日韓GSOMIAは有害

皇紀2676年(平成28年)11月13日

 http://www.sankei.com/politics/news/161111/plt161111……
 ▲産經新聞:“大穴候補”トランプ氏勝利に勇気づけられた? ポスト安倍狙う石破茂氏「1年先は誰にも分からない」

 八月二日記事で、自民党の石破茂前内閣府特命(地方創生)担当相が自ら閣外へ出たことについて、定石通りに駒を進めた気でいるでしょうが「恐らく次期首相を狙うなら結果は凶と出る」「彼のような人は、無役になるとどこまで転落するか分かりません」と申しました。

 先月三十一日夜、ホテルニューオータニ(東京都千代田区)の「芙蓉の間」で開かれた自身のパーティーで、確かに二千人近い集客を見せたものの肝心の発信力は、メディア露出に反比例して落ちる一方であり、自身の派閥「水月会」からは、山本有二農林水産相という「失言大臣」を出しただけです。

 二階俊博幹事長が取りまとめた総裁任期の延長についても、公然と一人反論してまさに「一人」に終わりました。水月会からすら同調議員をまとめられなかったのです。この程度の代議士に首相は務まりません。報道各社が「安全保障政策通」と持ち上げるほどのこともなく、一昔前なら決して首相候補に名の挙がらない類いです。

 http://www.sankei.com/world/news/161109/wor161109……
 ▲産經新聞:日韓軍事情報協定、主要内容で意見一致

 さて、日韓で防衛機密を共有するための軍事情報包括保護協定(GSOMIA)について、一日記事で締結の危険性を指摘しましたが、四年前に「反日」を叫んでわが国を袖にしたことも忘れて韓国側がかなり踏み込んできたようです。

 今週中にも締結の署名をしたいと日本側に申し入れてきました。当然わが国は、これを受け入れてしまいます。

 日韓通貨交換(スワップ)協定の再開についても、菅義偉官房長官が「日本の国益に資する」などと述べて意欲を示してしまいましたが、もともと私が申してきた日韓スワップの利点は、あくまで国際通貨基金(IMF)の枠内を前提とし、またぞろ韓国経済が完全に破綻した時にわが国企業を守るためのものとして活用できる点がありますが、現下の韓国経済の惨憺たる模様を見てなお韓国から回収すべきものを回収しない企業は、そもそも救いようがありません。

 韓国と取引のある企業の経営者は、とにかく急いでください。そして、駐在員がいるなら帰国させましょう。朝鮮半島有事にでもなれば、ほぼ助かりませんから。

 GSOMIAが今後有害になるのは、島根県隠岐郡隠岐の島町竹島を奪還できる米韓関係に転じた際、その奪還作戦をやりにくいということです。いわばGSOMIAを破って踏み込むことになるので、それは別段構わないのですが、多少面倒な事情があります。

 韓国側が急いだのは、そのようなことが絡んでいるのかもしれないのです。

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『日韓GSOMIAは有害』に3件のコメント

  1. きよしこ:

    山本農水大臣が元から議員として不適格だったのかは知りませんが、もう自民党内で彼の居場所は無くなるでしょう。失言癖を知ってか知らずか閣僚に起用した首相周辺も、おそらく石破氏に釘を刺す(恩を売る)意味で彼を徹底して守り抜いているのかもしれません。こうして徐々に党内の反安倍勢力を締め付けていく算段なら大いに結構なことではないかと思います。もう一人、全く需要がないのにポスト安倍を狙っている女性議員が残ってはいますが・・・

    さて、GSOMIAのことも通貨スワップのこともメディアでは殆ど報じられていませんが、国民を守る気など毛頭ない大統領の哀れな姿や、主催者発表で20万とも100万とも言われる国民が集まった反政権デモ(しかも何故かそこに日本語で「JR労連」と書かれた横断幕が!)を見ても、「あの国と関わると怖い」ということが日本国民にも十分に伝わっているのではないかと思います。米国では反トランプデモが過激化し、早くもトヨタの販売店で日本車が破壊されたとのことですが、韓国でもこの機に乗じて日本企業が一方的な破壊行動の格好の的になってしまうかもしれません。先日の博多駅前における陥没事故ではありませんが、いち早く「勇気ある撤退」の決断を下さねば、本当に死者が出てしまいます。そうなっても国民は決してその企業に対して同情をすることはないでしょう。いつまで経っても日韓友好という夢物語から醒めない人間に構っていられるほど、我が国や国民に余裕などないのですから。

  2. 奈々子:

    遠藤さんに聞いて頂きたいのですが、日本政府は条約を締結すれば韓国が機密を漏洩しないと思っているのでしょうか。それとも漏洩されることは前提で漏洩しても支障のない情報しか渡さないつもりなのでしょうか。

    政府は企業の駐在員、韓国在住邦人らに一旦半島に有事が起きてからでは引き揚げることに困難が生じる程度の危機感は煽っているのでしょうか。有事が起きて自分達だけが国外へ脱出しようとしている邦人に韓国人が協力的になれるとは思えません。敗戦で半島を引き揚げる日本人が現地人にどんな目に合わされたか政府内には知らない人がいるのでしょうか。日本人に敵愾心を抱いている民族が混乱の中でどんな行動を取るか位は警戒心を持っておくべきです。

    韓国内にとどまっている企業の為でもあると言っても、韓国に裏切られ続け、日本を貶め続けて来た韓国を救う為だけのスワップを再開することで自民党は一挙に信頼を失い支持を下げることは分かっているのでしょうか。何よりも国の危機を思うのが最優先事で憲法改正に向けて高い支持率を保つべき時に、よりにもよってあの国の為に国の未来を左右する最も大切な事を踏みにじる気なのでしょうか。

  3. 心配性:

    韓国に対する対応も殆ど「様式美」と化していますね。
    何はともあれ、韓国、韓国で日が暮れる日本ですね。

    竹島問題が存在する事は言うに及ばず、今後左派政権が誕生するであろう韓国ですが、その国と防衛機密情報を共有するという事は、国益上問題がないのでしょうが?
    当たり前の様に締結されるスワップにしても、日本が痛い目に遭わない事だけを祈ります。

    TPPについてですが、南米やオセアニアの国々は「アメリカが参加しないなら、俺たちだけで仕切ろう」と言い出しているようです。

    日本はあくまでも「アメリカ様がお入りになるまで待ちましょう」というスタンスですよね?

    私個人はTPPに反対ですが、何かと威圧的なアメリカが出て行くというのなら、自分たちだけで仕切ってしまうという考えもありかも知れないと思い始めています。
    元々アメリカが乗り込んでくる前のTPPは、女子会やサークルの様なほのぼのとしたものだったはずです。

    また、トランプ氏の関係者が「アメリカもAIIBに入るべきだった」と言ったとかいう話がありますが、日本政府は、「アメリカ様がお入りになるのなら、我が国も入るしかありません・・・」と言い出しそうで心配です。
    AIIBにしてもTPPにしても、アメリカがどうのという前に、日本の「国益」にとって得なのか損なのかが問題ではないでしょうか?

    よほど日本人は、「アメリカと一緒でないと死んでしまう」と考えているのか、「逆らったら原爆落とされる」と思っているのか、はたまた病的な「反共バカ」なのか、日本が独立国であるという事実を簡単に忘れ過ぎます。

    今後の中東外交もそうです。
    日本はアメリカの属州ではなく、独立国だという事を忘れたら一貫の終わりですね。