中国が全方位に開戦準備?

皇紀2676年(平成28年)9月29日

 http://www.sankei.com/world/news/160927/wor160927……
 ▲産經新聞:中国軍、勝手にインド北東部に侵入し数日間駐留 中印間で緊張高まる
 http://www.sankei.com/world/news/160928/wor160928……
 ▲産經新聞:インドのモディ首相、パキスタンでの首脳会議出席を拒否 カシミールのテロで関係緊張

 中共共産党人民解放軍が印国内に侵入し、四日間も居座る前代未聞の暴挙に出たという印国国境警察の情報を、産經新聞社以外の報道各社は扱っていません。

 そこで二つの記事を並べたわけですが、中共共産党軍の暴挙と印パの再緊張は、裏で繋がっているとお考え下さい。

 パキスタンとの関係修復を模索した印国のナレンドラ・モディ首相に対し、二国の連携を最も嫌ったのが中共共産党です。彼らは、本年に入って行動を起こしました。カシミール地方で印陸軍を襲った破壊行為(テロリズム)の背景には、パキスタンの活動家を煽った中共があると見るべきです。

 このままでは、特にわが国の報道にかかるとまるでモディ首相が孤立しているように見えますが、六日記事で申したように彼は現実的な判断をする政治家であり、その現実に正しく気づけば孤立するのは、間違いなく中共のほうです。

 あまりにも全方位で侵略に手を染めすぎています。

 http://www.sankei.com/politics/news/160928/plt160928……
 ▲産經新聞:【参院代表質問】どっちがスローガン政治だ?!安倍首相VS民進・蓮舫代表が批判の応酬

 このような極めて緊迫した状況の中、わが国は一体何をしているのでしょうか。第百九十二臨時国会ももちろん天皇陛下の召集を賜って開かれたのであり、中身が全くない議論は、あくまですべて国会議員の責任ですが、民進党の代表質問について、衆議院の野田佳彦幹事長と参議院の蓮舫代表がそれぞれまるで意味のないことを話し、安倍晋三首相にまんまとかわされてしまいました。

 蓮舫代表が「私は二十二回も提案したのに、安倍首相は民進党の悪口を言っただけ」と言うのですが、彼女はただ「提案します」という言葉をつけただけで、何一つ具体的に提案していません。安倍内閣の支持率を上げるために、わざとやっているのかとさえ思います。

 未だに経済・金融政策(俗に言う「アベノミクス」)と消費税率引き上げ(税制)という別べつの政策を混同して話す勘違いを直さないし、自分たちが出来もしなかったことをやれと言うだけの無茶な「自称・提案」を繰り返している暇などないはずです。

 わが国は、デフレーション(給与物価下落)から脱出すべく、批判を恐れず財政出動に積極的すぎるぐらいやらねばならず、そのための複数の「国家的計画」を大きく発表することが今の安倍首相に求められています。それをしていないからアベノミクスは、金融政策だけで止まってしまいました。

 その計画の一つに、中共共産党軍の脅威から国民を守るための整備が含まれることは、申すまでもありません。それが怖くて言えないようでは、現下の日本の首相など務まらないのです。

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『中国が全方位に開戦準備?』に2件のコメント

  1. 心配性:

    「日中両政府は、南シナ海問題などを巡って両国関係が‶ギクシャク”している為、『テロ対策』で協力を推進し、日中関係の改善につなげたいと考えている」といった報道がありました。

    ドゥテルテ大統領が「麻薬密売人は皆殺しにしろ」と言って、実際に超法規的な殺害実行しています(なお、彼のブラックリストには中国系ヤクザの名前が多数あがっており、経済面での親中姿勢とは別に、不良華人に対しては容赦ない姿勢で臨むようです。)。

    中国政府は「ウイグル族が反抗的な態度を示したら即射殺してよし」と言って一見似た様な事をやっていますが、こちらはテロだけではなく、独裁政権批判を徹底的に封じ込めるという点で、より大問題です。

    タイ政府が、中国による反共華人の摘発やウイグル族の強制送還に協力的になった結果、タイ国内でテロが起ったりしていますが、日本も「日中友好」の美名の下に誤解を受けたり、批判を招いたりしないよう是非気をつけてもらいたいですね。

  2. 一般ピープル:

    いつも「へえー」と思わせる「ならでは情報」をありがとうございます。

    次回の東京近郊での講演やセミナー等はいつでしょうか。

    是非またお話を聞かせてください。