公権力が私企業を弾圧か

皇紀2677年(平成29年)1月22日

 http://www.sankei.com/life/news/170120/lif170120……
 ▲産經新聞:アパホテル、札幌冬季アジア大会中は書籍撤去か 組織委が「快適な空間の提供」を要請 中国からの批判受けての措置は否定

 アパグループのアパホテルが客室に置いている書籍について、中共外交部から非難された問題で、二月十九日から札幌市や帯広市で開催される第八回亜州冬季競技大会の組織委員会が書籍の撤去を要請したといいます。(注 誤報の可能性あり)

 組織委員会の名誉会長は、日本五輪委員会の竹田恆和会長であり、会長は、札幌市の秋元克広市長です。役員(理事・評議員)には、北海道や札幌市、帯広市の幹部職員も入っており、これでは公権力が私企業に対して言論・表現・研究の自由を弾圧したことになります。

 大会の開催精神は、特定の民族などに対する偏見や侮蔑的差別がないよう配慮するものですが、元谷外志雄氏の著作物は、国史研究に於ける自身の支持する学説の表明であり、先述の項目に抵触する部分がありません。

 政府の公式見解も、いわゆる「南京大虐殺」をあったとする学説となかったとする学説の間をとっており、なかったとする学説を「歴史修正主義、陰謀論の類いでありえない主張」などと、それこそ学説自体をなきものにはできないのです。

 私は、当時の状況証拠から考えて「三十万人もの虐殺」があったとは考えられないと思っていますが、南京市がわが軍によって陥落したことは事実であり、そのことを今なお悔しがる人びとの気持ちは理解します。とはいえ、一方的な学説だけを学校で教えたりすることには反対してきました。

 十八日記事で、ホテルに政治的な書籍を置くことに違和感があると断った上で、しかしながら私企業の自由であるとも申し、公立学校や病院などで一般に「極左」と分類される「反日派」が日本人差別、または日本破壊工作を目論むビラを置き、人びとを勧誘したりしていることを考えれば、そちらのほうがはるかに問題だと思います。

 まして「公立」に於いて、そのような自由は許されていません。にもかかわらず、私たちの知らないところで今も密かにやられています。

 公立施設の不法行為は野放しで、なぜ私企業の自由がこれほど侵害されるのでしょうか。反日派は、たいてい「言論の自由が脅かされた」などと安倍政権を中傷し、朝日新聞社らに意見広告まで出していますが、あくまで自分たちの政治思想的立ち位置(ポジションでしかものを見ない不公正を、私たちは決して許してはならないのです。

 組織委は、中共共産党が何か言ってきたために日本の私企業を弾圧するわけですが、このようなことばかりしているから彼らが私たちに難癖をつけるネタを提供し続け、そして日中関係が目に見える形で悪化してきたのだと気づかねばなりません。自分たちで外交をややこしくしているのです。

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信じられない民進議員提案

皇紀2677年(平成29年)1月21日

 ドナルド・トランプ第四十五代米合衆国大統領が就任しました。主の入れ替わったホワイトハウスは早速、環太平洋経済連携協定(TPP)からの離脱と、北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉の提案とそれが受け入れられなかった場合の離脱を発表しています。

 http://www.sankei.com/affairs/news/170120/afr170120……
 ▲産經新聞:【きょうの田園都市線】また溝の口駅でトラブル 「正直、心配です」遅れ頻発で受験シーズンに懸念も 人気エリアでマンション増が背景に

 さて、東京急行電鉄(東急)東横線の、特に平成二十五年に東京メトロ副都心線との相互直通運転開始以来の混雑ぶりには辟易させられますが、田園都市線も港北ニュータウンの人口増加に伴い、とにかく混雑の激しい路線です。

 東急のビジネスモデルは、母体の「田園都市株式会社」を創設した渋沢栄一氏というより、電鉄事業を五島慶太氏(旧鉄道院官僚)に任せた阪急電鉄の小林一三氏が作ったものだったと申してよいでしょう。まさに彼の期待に応え、沿線開発と共に歩んだ小林氏の理想を関東でも実現させたのが五島氏でした。

 よって沿線のイメージづくりともども東急は、実に現在までうまくいってきたということなのでしょうが、許容量を超えた混雑の解消も確かに課題です。

 しかし、国会議員にこのようなののしりを書き散らされるいわれはないでしょう。

 https://twitter.com/fujisue/status/8219073203764633……
 ▲藤末健三さんのツイート:田園都市線 大幅遅延 遅延度に応じて料金を割り引く制度の導入を提案して行きます。30分以上遅れたら無料にすべきだと思います。独占企業の地位に甘んじているとしか思えません。

 民進党の藤末健三参議院議員(全国比例区)は、旧通商産業省官僚です。小林一三氏や五島慶太氏の話をした後に語るのも恥ずかしい、これが現下のわが国の「元官僚」「現職参議院議員」のあられもない姿にほかなりません。

 本気で、民進党としてこのような制度の提案をするつもりなのでしょうか。ご本人は、何やら「独占企業の~」あたりで世論扇動が可能、或いは指摘した自分への世間の称賛ありと読んだのでしょうが、政策提言をする上で間抜けなのにも程があります。

 立法府がこのような法制度を成立させてしまえば、電鉄各社は何らかの気象警報が出た時点で、該当地域の路線を全て運休させるしかありません。頑張って電車を走らせても、不測の事態が発生して遅延が生じる可能性が高いとなれば、客を乗せないで駅を閉じたほうがよいでしょう。

 まして田園都市線の混雑から考えれば、返金に殺到するであろう乗客をさばききれない駅が出始め、駅員たちの対応限界を超えるに違いありません。そのようなことすら元通産官僚にもかかわらず想像できず、簡単につぶやいてしまったとでもいうのでしょうか。

 トランプ大統領の今後のツイートにも注目が集まっていますが、民進党所属議員の程度の低さは、もはや特筆すべきと申せます。

 「俺様の乗った電車を遅らせるな」「同じ運賃を払っているのだから俺様も座らせろ」というような客は、決して「神様」でも何でもありません。利己的極まりない「理性至上主義」とでもいうような暴言をつぶやいて平然としていられる人間の醜さを、まざまざと見せつける野党議員なのでした。

反日の怒り買った翁長県政

皇紀2677年(平成29年)1月20日

 平成二十七年に粉飾決算事件を起こした東芝が、どうやら本格的に危ないらしいのです。何がどう危ないのかまでは申せませんが、近日中に私たちを驚かせるような報道が飛び込んでくるかもしれません。

 東芝がもしもの事態に陥って困るのは、家電製品や電子部品より重電機(発電機や原子炉など)や軍事機器医療機器を扱っていることです。その穴埋めを日立製作所や三菱電機が担うのでしょうが、空いた穴の大きさにはまいります。

 できれば踏ん張ってほしいところです。「新技術(の開発)を主導する」と謳ってきたではありませんか。がんばれ、東芝!

 http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/80426
 ▲沖縄タイムス:翁長知事と進退を含め協議 沖縄・安慶田副知事「迷惑掛かる」

 さて、中共福建省福州市名誉市民の翁長雄志沖縄県知事が掌握する「かりゆし・金秀利権」の分配実務を請け負い、在日米海兵隊の司令官に喧嘩腰で怒鳴り込み、相手の不信感を募らせてただただ話をややこしくする役割を担ってきた安慶田光男副知事に、とんでもない醜聞が立ちました。

 早い話が沖縄県教育委員会に対し、教員採用試験で特定の受験者を合格させるよう圧力をかけた疑いです。なにやら日本教職員組合(日教組)の手口によく似ています。

 こうして日教組から県庁へ、県庁から関係部署へ(県教委の場合もあれば県警の場合もあり)自分たちの都合のよい環境だけを作るための権力の悪用がわが国各所で横行してきました。その一端を市民が追及すると、途端に今申した構造が動き出し、追及した市民のほうがやられてしまいます。

 安慶田副知事は、疑惑の報道を否定していますが、沖縄タイムスら県内「反日扇動」機関紙が大好きだったはずの翁長県政に、一体どのような評価の変化があったのでしょうか。変化がなければ、この醜聞は沖タイ社内で隠蔽され、決して報じられることなどなかったでしょう。

 それは、旧年十一月三十日記事で申した「反日派への裏切り」が始まりかもしれません。翁長県政は、反日活動家たちに揺さぶられ始めたのでしょうか。

 このような翁長県政は、全くがんばらなくて結構です。

在留期間と永住許可の企み

皇紀2677年(平成29年)1月19日

 私は、わが国は世界的に見ても極めて稀有な、且つ独特の魅力を持つ国家だと思っています。都市づくりに於いて、例えば明治から昭和初期の近代建築をガラス張りの高層ビルに建て替えてきた風潮には、確かにがっかりさせられますが、わが列島が「災害列島」であり、そうであるがゆえにわが民族の結束力が形成されてきたことを思えば、耐震性などを考えて仕方がない面もあろうかと思い、またかつてのファザード(建物正面の設計とデザイン)を遺して建て替えられる場合、その知恵に触れることができるでしょう。

 賢明な読者の方とインターネット上でやりあったらしい中共人が吐き捨てたとされる「日本観光はつまらない」という言葉は、定めし悔し紛れのものではなかったか、と私は勝手に思うのです。

 思い出されたのは以前、連合国(俗称=国際連合)常任理事国の安全保障理事会で、英国が歴史の長さを誇ると、中共代表が「わが国は四千年の歴史を」と始めた光景です。しかし、中共共産党の国家は、本年十月でようやっと建国から六十八年目に過ぎません。

 建国からのちの文化大革命で三千万人を虐殺した革命国家は、無残なまでに歴史的継続性を持たず、自分たちで四千年間蓄積された地域の文化を(むろん遺ったものもありますが)破壊してしまいました。

 英国とて、仏国や独国らから「偉そうに言うな」と言われるでしょうが、英国人が誇りたがるのは、王室が存続しているからです。ということは、世界最古の皇統にして今や世界唯一の皇帝陛下を守り抜いてきたわが民族がわが国を誇れないのは、かえって奇妙でさえあります。

 平凡な観光地を巡るツアーは、どの国でも大して面白いものではなく、私も東南亜各国を巡った際に経験しましたが、さまざまな国の人びとと情報交換をして、ガイドブックにも載っていないようなところを巡り、地元の方がたに親切にしていただき、初めてその国の懐の深さを感じたものです。

 目下わが国を訪れる観光客たちも、わが国各地のいろんな魅力に気づき始めています。だからこそ当初物珍しさに飛びついた結果の「爆買い」が収まった、という側面もあるのではないでしょうか。

 奈良や京都の神社仏閣を見て、ギリシャ(希国)人が「わが国には紀元前の~」と始めたなら、それはそれで「そうですか」と答えますが、世界遺産パルテノン神殿(アテナイのアクロポリス)と世界遺産国宝宇治上神社本殿とは、比べようとして比べられるものではありません。

 私たちがいかに、自分たちを誇れずにいじけ、落ち込んで、未来に希望を持てなくしてしまっているか、少しは胸を張って歩いてみてもよいはずです。それがただちに外国人差別に繋がるなど、出鱈目なアジテーション(特定思想の扇動)の類いに違いありません。

 自国のよさ先人たちが守ってきた価値)を外国人に説明もできないようでは、かえって来てくれた外国人たちにつまらない思いをさせるでしょう。それのどこが「おもてなし」なのやら、と思うのです。

 http://www.yomiuri.co.jp/politics/20170117-OYT1T50129……
 ▲讀賣新聞:外国人経営者ら、在留1年でも永住許可…法務省

 さて、最後に一つ、皆さんに警告です。法務省が十八日から私たちに広く意見を求めますが、ほぼ既定路線で外国人の永住許可をいい加減に出しまくります。

 自国の都合で外国人を招き入れ、企業にとって要らなくなったら彼らをどうする気なのでしょう。政府が政策として動かしてしまう限り、最後にはわが国が訴えられます。

 このようなことは、あくまで人の自由であり、資格や許可の類いは、原則として厳格な状態を維持すべきです。皆さん、十八日から頑張りましょう。

中国に指されたアパホテル

皇紀2677年(平成29年)1月18日

 http://www.sankei.com/life/news/170117/lif170117……
 ▲産經新聞:【天皇陛下の譲位】元日即位「難しい」 祭祀、新年祝賀と重複指摘 宮内庁

 現行典範(占領典範)と現行憲法(占領憲法)のせいで、今上陛下に要らぬ御気遣いを賜りながら「ならば陛下の御考えに沿うよう」などと無知蒙昧ゆえに殊勝な面持ちでなお「御気遣いのおかわり」をもらおうとするような私たち国民は、いつかわが国(皇室)が滅ぶほどのとんでもない目に遭わされるのでしょうか。

 敢えて目下の御譲位論に乗った上で申しますと、したり顔で宮内庁が首相官邸にこれから指摘することは、全く莫迦げています。なぜなら、私が毎年申しています「グレゴリオ暦ですが」の新年のご挨拶からもお分かりの通り、本来四方節非宗教暦で行えばよいことでしょう。宮中祭祀を宗教暦に合わせて天皇陛下にしていただくなど、そもそも言語道断なのです。

 貿易や市場経済を考えて各国がグレゴリオ暦に合わせているだけで、そう考えれば全世界への宣言となる御譲位をそれに合わせるとしても、祭祀と新年祝賀の儀を旧暦でしていただこうとは、宮内庁は考えもしないのでしょうか。

 ちなみに本年の旧正月は、今月二十八日です。こればかりは、中共共産党でも「春節」を祝っていることに感心します。私たち日本国民は、一体何を考えているのでしょうか。

 http://www.sankei.com/politics/news/170118/plt170118……
 ▲産經新聞:アパホテルを中国外務省が批判 客室の書籍「南京大虐殺」を否定

 そのような中共北京政府の外交部に名指しで非難されたのがアパグループのアパホテルです。私は、いつかやられるだろうと思っていました。中共人観光客が増え始め、きっと誰かが客室の引き出しを開け、元谷外志雄氏の著書に気づくだろう、と。

 たいていホテル客室備えつけの書籍といえば、それこそ「聖書」であり、外国人観光客向けに用意されてきました。しかし、そうであるならば「コーラン(クルアーン)」なども必要でしょうし、ともすれば「チュチェ思想」だかチャチャ思想だかの本も置いておいたほうがよいかもしれません。

 よってホテル客室にあまり政治的な書籍を置くのは、本来望ましくありません。私は(自分の考えとは無関係に)アパホテルの客室から違和感をおぼえました。

 しかしアパホテルは、書籍の撤去をしないと発表しており、そこには自分たちの信念たるものを感じます。「反日」派が学校や病院などに反日(日本人差別または日本破壊工作)ビラをまき散らし、人びとを勧誘したりしていることを考えれば、アパホテルとしてそれらをひっくり返そうとする考えなどがあってしていることなのでしょう。

 この場合は、私企業の自由ですので、中共共産党の弾圧に屈せず、どうぞ今後もおやりください。減り始めた中共人観光客にわざわざ宿泊してもらわなくても、もうとっくに他国からの観光客を開拓する時期に突入していますから、共産党の脅しに怯える必要などないでしょう。

※ 十二日記事コメント欄に「日本観光はつまらないと思われている」とのご意見をいただきました心配性さま、お手数ですがその社説やコラム、インターネット上の書き込みなどをお知らせください。特に中共人がそうはっきり書いているのを見てみたいものです。