ノ文学賞受賞者キツい言葉

皇紀2681年(令和3年)3月24日

 十八日記事で取り上げたLINEの件。主体事業の重要な部分で一度大きな嘘をついた企業は、何度でも平気で嘘をつきます。

 行政から報告義務を課せられ、慌てて記者会見を開いた出沢剛社長は、もはやLINEのシステム上の、技術的なことの何を知っているでしょうか? ユーザーのデータのうち、ここが大事なのでもう一度申しますよ、ユーザーのデータのうち画像などのデータを国内に移転させると説明したということは、ユーザー同士のトークなどのデータをLINEおよびLINEから委託された者が覗き見るということです。

 彼は「国内に移す」とはいいましたが、韓国人や中共人に盗み見られることはないとは一言もいっていません。

 LINEと組んだソフトバンクごと地獄に堕ちてしまいなさいといいたい。

カズオ・イシグロの警告が理解できない、リベラルの限界(御田寺 圭) @gendai_biz

2017年にノーベル文学賞を受賞した小説家カズオ・イシグロ氏の、あるインタビューが各所で大きな話題になった。そのインタビューが多くの人から注目されたのはほかでもない――「リベラル」を標榜する人びとが自分たちのイデオロギーを教条的に絶対正義とみなし、また自身の感情的・認知的好悪と社会的正義/不正義を疑いもなくイコールで結びつける風潮の高まりに対して、自身もリベラリズムを擁護する立場であるイシグロ氏自身が、批判的なまなざしを向けていることを明言する内容となっていたからだ。…

(現代ビジネス|講談社)

 さて私は、英国のカズオ・イシグロ(石黒一雄)氏について平成二十九年十月六日記事に記しました。是非もう一度お読みください。

 私も連日のように「多様性といっている人たちが最も排他主義で他人の自由を軽んじる反多様性主義者」だと申してきましたが、イシグロ氏がこれとほとんど同じことを書いて世界中のリベラル派に警告しています。氏はリベラル派です。

 この記事の筆者の言葉通り「私のような末席の文筆業者がするのではなく、世界に冠たるノーベル文学賞受賞者がすることにこそ大きな意味がある」のであり、権威主義ではなく単純に「よくぞいってくださった」との思いがあります。

 実はこのリベラルを標榜してきた人びとの偏狭さに最も早く気づいたのが保守派でした。多様性という主張の致命的な矛盾によって最も激しく攻撃されたからです。

 イシグロ氏の投げかけに、わが国の対日ヘイトスピーチ(日本憎悪差別扇動)活動家・政治家たちはまともに答える能力をきっと持っていません。それがどれほど恥ずべきことか、思い知るがいいのです。

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『ノ文学賞受賞者キツい言葉』に2件のコメント

  1. 波那:

    カズオ・イシグロさんの The Remains of THE Day は映画も見ましたし、本も読みました。6才から英国に移住されたとは言え、あのように感情の機微を英語で表現されていて本当に素敵な文章でした。上質な文学ですね。

  2. 心配性@我は蛮夷なり:

    3月20日(土)の読売新聞に「LINEは国民生活に欠かせないインフラ(社会基盤)」と書かれていたように思いますが、好き好んでLINEを「社会基盤」にしている国は、世界広しといえども日本だけだと思いました。