次の首相は元社民連の菅氏
昭和58年製作・公開の日本映画に『小説吉田学校』があります。元讀賣新聞社記者で政治評論家の戸川猪佐武氏による同名小説(ほぼ実録もの)を原作にした、黒澤明監督の愛弟子にして『日本沈没』『八甲田山』で知られる森谷司郎監督作品です。
私は子供の頃、森繁久彌演じる吉田茂元首相の「ソックリぶり」に感嘆しましたが、本作には、吉田首相と激しい権力闘争を繰り広げる三木武吉(若山富三郎)に担ぎ出された病弱な(脳梗塞に倒れたのちの)鳩山一郎(芦田伸介)が登場します。この方が鳩山由紀夫首相のお祖父様でした。「友愛」という言葉もお祖父様ゆずりです。
ただただ三木に「しっかりせぃ!」と喝を入れられるのが鳩山で、のちに首相となって自由民主党を結党しましたが、これも三木らの政界工作によるものでした。「55年体制」といわれるのは、この昭和30年以来の保守対革新体制を指し、奇しくもグレゴリオ暦で呼称するように、日本の政治体制というよりは米ソ冷戦構造に対応した自民党による「米国を保守」する体制だったといえます。
自民党・鳩山政権のやった日ソ共同宣言(昭和31年)は、サンフランシスコ講和条約がいわゆる一部講和に終わったがための後処理に過ぎず、「交戦権」を認めない占領憲法で講和条約が締結できない法理論から、鳩山一郎首相はこのときこそ(「吉田憎し」だったのならなお)大日本帝國憲法の復原を確認すべきだったのです。しかし、彼はその法の原則を無視しました。
これが「改憲」を掲げた鳩山自民党の正体であり、民主党から首相になった孫が同じように「改憲」をうたったのも、やはりお祖父様ゆずりだったのでしょう。衆参両院各3分の2以上の賛成と国民投票による賛成多数を求めるという「出来もしないこと」を掲げて権力を維持させる仕組みが自民党・鳩山政権下で考え出され、民主党に政権交代しても今に至っています。
小沢一郎幹事長も「占領憲法は無効」と言いながら同じ文脈で「改憲」を掲げており、さらに悪質です。この元自民党の2人が下がって登場するのは、私がすでに3月31日記事に書いたように、元社会民主連合の菅直人副首相兼財務相ではないでしょうか。彼の憲法観は「創憲」であり、さらに意味不明です。おそらく、革新側に振れた憲法を新しく作ってしまおうという考えなのでしょう。そういう人が首相になることを、昨夏の衆議院議員総選挙で認めましたか? 皆様!
この下らない政権のたらい回しと、森喜朗・小泉純一郎両首相以来の自民党清和会がやったことと何が違うのですか?
気でも狂ったのかと言われるかもしれませんが、私はこの政権交代劇(民主党衆議院議員の大量当選)は大失敗だったと皆で確認し、麻生前政権へ一旦戻せと申したい。安倍晋三・福田康夫両首相は自ら勝手に辞めていきましたが、メディア各社による「政権交代ありきの反麻生」報道さえなければ、麻生太郎首相はまだまだやる気だったはずです。現に党内の裏切り者たちから「辞めろ」と言われても決して辞めませんでした。
吉田元首相が疲弊した日本民族を目前にして講和のために占領憲法をのんだのなら、「いつまでもこのままでいいとは思わない」と次世代に国家再興を託した吉田元首相の意を受け、自前の憲法に戻すのは孫の麻生首相であるべきです。そして、創価学会=公明党との連立政権という枠は、政権交代劇のおかげで壊れていますから、たちあがれ日本との連立政権で麻生内閣に戻せば、対外的にも(首相が替わり続けるのではなく元に戻るのだから)それほど傷はつかないと思います。
菅次期内閣に何ができるというのですか? 何の国家展望があるとお思いですか? 麻生内閣の再登板というのは冗談にしても、私たちの暮らしがどうあるべきか、もっと私たち自身が真剣に考えなければ勝手に暮らしがよくなったりはしません。
【緊急告知】たちあがれ日本 大阪初街頭演説会
日 時 平成22年6月11日・金曜日 午後17時より約40分間
場 所 難波 高島屋前
(南海電鉄「なんば」駅・地下鉄御堂筋線「なんば」駅下車すぐ)
弁 士 平沼赳夫(たちあがれ日本代表)
西村眞吾(前衆議院議員)
三宅博(前八尾市市議会議員)
三木圭恵(参議院比例代表候補予定者)ほか 変更等ご了承下さい
主 催 たちあがれ日本
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皇紀2670年(平成22年)6月3日 5:08 PM
いや、冗談には思ってません。本気で麻生さんにはもう一度だけ総理になって平沼さん共々、日本を再興してもらいたいです。経済政策は勿論の事、外務大臣の頃から自主憲法にあれだけ水面下で努力を重ねてきてたし「自由と繁栄」の本にも感動しました。麻生・平沼・西村・さんこそが本物の保守だと思ってます。11日の演説行きます。たちあがれ日本!立ち上がれまともな保守人!
皇紀2670年(平成22年)6月4日 12:41 PM
プロ市民運動家が首相に成りました。パフォーマンスの菅、参議院選挙には適当な人事でしょう。小沢監督のお手並み山岡を使い、何処までやれるか・・・・・
皇紀2670年(平成22年)6月8日 5:40 AM
>安倍晋三・福田康夫両首相は自ら勝手に辞めていきましたが、メディア各社による「政権交代ありきの反麻生」報道さえなければ、麻生太郎首相はまだまだやる気だったはずです。今メディアで鳩山含めて4代続いた政権投げ出し等と言われていますが、決して麻生さんは自分からやめるとは言っていないのになぜ投げ出しになるのか疑問でした。