安倍首相、米で危険な演説

皇紀2676年(平成28年)9月23日

 民進党の蓮舫代表が自身の国籍について、嘘をつき誤魔化そうとしたため、その見苦しい言い訳が日台関係に悪影響を及ぼしかねませんでしたが、それを払拭したのは、政治家でも官僚でもなく二人の民間人でした。卓球日本代表の福原愛選手と、同台湾代表の江宏傑選手です。

 http://www.sankei.com/politics/news/160921/plt160921……
 ▲産經新聞:ミャンマー国防相「旧日本軍の独立支援にいつも感謝」 稲田朋美防衛相と会談

 ところが、例えば外務省という役所は、初来日したミャンマー(緬国)のセイン・ウィン国防相の「日本と旧大日本帝國軍による軍事支援、日本兵と日本に対し、いつも感謝している」といった発言を特に歓迎しない(驚くほど喜ばない)ところなのです。

 今回は稲田朋美防衛相との会談ですから、担当は防衛省ですが、彼らもほぼ同様です。放置され続ける現行憲法(占領憲法)に忠誠を誓わせ続ける限り、官僚がいわゆる「親日」を大切にする業務を基本とはしません。「反日」にしか対応しないのです。

 これは、あくまでこれまでの政策提案などで彼らと接触した私の感想ですが、産經新聞社がこれを報じても他社が触れたがらないように、官と報道が一体になって大日本帝國時代のよかったことを隠蔽しようとします。

 「敗戦国のくせに」「日本は悪いことをしたのだから」と、このような褒め言葉を頂戴しなかったことにするのは、相手国に対して失礼ですし、先人たちの失敗と成功から何も学ばない姿勢を表明してしまうようなものです。それの何が「戦争の反省」か、と。

 現下の緬国は、中共共産党の影響下から英国へと転換しつつありますが、もともと国民性はおおらかにして生真面目で、親日の素地がありました。それを生かすも殺すもわが国の外交次第です。

 http://www.news24.jp/articles/2016/09/22/04341646.html
 ▲日テレニュース24:安倍首相「高齢化は重荷ではなくボーナス」

 しかし、現在訪米中の安倍晋三首相は、一体誰に何を吹き込まれているのか分かったものではありません。高齢化を或る種の好機と捉えて見せたのは、為政者として大変立派ですが、少子化の一要因は、未だ抜け出せないデフレーション(給与物価下落)です。

 わが国の人口動態を「改革の動機づけ」と謳い上げ、何を言うかと思えば「世界最速級の早さで永住権を獲得できる国に」では、欧州各国の為政者の失敗をただなぞる出来損ないでしょう。

 いわゆる「蓮舫問題」は、わが国の「純血主義」のようなものによって非難されたのではなく、政治家として不誠実だったことです。日常生活を脅かす外国人と心地よく共生できる外国人がいれば、私たちは後者に対して拒否などしません。

 だからこそ安倍首相がことわった「一定の条件を満たせば」というのが、いくつかの国で採用されているようなどれほど難しい取得試験を用意するつもりなのか、或いはそのつもりが全くないのか、私たちは注意しなければならないのです。

 日本のような「移民による新興国」ではない伝統国家を理解してもらうには、それなりの条件が必要であり、無為に入れても国内が騒乱化します。国民の生活を守る気がないと受け取られかねない安倍首相の演説は、極めて危険です。

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『安倍首相、米で危険な演説』に4件のコメント

  1. 心配性:

    >民進党の蓮舫代表が自身の国籍について、嘘をつき誤魔化そうとしたため、その見苦しい言い訳が日台関係に悪影響を及ぼしかねませんでした

    幾つかの左翼メディアや、在日外国人記者(←この人達が最も悪い!)、リベラル知識人らが、「ネトウヨたちが、排外主義的思想によって台湾系の蓮舫氏を差別!」「蓮舫氏を攻撃している純血主義者は男系カルトだ!」と国内外に喧伝しまくった為に、「日台関係」が悪化するのでは?と心配したほどです。

    ざっくりとではありますが、基本的に右派は台湾に対してかなり好意的、左派が親中といった傾向にあります。
    「レイシスト」と罵られた人々の中には、元来台湾好きの人が多くいたようですから、勝手に「台湾人嫌い」にされてしまい、少々可哀想でしたね。

    私の知るジャーナリストも、意地になって「レイシズム」が原因だと主張し続けているのですが、そんな思考停止に陥った、荒っぽい見解を示す人々が、文章を書いてお金をもらうのはどうかと思います。
    彼らが「日台離間」に精を出す中共の工作員なら別ですが、「ペンの暴力」というものを感じます。

    >いくつかの国で採用されているようなどれほど難しい取得試験を用意するつもりなのか

    デンマーク方式でしょうか?
    いずれにせよ、安倍総理は「世界最速級で永住権の獲得ができる国にする」と胸を張っているわけで、政府や多くの日本国民が「純血主義」に陥っており排外的、という海外メディアの大宣伝は大嘘です。

    今回、移民とは別に、「シリア難民を受け入れず、また金だけばら撒く気かー!」といった批判が相次いでいるようですが、それも単に「共謀罪」が無いからではないでしょうか?

    日本はG7の中で唯一「共謀罪」が無い国です。
    「共謀罪」が無い為に、現在180か国以上が参加する「国際組織犯罪防止条例」を締結する事すらできません。
    よく分かりませんが、テロを未然に防ぐ事が難しい為に中東難民の大量受け入れが困難なのであって、一部欧米メディアが喧伝する様に、「日本国民の間で『イスラムフォビア』が蔓延しているから拒絶している」訳ではないと思うのです。

  2. やす:

    小池都知事も安部総理も移民推進派ですが、政治は何も経済や外交などの政策ばかりじゃなくて、2700年近く続いてきた日本の伝統を守ることもその一つです
    伝統を守るというのは血筋を守ることであり、移民によって違う血筋が混じれば、それだけで伝統の破壊につながります
    外国人であっても日本のルールを守ってしっかり溶け込んで生活すれば問題はないと言われますが、伝統ある血筋というものは日本人でなければ守ることはできませんので、私は例えどんな善良な外国人であっても移民には大反対です
    血筋には2700年近くの歴史が刻み込まれた遺伝子情報がつまっており、それを移民によって破壊されることは将来の日本の破壊につながりかねません
    こういう視点から見れば、残念ながら安部総理も小池都知事も保守とは言えません
    移民に頼らず、まず年寄りに偏りすぎた政策から若者に向けた政策によって遠藤さんの指摘にある給与物価下落を解決し、子供が生まれやすい環境を整えることが先決ではないでしょうか
    また男女平等という間違った概念も変えていき、男女本来のあり方に修正していかないと根本的な解決にはならないと思います

  3. miku:

    安倍総理は間違いなく「売国奴」です

    国民に意味のない増税を課して苦しめ
    非正規雇用を増やし、非婚化&少子化を加速させたのは
    自民党政権です。

    移民を受け入れれば一部のグローバル企業だけが潤い
    日本人の給与は移民と競争させられ、
    貧困化が継続します

    時代が時代なら、安倍総理は
    暗殺されても文句は言えないでしょう

    英霊を強姦魔とし、過去現在未来の日本人全員の名誉を傷つけた
    日韓合意、これだけでも暴動が起こらないのが不思議です。

    自民党にはもはや政権を預けてはおけません
    唯一つの希望が

    桜井誠氏が立ち上げた
    「日本第一党」
    です。

  4. きよしこ:

    個人的には今回の「世界最速での永住権付与」よりも、俗に「生前退位」と呼ばれてしまっている天皇陛下のお気持ち表明に対し有識者会議なるものを設置したほうが遥かに深刻に思います。