中国の介入招く玉城知事

皇紀2682年(令和4年)11月2日

 韓国ソウル特別市龍山区梨泰院で百五十四名が亡くなった群衆事故の翌日、印国西部のグジャラート州モルビで、人気の観光地だった吊り橋が崩落し、百四十一名が亡くなりました。衷心よりお悔やみ申し上げます。

 残念ながら(種類は違うが)どちらも後進国型の事故です。特に韓国の事故について、それを否定する記事もありますが、二十一年前の兵庫県明石市花火大会歩道橋事故(十一名が亡くなった)との明確な違いは、十万人規模の人出を事前に予測していたにもかかわらず自治体も警察も人流統制の準備を一切していなかったことにあるでしょう。

 しかも梨泰院は、大通りの梨泰院路にいくつもの細い道(キル)が注ぐような形で、しかもそのほとんどが坂道(旧龍山基地辺りから既に延延と坂)です。規制線を張るなどの人流整理・監視の警官を配備しなければならないことは明らかで、わが国でも東京都渋谷区では、数年前からいわゆる「DJポリス」まで投入する念の入れようでした。

 単に「筋違いな莫迦騒ぎ」をやめればよいだけですが、自治体や消防との連携もないまま十万人に対して百三十数名の警官配備では、違法薬物の売買や暴力行為などの取締りしか想定してなかったにしても不十分すぎたと申せましょう。

 そもそもハミルトン・ホテルが違法建築物に該当していたせいだったなど、龍山区庁の怠慢で言語道断です。

 そのハミルトン・ホテル西隣の小道に殊のほか女性が殺到したのは、アフリカTV(韓国版ニコニコ動画のようなもの)の人気男性BJ(チューバー)ケイ氏の出没情報が流れたためで、韓国国内でよくあるのは、白い兎耳をした男性が「押せ」と言ったとか「後ろへ(ティロ)」を「押せ(ミロ)」と聞き違えたとか、こうした「犯人捜し」から本人を自殺に追い込むまで徹底して誹謗中傷し続けることです。

 尹錫悦大統領が即日「国家哀悼期間(一週間)」を宣言したため、多くの行事が中止になりますが、既に予定通り行われた全羅南道和順郡の大規模行事では、若手人気伝統歌謡(トロット)歌手の李燦元氏が「(事前告知通り)唄えなくてすみません」という旨の挨拶をしたところ、一部観客が舞台に詰め寄り、暴言を吐きまくるなどの信じられない事件まで起きました。

 世越号沈没事故で北韓(北朝鮮)が当時の朴槿恵大統領を弾劾・辞任まで追い込む捏造工作に出たように、大統領執務室を青瓦台から旧国防部庁舎(龍山区)へ移転したこで警備が手薄になったなどと尹大統領を「犯人」に仕立てて引きずり降ろそうとする可能性があります。共に民主党(親北派)の議員や支持者たちから早速そのような声が上がりました。

 それを言うなら当日も行なわれていた光化門(鐘路区)の親北派デモに警官を大量投入させられていた事実を指弾すべきでしょう。これに対抗すべく現場には保守派もいましたが。

 もはやこうした有り様が「後進国」なのです。わが国も国民経済の困窮と反日妄動の世論誘導による民度の転落が見られることから、これらを他山の石としなければなりません。

【深層リポート】沖縄発 危うき知事の国連提起表明 中国の介入招く恐れも

国と沖縄県が激しく対立する米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設をめぐり、玉城デニー知事が国連に問題提起する意向を表明したことが、一部で波紋を広げ…

(産經新聞社)

 反日妄動主導の民度転落といえば、まさに沖縄県の玉城康裕(芸名=玉城デニー)知事による歪んだ沖縄県政が挙げられます。

 玉城知事が突如として連合国(俗称=国際連合)にいわゆる「辺野古移設」問題を提起すると言い出したのは、歴史的経緯として極めて不当にも常任理事国入りしている中共をはじめとした対日ヘイトスピーチ(日本憎悪差別扇動)活動の介入を招きたいからに違いありません。

 産經新聞社記事でも指摘している通りいわば「介入されてしまう」のではなく知事自身が「介入に期待している」のです。

 辺野古移設は政府の専管事項であり、しかしながら現行憲法(占領憲法)下の日米安全保障条約(在日米軍基地提供条約)では、米軍の専権事項のようでもあり、連合国に問題提起する意味など本来ありません。

 明らかにただの対日ヘイト活動でしかなく、決して知事のすることではないのです。

 私たち国民が解決を求めねばならないのは、前出の通り占領憲法の問題であり、これでは何の解決もしないどころか沖縄県が共産党独裁の恐怖支配体制に占領されてしまいます。

 だから玉城知事では沖縄の経済振興など絶対になく、中共に呑まれて終わるのです。再選の大失敗を次に生かしましょう。歪んだ県政の流れを正すのです。

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『中国の介入招く玉城知事』に3件のコメント

  1. ノンポリではいられない:

     北海道も沖縄県と同様に中共独裁の支配体制に呑み込まれる危機にあると思います。
     特にアイヌが北海道の先住民族であったかのように取り上げ、迫害の歴史からの解放のために活動家が集結しています。また、こともあろうかそこに国が予算をつけてしまった。
     北海道は中国による土地買収でかなり侵略が進んでいますが、さらにアイヌ問題が追い打ちをかけかねません。何とかしないと捏造された歴史を理由に、中共の侵略を許してしまうことになるのではないでしょうか。すでに赤く染まった道知事の思惑により、北海道の開拓史を物語る北海道百年記念塔も風前の灯火となり、解体されようとしています。

  2. 泳ぐたいやき君:

    遠藤健太郎様
     
    いつもブログを興味深く拝読しております。
     
    本日の記事にある「世越号沈没事故」の「世越号」は、珍島沖で沈没した例の「セウォル号」のことでしょうか。
    だとすれば、漢字表記は「歳月号」となるはずです。
    (実際、当該ニュースを扱った支那語ページではそのように表記していました(「歳」は、簡体字で「山」の下に「夕」と書かれていましたが)。

  3. 遠藤 健太郎:

     以前にも全く同じ指摘があって、また同じことを説明しますが、「セウォル」号の漢字表記について、船主だった兪炳彦氏(沈没事故後に変死)が異端カルト認定されている基督教福音浸礼会の代表で、その教義に基づいて「世越(世界を超えるの意)」の漢字があてられ、命名されました。簡体字の「岁月」でも「歳月」でもありません。

     なぜこの質問が繰り返されるのか分かりませんが、当時の資料を調べればすぐに分かります。