小泉次期首相確定演出?自民終了
日本保守党の竹上裕子衆議院議員(比例東海)が昨日、離党しました。竹上氏は、河村たかし一派ですから、百田尚樹氏と有本香氏のやり方に反抗して党を離れたのでしょうが、以前にも申しましたように、そもそも河村氏を入れたのが間違いだったのです。
あの時点で保守層の支持が一定数離れました。先の参議院議員選挙で参政党が躍進しても日本保守党に支持拡大の勢いが波及しなかったのは、そのせいでしょう。
党の衆院議員は早晩、島田洋一氏(比例近畿)のみになるかもしれません。参政党初期の「ゴタゴタ」を揶揄しておいて自らも同じ顛末を辿り始めた百田・有本両氏のいい加減さは、何なら参政党内かつての混乱よりも内容の次元が低いように見えます。
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1分動画ほんとは怖い!靖国神社参拝しない国会議員
さて、ここで自民党総裁選挙に話を移しましょう。早くも内閣官房長官の林芳正(リン・ファンヂャン)氏が脱落しました。
現内閣の「女房役」のくせに、参院議員選前の「集票詐欺」で出した全国民二万円給付案を「私だったらやらなかったかもしれない」だの、石破茂氏について「次の人に道筋をつけてから辞めるのは必定だ」だのという無責任発言(中日新聞社東京新聞記事を参照)で、もう失脚したも同然です。
これが「永田町随一の政策通」ですか。霞が関の言うことをよく聞くだけの「偏差値秀才」では、やはり「政治家は務まらない」というのが露呈しました。
これを岸田文雄氏が推す上で、相変わらず解散したはずの旧宏池会単位で票を動かします。岸田氏は、旧清和政策研究会への当てつけで自派閥を解散したくせに、全く筋の通らないことをする政治屋です。
そして、最後(今回もあると見られる決選投票)には、菅義偉氏らと並んで小泉進次郎氏に票を集中させるという「現内閣誕生と同じ汚い道」を再現するでしょう。岸田氏は、今日の自民党転落を招いた元凶でしかありません。
そこで、私が先週末の懇談内容をご報告申し上げた十六日記事に極めて近い内容の話がまず週刊誌から出ました(出しやすいところから出た)。想像以上に自民党内の「とりあえず小泉」という臭い風潮が拡がっていることを、読者諸氏はどう思われるでしょうか。
それにしましても昨日、国会内で開かれた高市早苗元経済安全保障担当相の総裁選出馬会見は、何から何まで酷かったと申さざるをえません。拡声設備の不具合で高市元担当相の声が聞こえにくく、司会を担当した黄川田仁志衆院議員が記者を指名する際に不適切な表現がありました。
まぁ横田一氏のような極左暴力活動家まがいがまたも出鱈目なことを喚き散らす有り様でしたから別段、記者諸君を「石破並みに顔の汚い人」などと指したわけでもあるまいに。
それよりも高市元担当相自身、揮発油税および地方揮発油税(ガソリン税)の暫定税率廃止や、いわゆる「バカの壁」ではなく、いや自民党内の莫迦の壁も壊してほしいものですが、年収の壁の引き上げを最優先課題と位置づけたものの、消費税率の引き下げについて「物価高対策としての即効性はない」と述べたのは、後回しにするという意味かやらないという意味か判然としませんでした。
外交と防衛に多くの時間を割いたのはよかったのですが、靖國神社参拝について明言を避けたのは、党内対策には有効でも私たち国民に対しては有害だった、と申さざるをえません。
私が実際に聞いた党内の声からして左傾化した党が二度も惨敗したにもかかわらず高市元担当相が不利な闘いに追い込まれ、党内と財務省が明らかに嫌がることを言えなくなっている様子から見て、やはり自民党はもう終わっているのです。
殺人事件の関与疑惑が払拭されていない木原誠二氏のような者を対策本部に入れた小泉氏の「辣腕」が褒められるようでは、先の記事で申したように中選挙区制をやめた時点から保守派の転落が始まったのかもしれません。
派閥を守った麻生太郎元首相が志公会単位で票を動かすのは筋が通っていますが、勝てそうな小泉氏に傾くという報道は、私が聞いた話とも合っています。とても残念です。
ここから小泉氏自身が林氏のような失言で倒れてくれない限り、高市元担当相がひっくり返すのは難しく、そうであるからこそ「深い話は一切しない」よう、と言うより小泉氏は、政策論などできない莫迦だから失言のしようがないでしょう。
私たち国民が莫迦を見抜くしかないのです。