首相はOK?知事はNG?

皇紀2676年(平成28年)6月24日

 英国の欧州連合(EU)残留か離脱かをめぐる国民投票は、本日の日本時間午後三時ごろに結果が判明する見通しですが、各種の現地世論調査では、僅差で残留することになりそうです。

 もしその通りになれば当面の経済的大混乱と政治的危機を回避することになりますが、ここで述べてきたEUの弱さは変わりません。また英国自身、残留が決まったとしても連合王国としての地盤が揺らぎかねず、今後政情不安を招く可能性があります。

【速報】離脱多数
 開票の結果、EU離脱支持票が多数。これで安倍晋三首相が伊勢志摩で指摘したにもかかわらず報道各社がせせら笑った経済の大混乱が現実のものになります。(午後十二時四十分)

 http://www.sankei.com/politics/news/160623/plt160623……
 ▲産經新聞:【沖縄戦没者追悼式】「帰れ!」「本当にそう思っているのか」 今年も首相に罵声やヤジ
 https://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=174749
 ▲沖縄タイムス:「帰れ」「政治利用するな」 沖縄追悼式で首相と知事にやじ
 http://ryukyushimpo.jp/news/entry-303560.html
 ▲琉球新報:「売国奴協定変えて」「靖国参拝して来い」 首相、知事にやじ 追悼式

 さて、沖縄県糸満市の平和祈念公園で二十三日に開かれた沖縄全戦没者追悼式で、慰霊の日そっちのけの参列者が安倍晋三首相に牙をむきました。

 ところが、安倍首相に向かって「帰れ」「(女性が元米兵に殺害された事件は)お前がやったんだろ」などと意味不明な暴言を吐いた参列者が会場から連れ出された記録はどこにもなく、沖縄県の翁長雄志知事に「政治利用はやめろ。靖國神社を参拝して来い」と野次を飛ばした男性だけがしっかり排除されたようなのです。

 これは単に各社報道の確認不足なのか、或いは事実として沖縄県警察が安倍首相への野次を放置し、県の長である翁長知事への野次だけは徹底的に取り締まったということなのでしょうか。

 仮にそうだとすれば、県庁から県警への厳命だったかもしれません。県警も気の毒ですが、政治活動に対する偏見と差別を対応差として明確に表したことになり、大問題です。

 そもそもこのような式典で政治活動を優先するのは、決して適切とは思えません。二十二日記事でも「普天間飛行場を取り戻して市民生活の危険要因を取り除きたいのか、単に『反日』活動をやり続けたいだけなのか」と申しましたが、全島民避難を米軍に阻まれ、意図せず島民を戦闘に巻き込んで多くの犠牲を出してしまった旧国軍の悔しさなど全くおかまいなしに、招魂のつもりもない式典それ自体が、もはや開催する意味を失い始めているのです。

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『首相はOK?知事はNG?』に2件のコメント

  1. 心配性:

    世論調査等で見る限り、或は地元の人々の意見を幅広く参考にする限り、沖縄県民は決して「反日」でも「反米」でもないと感じるのですが、バイアスのかからない本当の「沖縄の声」が聞こえてこないのが残念でなりません。
    普通の政治色の薄い人々の意見が聞きたいものです。

    私個人は、沖縄の基地の一部を国外に移転し、或は本土に移して積極的に「負担」を分かち合うべきだと思っていますが、一つだけ心配があります。

    それは、考古学ファンなどにはお馴染みでしょうが、沖縄は過去何度も地域が壊滅し、人口が激減する様な「大津波」に襲われている事です。
    そろそろ来るんじゃないか?と心配しています。
    左翼は米軍の全基地撤去、自衛隊も要らないとメルヘンチックな事を言っていますが、沖縄に軍隊が全くいなくなると、かなり厳しいかも知れないですね。
    沖縄は本土から少し離れた位置にありますので、他県からの救援が遅れる可能性が高いです。
    まさか人民解放軍にお任せする訳にもいかないでしょう?

  2. 北条 泰男:

    英国民投票によるEU離脱はわが国の核武装を実現する改憲への途を開く!→ http://this.blog.jp/archives/62281008.html