萩生田発言は何だったのか

皇紀2679年(平成31年)4月22日

【DHC】2019/4/18(木) 有本香×萩生田光一×居島一平【虎ノ門ニュース】

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 昨日記事で「実は『大注目』の衆議院大阪十二区」と申したのは、自民党の萩生田光一幹事長代行が消費税率の引き上げ延期と衆議院解散総選挙の可能性に言及したからです。

 開票の結果は、既に報じられているとおりですが(と申しながらこの記事を投票前に書いていますが)、消費税増税に反対している日本維新の会(大阪維新の会)との連携を図ってきた首相官邸と、与党・自民党との温度差があり、よって萩生田氏の発言が「党の幹部として」ではなく「安倍晋三首相の意向を受けたもの」ではないかとの憶測が広まったのでしょう。

 安倍首相は、最終日に大阪入りし、十二区の北川晋平候補(党公認)を応援しますが、維新に議席をかすめ取られることは覚悟の上です。だからこそ自らはまさか応援演説でも肯定できない増税延期を、萩生田氏にいわせたに違いありません。

 徴税権力を維持し、行政権力そのものを掌握し続ける財務省の立場を述べるほかない麻生太郎副首相兼財務相が「彼が日銀短観を知ってたとはね」と萩生田氏をチクリと刺したように、これまで日本銀行が行なう全国企業短期経済観測調査に言及したのを聞いたことがない萩生田氏の口からそれが出たのは、確かに安倍首相が入れ知恵した形跡をうかがわせます。

 私は今でも、安倍首相自身も増税が経済政策の邪魔をすると感じていると思っており、大阪補選の結果を受けて再び延期する可能性を否定しません。ただ、今回は増税対策の予算が通ってしまっていることと、民間に増税の準備を通達してきたことがあり、かなり難しいとは思います。

 しかし、萩生田氏が景気減速をあっさり認めたように、と申すより景気(内需)は初めから全く回復していないのであり、前回の(旧民主党政権が法制化した)増税が安倍政権以降のいわゆる「アベノミクス」を破壊しました。それを自民党自体も認めるべきです。

 こうした議論を再度喚起するために、あの発言が許されたのです。

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『萩生田発言は何だったのか』に2件のコメント

  1. きよしこ:

    仮に二つの補欠選挙で自民が勝っていれば消費増税延期の是非を国民に問う為に衆議院を解散という手段には打って出られなかったと思います。今回の特に大阪の結果は官邸にとっては案外都合の良いものかもしれません。

    それにしても「ミスター無能」こと立憲ナントカの長妻某には呆れます。あの大阪の結果を見て、もはや自分たちに次期選挙での勝ち目がないことにも気付けず「自民の失速を感じる」などとよく言えたものです。こんな馬鹿を表に立たせている限り自民党は増税でも外国人受け入れでも好き放題やれてしまいます。こういう議員や政党こそ本当の意味で「生産性が皆無」というのです。

  2. miku:

    日本は既に北欧並みの重税国家。一見税率が低いように見えますが、税収全体に対する消費税の比率で見ると、消費税率25%の北欧諸国に並ぶそうです。どうりで生活が苦しいわけだ。しかも北欧とは違い、老後の保障は雀の涙。受給年齢を70歳に引き上げようとするなど、「払いたくない」政府の姿勢が見え見え。
    必要のない増税で国民を苦しめ、外国人には大盤振る舞い。世が世なら、財務省が焼き討ちにされても不思議はないと思います。