グレた迷惑系ユーチューバー
環境破壊活動家のグレタ・トゥーンベリ容疑者が最近、あちこちの警察に逮捕されまくっています。昨日もまた、エネルギー会議の出席者が会場に入れないよう妨害し続けたとして、英ロンドン警察に現行犯逮捕されました。
自然祭祀に基づく「環境を守ろう」という運動ならよいのですが、例えば自然を破壊して風力発電機や太陽光発電パネルを設置しておきながら「再生可能エネルギーは環境に優しい」などと謳う活動家のポリティカル・コレクトネス(綺麗事莫迦)には、ほとほとうんざりさせられます。
青森県の八甲田山系周辺の森林を大規模伐採しようとした「みちのく風力発電事業(仮称)」は、地元自治体などの反対多数で白紙撤回されましたが、実に危ないところでした。
これらポリコレは、左翼活動家・極左暴力集団が私たち国民の言論、表現や研究の自由を自分たちの都合に合わせて制限させる国にしてしまおうと企んで騒ぎ立てるもので、その過激化は、あらゆるところに当然の弊害をもたらします。
動画配信の界隈に登場した「私人逮捕系ユーチューバー」もその一つです。上記講談社記事の中では、まず「自粛警察の流れ(自警団的欲望)」を彼らの動機として掲げていますが、実のところその前にポリコレの蔓延があることを忘れてはいけません。
左翼・極左の「正義感」は、私も心から願う平和と人権の尊重を謳いながらすぐに過激化して、平和実現のためと称して人を傷つけ、時には殺し、平然と他者の人権を奪っていきます。
環境破壊を食い止めると叫びながら水を汚し、人類の遺産をも汚して、大多数の人びとに著しい迷惑をかけることも厭わないという手口は、明らかな活動の過激化を露呈させたものです。
保守派の多くがこうしたやり方に初めから異議を唱えていますが、保守系市民団体も活動の過激化が懸念されました。このままでは、どんどんエスカレート(少しずつ過激化)する、と。
その動機が上記記事の「アテンション・エコノミー(注目は金なり)」「エッジワーク(危険な行為に伴う快楽)」の二点でしょう。これは確かにあります。
私のような隠密行動(行政や立法に可能な限りの人脈を駆使して政策提言する手法)では、こうした活動家の「誇示」に当たる承認欲求のようなものをまるで満たしません。私はただ、それでわが祖国たる日本が誤った道に進まなければよいと思っているだけですが、活動家(全員ではないが)は、とにかく自己を誇示しないと気が済まないのです。
実際のところ、私も十五年以上前までは表に出て声を出していましたが、左翼による脱法行為が改まらないどころか行政権力側の左翼活動家(日教組や自治労など)に嫌がらせされ、手痛い目に遭っただけでした。
私人逮捕系の過激化は、警察の捜査を妨害しています。証拠保全が不十分になり、追って警察が容疑者の身柄を確保しても、検察に説明がつかないような状態で、結局その容疑者が不起訴になってしまうだけです。
特段の証拠もなく「容疑者」と決めつけた個人を追いかけまわし、引きずりまわすなどの暴行を加えるのでは、私人逮捕系こそ明白な暴行罪(暴力行為等ではない)で現行犯逮捕されねばなりません。
それがポリコレの顛末です。左翼でもないのに、気がつけば、綺麗事の正義感で人を傷つけていることにすら気がつかない自分が出来上がっています。そのような世界に、私たち人類が寄って集ってしてしまいました。
わが国の治安を守るため、日夜働いている人びとがいます。警察官、消防官(消防士)、海上保安官、自衛官ら諸氏がそうであり、確かに町の自警団のような組織を作るところもあって、その地の国民が参加している場合もありましょう。
そうした行政、活動への敬意があれば、少なくとも警察官の質問に「何が言いたいの」で誤魔化す綺麗事莫迦(動画)が「私人逮捕」を活動のネタ(カネ)に変えてしまうような真似はできないはずなのです。