ユニセフに北朝鮮の工作員

皇紀2676年(平成28年)10月23日

 読者からご意見を賜った二十一日記事のコメント欄にもありますが、皇后陛下は二十日、御生誕の日に際して「ただ、新聞の一面に『生前退位』という大きな活字を見た時の衝撃は大きなものでした。それまで私は、歴史の書物の中でもこうした表現に接したことが一度もなかったので、一瞬驚きと共に痛みを覚えたのかもしれません」と述べられました。

 私は八月九日記事で、はっきりと「『生前退位』という不敬表現を一切やめましょう」と呼び掛けています。第一報を打った日本放送協会(NHK)をはじめ、朝日新聞社から産經新聞社に至るまで、もういい加減にしてください。

 改めてここでも申しておきます。

 http://www.sankei.com/world/news/161022/wor161022……
 ▲産經新聞:ユニセフに北朝鮮の工作員 要人と接触、軍事情報を収集 安保理制裁に違反

 さて、連合国(俗称=国際連合)児童基金(ユニセフ)に、北朝鮮人民軍の偵察総局所属の工作員が身分を隠して潜入し、各国要人の抱き込み工作や軍事情報の収集に当たっていたことが分かったのはともかく、これが漏れたのは、ユニセフの内部調査などではなく北朝鮮からだったのです。

 まずは、連合国の組織ですら長らく工作員に気づかず、してやられていたのですから、諜報活動に関する法もなければ組織もないわが国が安易に外国人を入れてはならないことが分かります。

 いえ、少なくとも外国人の友人がたくさんいる私から見ても、或いは外国人を締め出すのがまずいことだと他の方も思うなら、それ相応の法と組織を設け、徹底した国民のための保護網を確立してから受け入れなければなりません。さもなければ不安と不満を増幅させ、あらぬ対立を生み、かえって多様な文化と接し、またはわが国の伝統文化を知らしめて交流することが難しくなります。

 何度でも申しますが、政府の不作為がいわゆる「ヘイトスピーチ」を生み出したのです。

 そこでなぜ北朝鮮から工作員潜入の情報が漏れたかですが、いかに金正恩体制への人民の不満が爆発寸前かということではないでしょうか。

 昨今北朝鮮要人の脱北が増え始めたとも聞きますが、米国の新しいシンクタンク(母体は戦略国際問題研究所だったりしますが)の独自調査でも北朝鮮人民が労働党の金正恩第一書記に激しい敵意を忍ばせている実態が明らかになったばかりです。

 沖縄県内で繰り広げられている「反対派」と称するテロリストたちの県民生活に対する妨害にも似て、人はあまりにも平穏な暮らしを規制されると怒ります。北朝鮮人民の暮らしは、もともと私たちほどの自由もなかったでしょうが、正恩体制になってさらに弾圧や懲罰が激しくなっているのです。特に食糧配給制度が事実上崩壊している実態に、人びとは最も腹を立てています。

 韓国では、汚職追放の一環でいわば「接待規制法」が敷かれ、官民接待を監視して通告することを商売にしようとする人たちで溢れかえっているそうですが、私たちの感覚との大きな違いがこのようなところにも表れるのでしょう。歴史も文化も何もかも違うのですから当然です。

 よって北朝鮮から漏れるとんでもない情報は、今後ますます飛び出してくるかもしれません。

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『ユニセフに北朝鮮の工作員』に2件のコメント

  1. やす:

    私も最近まで生前退位という言葉がどれほど不敬な表現であるか知らなかったことを恥ずかしく思います
    こういう不敬な表現が使われる背景には何度も言ってますが天皇と日本の歴史をあまりにも知らなすぎることが根本にあるからです
    天皇を敬うという気持ちは強制されるものではなく、昔なら当たり前のこととして分かっていたことですが、明治維新から本格的に始まった金融システムによりお金の力と合理性が重んじられるようになってから段々と伝統が守られなくなっていったように思いますね
    それが戦後になって一気に加速し、生前退位なんて不敬な言葉を平気で記事に載せるなんてことが平気でできてしまうんですよ
    これこそヘイトスピーチですよ そのことにどれだけの日本人が気づいているのか問題ですね

    こうした北朝鮮の工作員を今まで野放しにされてきたことは大問題であり、北朝鮮から漏れた情報だからということで済ますのは非常に危険です
    特に日本はこうした工作員に対してあまりにも無防備すぎますし、スパイ天国なんて言われている現状を放置していたら、どこでテロが起きるか分かりません
    こうしたことを言うとどこかの新聞が人を疑うことはいけないみたいに情に訴える記事を書きそうですが、国を守ることは綺麗ごとでは済まされません
    特に日本は2700年近くもの歴史ある世界で唯一つの国なのですから、その血を絶やされないために外国人の受入れは厳しくしないといけません
    その血を次の世代へ繋いでいくことが我々日本人全員の使命なんですよ
    その責任感が残念ながら今の安部総理にはないようですね
    移民なんて受け入れたら間違いなく日本の伝統が破壊されます

  2. 心配性:

    >いえ、少なくとも外国人の友人がたくさんいる私から見ても、或いは外国人を締め出すのがまずいことだと他の方も思うなら、それ相応の法と組織を設け、徹底した国民のための保護網を確立してから受け入れなければなりません。

    沖縄の基地問題について、ぜひ沖縄含め日本中の方々に認識して欲しい事があります。

    それは、基地反対運動が、「基地反対」或は「返還」という本来の目的から逸脱し、以前にも増して、ますます意味不明な運動になりつつあるという事です。

    例えば、それは、「沖縄の基地問題は本土住民による差別が原因だ!」と国内外に喧伝する動きが顕著になった事です。
    或は、一部の活動家がアメリカや中国を訪れたりして、「独立したいので応援願います。」と、なぜか「沖縄独立」の支援を訴え始めた事です。
    以前からこうした動きはあったとも聞きますが、ネットが普及して以降、多くの人々の知る所となりました。

    本来、基地の返還促進には、本土住民の理解と共感が必要です。
    ところが沖縄紙やプロ市民は、ことあるごとに「差別だ!差別だ!」と騒いで「本土vs沖縄」の構図を強調して「憎悪」を煽り、返還交渉を潰したり、本土住民の怒りを招いたりして、現実的な基地の削減には全く貢献しません。
    実に不可解です。
    どこの国の誰が何をしたがっているのか、それを可視化すべきですね。