辞めた小池代表とこれから

皇紀2677年(平成29年)7月4日

【東京都議選】小池百合子知事、都民代表退任に有権者は複雑「少しずるい」

「都民ファーストの会」の候補に投票した有権者は、小池百合子都知事の代表辞任をどう考えるのか。「選挙前に代表になって選挙が終わった途端にやめるのは、少しずるいよう…

(産経ニュース)

 二日投開票の東京都議会議員選挙について、昨日までにおおよその論評が出そろったと思います。私は、二日深夜まで記事更新作業ができない状態だったため、一日深夜作成分を昨日配信しましたので、選挙結果そのものの論評はしない予定でした。

 興味深いのは、むしろその後の展開です。やはり東京都の小池百合子知事は、初めから都民ファーストの会の代表になるつもりなどなかった(本当は避けたかったが築地市場の問題発覚以降、都ファの雲行きが怪しくなり、選挙のために迫られて就任しただけ)ということです。

 よって「二元代表制」がどうのこうのという出鱈目な説明をした小池都知事は、投開票日前どころか就任した時からこの機での代表辞任を予定していたかもしれません。

 しかし、下手をすると都ファの行為は、公職選挙法第二百三十五条第一項の「虚偽事項の公表罪」に当たる可能性があり、「政党その他の団体の推薦若しくは支持に関し虚偽の事項を公にした」と見なされれば二年以下の禁錮、または三十万円以下の罰金に処されます。

 だからこそ都ファの野田数新代表(元代表)や音喜多駿幹事長らは、「虚偽」との指摘を逃れるため、小池都知事の代表辞任を「知らなかった」「驚いた」といっておかなければなりません。

 と、ここまでは少し意地悪な指摘をしましたが、意地悪どころか性根が腐りきっていたのは報道各社です。どうしても「安倍自民党が惨敗」ということにしたくて、読者のご指摘にもあったように「安倍政権にお灸を据えたい」という誤った(都政とは全く無関係な)集団心理を創出しました。

 その結果、一部都民も驚いたほど「お灸を据えすぎた」のであり、これは決して自民党にとって悪くはなかったでしょう。そもそもは、都議会自民と東京都支部連合会(都連)の態度があまりにも悪評を買っていた問題であり、国政とは関係ありません。「反自民」の反動が次の(肝心の)衆議院議員選挙に反映されるでしょう。

 しかも民進党が完全に埋没し、仮に「反自民」としてもその受け皿にはなりえない「終わった政党」であることを露呈させました。こうなりますと都ファの国政進出は、十分にありえますし、既に五人の国会議員に「唾をつけた」という情報もあります。

 ただ、皆さんも既に予想されている通り「大量当選」ののちの「大量醜聞」で、早晩都ファは、自壊を始めるでしょう。小池都知事が代表を辞任したのも、醜聞議員の責任をとりたくないからだといわれていますが、そうなって都ファがとる道は、自民党との連携しかありません。

 都議選で自民都連を裏切った公明党(創価学会)は、自民と都ファの間を取り持ち、それで三党が仲良く収まるという算段です。そして小池都知事は、恐らくそのまま都知事を(国政に復帰しても自民に居場所はなく、首相にもなれないため)続けるのではないでしょうか。

 月曜夜までの情報では、このようなところです。

スポンサードリンク

『辞めた小池代表とこれから』に4件のコメント

  1. 心配性:

    選挙と言えば、沖縄の選挙もありました。

    那覇市議選きょう告示、67人が立候補意向 9日投開票
    http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/107576

    まさかとは思いますが、沖縄でも「森友、加計・・・」とやっていないでしょうね?(苦笑)

    本当に、借金まみれで、寄付と補助金詐欺に頼って経営を続ける「極右学校法人」を、「バカ」が付くほどのお人好しの昭恵夫人に紹介した方々は猛省していただきたいですね。

    マスコミが、「森友、加計、森友、加計・・・」と、あまりにも偏向した報道を続けた結果、平慶翔氏の様な、横領疑惑で裁判沙汰になりかねない危うい人物までもが当選してしまうなど、「これでよいのだろうか?」と首を傾げざるをえない場面が多くありました。

    私が、再三「『人は見た目が100パーセント』という言葉は、残念ながら、あながち間違いではない」と申しましたが、都民が、暑苦しく不細工な容姿の下村氏の主張よりも、清涼感溢れるイケメンの平氏の発言内容をより信用したいと思った、という事なのかも知れません。

    さっそく、都民ファーストの会を大躍進させた事が、リベラル勢力(や財務省)にとって必ずしも良い事ではなかったと気付いたマスコミが、「小池批判」を始めているようですが、もう遅いです。

    次は、恐らく「ポスト安倍」報道が賑やかになるでしょうが、石破総理だと、財務省をはじめとする官僚達の「いいなり」になってしまわないでしょうか?
    少なくとも、消費税は速やかに上げそうですし、「特区制度」も全面的な見直しが行われ、獣医学部の新設は当分無くなりそうですが。

  2. 日本を守りたい:

    小池都知事は、初の女性総理に成るつもりでしょう。都知事として 特筆すべき実績が作れなくても、失政さえ無ければ、人気を保ったまま 「憲法改正」で安倍さんに最大限に協力して、国民投票を改憲賛成に誘導、その功績の見返りに初の女性総理。

    彼女は 日本人ではなくて実は朝鮮人だと書いているブログもありますが、
    真の愛国者の少ない政界の事、とにかく「憲法改正」実現のためなら 私は
    「小池百合子、初の女性総理誕生」でも受け容れる覚悟です。

    マスごみの総力挙げての「護憲キャンペーン」に打ち勝って 国民投票を改憲賛成に誘導できる 人気と勝ち運の有る政治家が 他に見当たらないので。

  3. やす:

    いろいろ言われていますけど、今回自民党が惨敗した原因は加計学園や稲田大臣その他豊田議員の問題ではなくて、「自民党の慢心と危機感の欠落」ではないでしょうか
    そして自民党にとって一番の誤算だったことは、予想を遥かに超えた「東京都民の民度の低さ」だったと私は思います
    都民ファーストに負けたというより自民党の油断ですね
    都民の皆様には大変申し訳ありませんが、予想を遥かに超えた莫迦ばかりの有権者達でした
    これで無能小池ファースト都知事の独裁国家が誕生したなんて指摘する人もいましたけど、このことによって今までのように敵を作ってという劇場型の政治はできなくなりますし、報道機関の保護先が今までは自民党でしたが、今度は無能小池ファースト都知事に向かうはずです
    議論のできない彼女が報道機関に対応できるはずもなく、都民ファーストにしても問題のある議員ばかりですし、今更遅いのですが有権者達の批判に晒されるようになるだろうと考えると、前にも言いましたが、来年辺り都知事選があるものと予想しています
    彼女は選挙に勝つために都民を騙したうえに公明党や共産党といった悪魔に魂を売ったも同然ですから、この代償は間違いなく高くつくはずです

  4. ノッポ:

    当選減はあると思っていたが、これほどとは・・・・
    都連はどうしようもないですね~。自分達のせいではなく、国会議員が悪いと。
    反省もしないなんて、23議席しか取れないはずです。
    公明 73万票 自民 120万票だそうです。同じ23議席。よ~く調整もしないで。
    しかし、公明党凄いです。創価学会なんてもう増えないだろうと思いきや、全員当選。
    いまだに住所移転とかもやっているのでしょうか?法律変えなきゃ。