クルーグマン教授はなぜ…

皇紀2676年(平成28年)4月2日

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 三月二十五日記事に於いて、第三回国際金融経済分析会合(二十二日)にノーベル賞経済学賞受賞者で英ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスのポール・クルーグマン教授が出席したことを取り上げましたが、目下クルーグマン教授が非公開だった会合の議事録を公開したことに対し、政府内部から困惑の声が広がっている旨の報道がなされています。

 http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/178338……
 ▲日刊ゲンダイ:安倍首相赤っ恥 クルーグマン教授が極秘会合の中身を暴露

 で、大手紙へのルサンチマンの塊みたいな記者しかいない三流以下のタブロイド紙にかかるとこのような記事にされてしまうわけですが、恐らく報道各社も(ここまで下品で下手な文章にはならないが)似たような伝え方をしてしまうと思います。

 そもそもなぜクルーグマン教授は、非公開の議事録をインターネット上に公開してしまったのでしょうか。

 https://www.gc.cuny.edu/CUNY_GC/media/LISCenter/pkrugman……
 ▲Paul Krugman : Meeting with Japanese Officials. 22/3/16

 それを理解するには、原文を読むに限ります。日刊ゲンダイの記事が出鱈目だらけだということも一目瞭然です。

 もちろん英文ですから訳するのに時間を要し、本日は簡単にしかお伝えできません。しかし、全文を読み切って申せることは、安倍晋三首相も麻生太郎副首相兼財務相も重要な質問をしており、クルーグマン教授も自らの予測とその予測が外れる場合にも言及しながら極めて重要な提言をしていることが分かりました。

 そこから判断しうる公開の理由は、財政出動の絶対的な必要性とデフレマインドからの脱却が内需回復(景気回復)の鍵になるからです。

 氏はそう提言しており、反対する意見を突っぱねてでもやらなければならない、と。この公開は、あちこちにいる日本の財政規律ばかりを気にする人たちへの挑戦状です。

 経済学者の陰気な予測がはずれたとしても、財政出動は無駄にはならない、と。先進主要七か国の中では、日本とカナダが主導すべきだとも言っています。だから氏は、わが国の消費税率再引き上げに反対なのです。

 財務省にとって不都合な公開だったでしょうが、私たちにとっては大変好都合でした。

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『クルーグマン教授はなぜ…』に1件のコメント

  1. 心配性:

    「安倍政権による言論弾圧はすさまじい!」とメディア関係者が言い、勇んで記者会見を開いたものの、逆に外国人記者たちは「記者クラブ制度」や「電波利権」に不満を持っていたようで、日本のマスコミ関係者が望んだような展開にはならず、結局「実は弾圧はありません・・・」と自ら白状して終わった一件。

    日本のマスコミは、歴代政府といよりも、財務省をはじめ官僚からの圧力を受けているのではないか?と心配になるのですが。