政権に手のひら返しの維新

皇紀2681年(令和3年)10月3日

【閑話休題】
 次期首相に就任する自民党の岸田文雄次期総裁について、とにかく人柄を悪くいう声をどこからも聞いたことがありません。

 それに引き換え、総裁選挙で惨敗した河野太郎ワクチン担当相や、これに抱きついて「党員票と議員票に差があるのは」云云などと「実は党員票も思った以上に獲れなかった」のにネチネチといわずにはいられない石破茂元地方創生しなかった担当相の人柄に対する悪評は尽きません。

 岸田氏は、その人柄がかえって政権を短命に終わらせることになるかもしれません(早速人事に落胆の声が多く上がっていますが)が、私がかねてより申してきた「次は高市早苗さんがいる」ということが多くの国民にようやく分かっていただけた以上、何の不安もないでしょう。

 私も、あまりにも「次は高市さん」発言を何度も批判された過去があって、しばらく封印してきた感を否めませんが、やっと大手を振って「自民党にはまだ首相候補がいる」といえる時代の到来に、ほっと胸をなでおろしているところです。

 しかし、大阪府の吉村洋文知事と大阪市の松井一郎市長の岸田次期政権に対する「何したいんか分からん人や」的批判には、これまでさんざん中央政権にもたれかかってきたくせに、と呆れました。

 大阪のIR(統合型リゾート)計画の事業者が米MGMと売国企業のオリックスに内定したのも、自民党政権のおかげです。確かに自民党大阪府支部連合の評判は、従前の府政に対する評価と共に芳しくありませんが、同和利権を持って自民党を飛び出しただけの「大阪維新などしていない会」ほど悪くはないと申して過言ではないほど「身を切る改革」も何もかも全て「府民向けのただの見せかけ」でしかありません。

 現在維新の会がわめいている実績は、ほぼ橋下徹元府知事(元大阪市長)が数数の誹謗中傷にも負けずにやったことであり、後を追った吉村知事は同じくさまざまな批判を浴びながらもかなり努力していますが、いかんせん松井市長は(浅田均参議院議員も)同和利権しかない「橋下氏を担いで維新を結党し維新の虚像を作り上げた諸悪の根源」です。

 安倍晋三前首相と菅義偉首相ほどには、維新に岸田氏との「パイプ」がないがゆえの「いちゃもん」でしょうが、下品だから、お里が知れるから、阿呆がバレるからやめなさいと申したい。全国区で議席を獲得できないのも、こういうところに表れています。

 巨人(安倍前首相・菅首相)に依存してしか何も成せない正体までもバレるのが怖いのでしょうが、そもそも橋下氏の「偉大な遺産」しか誇れるものがない現状をどうにかしなければなりません。

 ともすれば岸田政権以降、もしも大阪自民が府民や市民の再評価を受けて息を吹き返した時、維新の居場所はなくなるのです。頑張れ!

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『政権に手のひら返しの維新』に2件のコメント

  1. 自由貿易反対:

    「小泉政権以降の新自由主義からの脱却」が悔しかったのでしょう。維新はバリバリの新自由主義ですからね。自民党もわかりにくいのでKIK+3Aは新自由主義者として分離した方が良いと思います。日本を変えてしまう移民政策に賛成か反対かで分ければ比較的簡単に分けられると思います。

  2. 八百万の神の自由:

     昨日も維新、片山虎之助がメディアで、岸田、反新自由主義政策に対し「身を切る改革(緊縮財政、新自由主義政策)が足りん!対決だ!」 とやってました。
     まだ「緊縮財政、ネオリベ、グローバリズム」を続けるつもりですかね?

     「進撃の庶民(経世済民思想の基、反緊縮財政、反構造改革、反グローバルを掲げ、複数人で運営するブログ)」さんが、ひと月程前に維新の公約の反経世済民思想っぷりを見事に検証してましたが、 

    https://shin-geki.com/2021/09/04/%e6%97%a5%e6%9c%ac%e7%b6%ad%e6%96%b0%e3%81%ae%e4%bc%9a%e3%81%ae%e3%80%8c%e7%b6%ad%e6%96%b0%e5%85%ab%e7%ad%96%ef%bc%92%ef%bc%90%ef%bc%92%ef%bc%91%e3%80%8d%e3%82%92%e3%82%ab%e3%83%b3%e3%82%bf%e3%83%b3/

     維新は、下手に保守思想を取り入れる分、余計に質が悪いと思います。