自衛隊は挑発できない組織

皇紀2676年(平成28年)7月5日

 外務省の発表通りわが国は今月一か月間、連合国(俗称=国際連合)安全保障理事会の議長国を非常任理事国の一国として務めます。平成二十二年四月以来の大役です。

 実は就任初日の一日、別所浩郎大使がシリア情勢や北朝鮮問題などとともに南支那海で暴虐の限りを繰り広げている中共共産党について、「深い懸念」と述べました。議題としても取り上げる意欲を示しています。

 http://www.sankei.com/world/news/160704/wor160704……
 ▲産經新聞:中国「自衛隊機が挑発」と反論 攻撃動作記事めぐり 「フレア使って逃げた」とも

 そこで、二日記事で取り上げた共産党人民解放軍空軍の行為を伝えたわが国に対する北京政府国防部の反応ですが、いつもながらお話になりません。特に「挑発をやめて互いに歩み寄りを」の部分は、これを信じた国から莫迦を見るのです。

 そのような過去の積み重ねにより損をし始めているのは中共のほうであり、もはや多くの国の信用を失っています。まして国防部の言いぐさが信じられないのは、航空自衛隊が挑発したというあまりにも非現実的なことでしょう。

 これができる国なら、皮肉なことに今さら「戦争法案」騒動など起きていません。安倍晋三首相に対する一部保守層の批判は、未だにこれを可能にしない政治に対する不満であり、安全保障関連諸法が全く中途半端なまま現行憲法(占領憲法)を放置している現実が歯がゆくて仕方ないらしいのです。

 よって今なお「やってはならないことだらけ」の自衛隊が先に共産党軍機を挑発したなど絶対にありえません。むしろ私たちは、全世界に向かってそのことを伝えるべきです。それが今後のわが国をあらゆる面で救うことになるでしょう。

 最後にもう一言申し上げておきますと、北京政府のほうから「歩み寄りを」ということは、必ず自分たちが「しでかした」時です。空自は「やられた」と思って間違いありません。

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