田先生の講演をとても楽しみにしています。
    ・占領憲法は憲法として無効
    ・大日本帝国憲法は現存している
    ・明治典範その他の宮務法体系を復活させ、皇室の自治自立を回復
    また、TPP反対増税反対デフレを止めろ・・ などこちらの管理人様と同じ主張をされています。

  2. 千絵:

    こちらにも一言。

    70歳まで働かなくてはならないと言う事、個人的な考えですが精神的にも、体力の面においても相当、覚悟がいると思います。 いつまでも若いままのかたなんて、お一人もいらっしゃらないものですよね。
    私の義母である姑も、それに実家にいる実母も共に60代にあたりますが働きながら家事をも務めなくてはならないと言う事、言葉では「大丈夫」とのようによく耳にしますがきっと疲れているに違いありません、そう確信しています。 時々でも手伝わせて頂いていますけれども…。
    60代でも疲れ気味になりがちなのに70代にあたる方々がお疲れではないだなんて、決してありえないと思います。

    遠藤さんでしょうか、あらゆる事をよく御存知でいらっしゃるようなので、今後ともぜひ色々と教えて下さい。
    さっきはじめのコメント欄に「機会と共に…」とのように記しましたが、毎日でも立ち寄りたいと思います。 これからも色々と教えて下さいね、よろしくお願いします。