女性宮家を論じる不敬ほど

皇紀2677年(平成29年)6月2日

政府批判の森本康敬釜山総領事、事実上の更迭

外務省は1日付で、森本康敬釜山総領事の後任に道上尚史ドバイ総領事を充てる人事を発表した。森本氏は今年1~4月、韓国・釜山の日本総領事館前に慰安婦像が設置されたこ…

(産経ニュース)

 在釜山総領事館前に国際法違反の危険物(慰安婦像=韓国人妓生像、ただしモデルは在韓米軍の装甲車にひき殺された韓国人少女)が置かれたことには、何も思わないのでしょうか。

 口先で「遺憾」を繰り返すばかりの現行憲法(占領憲法)政治の中で、ほかにも事例がある大使と総領事の一時帰国は、首相官邸が踏み込める範囲の判断でした。それでも大日本帝國憲法であれば主権国家として交戦権(外交権)がありましたから、召還とそののちの国交断絶の判断まで可能ですが、占領憲法を「憲法」とする限り新たな国交断絶がわが国の判断だけではできません。

 先月二十八日に開催されたインディアナポリス500マイル(インディ500)で佐藤琢磨選手(ダラーラ・ホンダ)が日本人初優勝を果たしたことに、翌日の戦没将兵記念日に絡めて「日本人のドライバーが優勝するのはとても不愉快だ」とツイートするような新聞社記者がいる米国の許可がなければならず、台湾断交(日中国交回復)のごとくいわゆる「ニクソン・ショック」が引き金になったにもかかわらず米政府に先んじれば田中角栄内閣のように潰されてしまいます。

 よって三十一日夜に行われたサッカー亜州チャンピオンズ・リーグ(ACL)の浦和レッズと韓国の済州ユナイテッドとの試合で、ルールが許す浦和の作戦をまるで卑怯な行為とでも非難するような態度を取り、挙げ句「浦和の選手が挑発した」などと言い訳をし、韓国人選手が大挙して日本人選手に信じられないほどの暴行を加えたというような連中の、度重なる「反日(対日ヘイト)」にまともな抗議ができません。

 甚だ対立を煽るような申し方をしてしまいましたが、必ずしも現地の言語に明るいという理由で専門職を採用してもよい成果は得られず、むしろ中韓のような残念ながら「敵地化」してしまった国への在外公館職員は、機密情報漏洩の可能性なども考慮して慎重に人選してほしいものです。

 さて、話は変わりますが、秋篠宮の眞子内親王殿下にまつわる報道が出て以来、再び「女性宮家」の議論が盛んになっていますが、そのこと自体の不敬の罪に気づかない人たちのあまりの多さに、占領憲法下の長さを痛感させられます。私たちの賛成・反対で決めることではなく、万世一系の皇統に尋ねよというのです。

 正確に申せば現行典範(占領典範)の放置であり、今上陛下に正統典範(皇室典範)をお返ししないまま平成の御代が終わるかもしれないことを、問題だとも感じていない人の何と多いことでしょうか。

 今上陛下や皇族の態度を批判する人は、その原因が占領典範を押しつけられたまま皇族がそれに合わせよう(国民主権に於いて「それでよい」というものに合わせざるを得ない)となされた結果であることを知ってほしいのです。皇室に対する何らかの不満があるのは、その批判を宮内庁や民間人にしか向けない私も理解しています。

 しかしながら女性宮家の創設は、それ自体が皇統を皇統でなくしてしまう顛末に繋がり、議論することがありえません。しようとした安倍内閣は、もう少しのところで小泉純一郎内閣に次ぐ「国賊内閣」に転落するところでした。

 そこへ飛び込んだのが、女性宮家を創設せず、女性皇族が御成婚後の皇籍離脱後にも皇室の御公務を委嘱することを可能とする閣議決定案をまとめたという情報(時事通信社記事参照)です。

 これは、かねてより申してきた十一宮家の皇統復帰へと繋がるよい契機となるかもしれません。本案が通れば、十一宮家の本来皇族方にも同じように御公務を委嘱することが可能になり、安倍内閣の判断は正しいものです。

 あまりにも政治活動にはまりすぎた某氏はともかく、占領統治をこのまま継続する必要などありません。十一宮家の皇統復帰は、そのまま正統典範を天皇陛下に御返しすることにも繋がっていくのです。

 今後さまざまな言論を展開し、これを潰そうとする工作が待っています。わが国を守る立場の人びとが同意しやすい言論であればあるほど要注意です。

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『女性宮家を論じる不敬ほど』に4件のコメント

  1. 心配性:

    個人的な意見ですが、眞子内親王殿下が民間に嫁がれた後も、表向き「内親王」の称号を保持され、一部のご公務の継続や、ご実家のサポートをされる事があってもよいと思っています。
    この案に関しては、保守タカ派の方々の間でも、賛同される方は多かろうと思います。

    現行の皇室典範について、小林よしのり氏が、もっともらしい顔で「男尊女卑」や「女性蔑視」といった批判を行っていますが、氏は基本的に「女好き」なのだろうと思います。

    現在の未婚の女性皇族方は、容姿がきれいであったり、学業優秀な方が多く、華がおありです。

    仮に、女性皇族方が全員「鬼瓦」の様なご面相で、性格も言動も悪く、問題行動やスキャンダルのオンパレードであったなら、小林氏はきっと「ご皇室を傷つけ、両陛下を苦しめる行動を慎まれ、一日も早く民間に嫁がれるべきだ!」と『ゴー宣』で吠えまくっていた事は確実です。
    現在そう言わないのは、そこまでの方がいらっしゃらないからでしょう。

    「人は見た目が100%」という話がありますが、良くも悪くも、否定しがたい「真実」を言い表していると思います。

    であるなば、旧宮家の若い方々の中に、長身でイケメンで、語学が堪能で、楽器を優雅に奏でる、振る舞いのスマートな方などがおられれば、世論はいとも簡単に「旧宮家養子案」に流れる事は自明です。
    そうならないのは、そのような方々がマスコミで紹介されないからでしょう。

    何を申したいかといえば、「世論」とは、「国民ファースト」とは、所詮その程度のものだという事です。
    そして、その事実を客観的に自覚できるかどうかが重要です。

  2. 心配性:

    >あまりにも政治活動にはまりすぎた某氏はともかく、

    ご自覚が無いようで困ったものです。

    「人は見た目が100%」(容姿、日頃の言動等々)という言葉は、あながち嘘ではない、ある種、真実を見事に言い表していると申しておきたいです。

  3. きよしこ:

    いつどのような経緯でこのブログを知ることになったかは失念しましたが、もし遠藤先生との出会いがなければ、私も多くの国民同様「皇紀」の存在すら知ることなく「女性宮家?なんとなく賛成かな」「反対かな」と恥ずかしげもなく答えていたように思います。万世一系の皇統に委ねることなど、考えもしなかったでしょう。
    そして今、>今上陛下に正統典範(皇室典範)をお返ししないまま平成の御代が終わるかもしれない
    という事実にとてつもない恐れも抱いています。残念なことに、世間では保守派と称される(例えば民進党などを痛烈に糾弾する)ような方のSNSで東宮御一家はおろか、先帝陛下を引き合いに出してまで今上天皇陛下や皇后陛下を目も当てられないような酷い表現で批判し中傷する場面に今日も遭遇してしまいました。またぞろ眞子内親王殿下の御婚約が発表されたことに便乗するかのようで非常に嘆かわしく、そして腹立たしく思います。それ自体が既に「たかが臣民の驕り」だと、なぜ気づかないのか不思議でなりません。
    畏れ多くも申し上げれば、今上天皇陛下は大変な御高齢で、宮中祭祀の一つとっても大きな御負担になっているかと思います。しかし、正当典範を陛下のもとにお返しするのは、今ならまだ間に合います。とはいえ、少しでも油断すれば瞬く間に緻密な工作活動に潰されてしまうでしょう。大変な批判を承知で申し上げますが、積極的な外国人労働者の受け入れや種子法廃止などには断固として反対ですが、私は安倍首相の皇統すなわち国柄への理解を支持します。少なくとも可能性ゼロに等しい「ポスト安倍」への野心を隠そうともしない石破茂氏のような人物に比べれば遥かにマシです。悲願とする憲法改正が成し遂げられるかは極めて不透明ですが、旧宮家の皇統復帰が実現できれば私の中では「歴史的偉業」と位置付けたいと思います。欲を言えば「拉致被害者の全員救出」も実現してほしいところですが。

  4. やす:

    女性宮家の創設は、神武天皇から続く正統な男系の血筋を絶やすことで、それは日本の歴史の終わりを意味しているんですよね
    男女どうこうではなくて、正統でない天皇は天皇を認めない共産党や民進党からしたら格好の餌食になりかねませんし、天皇潰しが目的だと指摘する人もいますが、私もそう思います
    天皇という神の元でその御身宝である我々が協力し合って国づくりをしていくという形が大昔からできていたから、今まで独裁政治になってこなかったですけど、その神がいなくなれば権力闘争が激化し、支那や北朝鮮と同じようなウシハク政治へと変わっていきかねません
    天皇の問題は何とか回避できそうですが、こんな議論を許していること事態、我々が天皇について無知すぎる証拠だと思いますね
    そういう私も少し前までは天皇はいらないと考えていました
    どうせ作るなら、無能小池ファースト都知事の隠居部屋でも作ってくれた方がよっぽど日本のためになると思いますけどね