内閣府のホラッチョ川上?

皇紀2677年(平成29年)12月25日

スパコン助成詐欺、別の助成事業でも不正認める

 スーパーコンピューター開発会社「ペジーコンピューティング」(東京都千代田区)を巡る国の助成金不正受給事件で、詐欺容疑で逮捕された同社代表取締役・斉藤元章容疑者(49)らが、東京地検特捜部の調べに対し、別の助成事業でも不正を認める供述をしていることが関係者の話でわかった。

(YOMIURI ONLINE(読売新聞))

 安倍晋三首相の「お友達のお友達」だの何だのと、またもいわゆる「二つの学園問題」のようなみっともない顛末を迎えそうな野党と報道各社の「安倍叩き」、すなわち政策論争なき国民不在の新たな倒閣工作に、先に釘を刺しておかなければなりません。

 東京地方検察庁特別捜査部が法務事務次官人事以来の怨恨からか安倍叩きに奔った結果、分かったことは、ペジーコンピューティングへの助成金が旧民主党政権時代から給付されてきたことです。

 学校法人森友学園の件は、財務省近畿財務局がほとんど無価値な国有地の売却を無理に急いだ経緯を「忖度」という学園前理事長の虚言に乗って誤魔化し、加計学園の件は、旧民主党政権が獣医学部新設へ乗り出したにもかかわらず文部科学省と日本獣医師会が行政を歪めた結果でしかなかったとバレており、今回の「スパコン詐欺事件」も、のちのちみっともないバレ方をする前に、早めに事実を押さえておいたほうがよいでしょう。

 さて、内閣府と経済産業省の斎藤ウィリアム浩幸参与がそれぞれ十三日付、十五日付で辞任しました。どうやらとんでもない経歴詐称があったとかで、本当は「何もない男」だったといいます。

 役所には、いわば「ノンキャリア(非東京大学出身者という意味ではない)」の専門家が結構おり、内閣府は特に混沌としていますから、うまく紛れ込まれてしまったのでしょう。それを許した時点で、斎藤氏が専門としていたらしいサイバー・セキュリティーがどうのと語る資格が政府にはなく、現状何らの能力もないと分かります。

 私が思うにこの背景には、官僚の「物知らず」と「知ったかぶり願望」があり、派手な経歴の民間人に弱いのは、自分たちの学歴至上派閥主義と表裏一体で、適当にその知識だけを当てにし、当てにするくせにどこか莫迦にしているはずです。だからこそ斎藤氏のような人物に簡単に騙されます。

 商才がないから公務員になったくせに「一流企業人気取り」の経産官僚にも質の悪いのが多く、安倍政権が実に脆いのは、そんな彼らを重用しすぎていることです。それと安倍首相自身に問題があるか否かを混同してはいけません。

 私たちが注視すべきは、自主憲法(大日本帝國憲法)下でも官僚の腐敗はあるのに、現行憲法(占領憲法)下では腐敗以前の問題が頻発していることです。欧露米がサイバー・セキュリティに取り組んでいる中、わが国がこれほど無能とは、国防意識の希薄が病的なレヴェルで進行しています。

 この分野で「本物」は、決して人前に姿を現してこなかったような人です。占領憲法政府には、とても見つけられないのでしょうか。

スポンサードリンク

『内閣府のホラッチョ川上?』に2件のコメント

  1. 日本女性:

    斎藤ウィリアム浩幸参与は、民主党政権時に国家戦略室委員に採用したのが始まりというツイがありました。

    https://twitter.com/tedie/status/944764777460408320

  2. 梅子:

    遠藤様

    斎藤ウィリアム浩幸・・・この名前、どこかで聞いた名前だなぁ、と思って記憶をたどって思い出しました!

    昨年、神戸起業操練所(運営・神戸市産業振興財団)の神戸操練塾1期(塾長・竹中平蔵)の講師リストに載ってました。
    仕事にプラスになるかも、と思って入会するつもりでいましたが、いろいろと考えた末、入会しませんでした。
    このニュースを知って、やはり・・・でした。

    神戸市産業振興財団も信用に関わるので、しっかりしてほしいですね!!