もうパンダなんかいらない

皇紀2684年(令和6年)9月23日

 石川県を中心に、二十一日から続いた豪雨の被害が拡大しています。本年一月一日に発生した能登半島地震の復興も進んでいない中、県民の皆さんに衷心よりお見舞い申し上げます。

永明の返還後「パンダパパの跡継ぎ」 求め和歌山県知事が訪中。気になる 中国側の反応、母娘パンダの今後

「永明(えいめい)パパの跡継ぎにぜひ和歌山県に来てほしい、という県民の熱い希望を伝えさせていただきました」 中国を訪問した和歌山県の岸本周平知事は、7月30日…

(CREA|文藝春秋社)

 和歌山県の岸本周平知事は、もともと旧民主党(のちに国民民主党)の衆議院議員(和歌山一区)で、旧大蔵省(財務省)が起こしたいわゆる「ノーパンしゃぶしゃぶ事件」で接待を受けていた官僚の一人です。且つ、初出馬直前まであの悪名高い竹中平蔵氏の「右腕」だか「左腕」だかの内閣府参与でした。

 ■動画提言-遠藤健太郎公式チャンネル(YouTube)チャンネル登録お願いします!

 これが初出馬の解散総選挙以外当選し続けられたのは、出身校の県立桐蔭高等学校出身者(ちなみに竹中氏も)による後援団が気持ち悪いほど結束しているため(和歌山市内では有名な話)で、令和四年県知事選挙の初出馬では、自民党本部が推薦に転じ、党内で「かつての敵を応援するのか」という反対意見が根強かったものの、まんまと今の地位に就かれてしまったのです。

 近畿大学付属和歌山高等学校出身の私は、この男に投票したことなど一度もありません。よってこの男のすることに一国民、一県民として責任を持てません(嘆)。

 西牟婁郡白浜町にある「アドベンチャーワールド(旧南紀白浜ワールドサファリ)」は、現在の中共国内に生息するジャイアントパンダ(大熊猫)という白黒模様の熊が集客の大きな原動力になっており、令和六年現在、アドベンチャーワールドと東京都恩賜上野動物園(台東区)にしかいない希少動物のため、特に子供たちが「見てみたい」「かわいい」と思うのも無理はないでしょう。

 ことにアドベンチャーワールドは、繁殖の難しい白黒熊をうまく飼育していることで高く評価されており、日夜の努力を重ねる飼育さんたちを前にして中共が「はい、返して」と熊を連れ去っていくのは、初めからそのような契約になっているからです。

 中共・共産党および中共人民による対日ヘイトクライム(憎悪扇動犯罪)が苛烈化したのは、八月十九日記事で申した「同十六日の決定的事件」以降のことですが、それより遥か以前から中共産党のいわゆる「パンダ外交」がたびたび問題視されていました。

 それでも紀伊民報十六日記事にもある通り岸本知事と県日中友好協会の中拓哉会長(県議会議員、創価学会公明党)が七月、わざわざ訪中し、四川省成都の繁育研究基地主任に「パンダ貸してくれてありがとう」だの「またもう一頭貸して」だのとおねだりしたというのは、まさにパンダ外交の罠にはまっています。

 中共に於ける白黒熊の扱いは、かつて四川省の山中でそれを殺してしまった三名の男が逮捕から三日で全員死刑になったほどで、中共産党の「重要な政治的道具」の一つに位置づけられているようです。

 私たち国民は、むろん白黒熊に何の罪もないことを前提に、それを「対外国を懐柔する道具」として扱う中共を認めていてはいけません。

 そのような中共に懐柔されてしまった政治家たち(屈中派)を、俗に「パンダハガー(パンダに抱きつく者)」などと呼称しますが、これでは白黒熊もとんだ不名誉でかわいそうです。

 まして中共がわが国を明らかな攻撃対象にしている以上、国会議員に加えて地方の首長や議員までもが「いらんこと」をしに訪中するのを見逃せません。

 その種の人たちは「中共を怒らせるとパンダを貸してもらえなくなる」といった程度の認識で、私たち国民の安全、生命や財産が脅かされているというのに、中共に「ガツン」と言いもしなければ何もしないのです。

 白黒熊と国民のどちらが大切なのか、わが国も(三日で死刑にした)中共も、よく考えなさい。

スポンサードリンク

コメントをどうぞ