野党「徴兵制」扇動のウソ

皇紀2675年(平成27年)6月26日

 http://www.sankei.com/politics/news/150625/plt150625……
 ▲産經新聞:「徴兵制もできる」 民主幹部ら強引論法、世論に不安広げる戦術

 民主党の岡田克也代表や枝野幸男幹事長、細野豪志政調会長らは本気で「徴兵制」なんぞと言っているのでしょうか。米軍がなぜ徴兵制をやめたか、韓国軍がなぜまだ徴兵制をやめないのか、政治家として大した知識もなければ全く何も考えていないことがよく分かります。

 以前にも申しましたが、現在の戦争はほぼ地上戦ではありません。また、わが国の自衛隊の装備を知る限り、それが徴兵された「素人」に扱えるものではないことも明白です。

 つまり、現在の戦争はコンピュータ制御された防衛システムの中で行われるのであり、地上軍が投入されるにしても高度な訓練を経ないと歩くこともできません。それにサイバー戦争や通貨戦争で国を亡ぼすこともできる世の中になりました。

 米軍が徴兵制をやめたのは、大東亜戦争以降一度も戦争に勝てなくなり、ヴェト・ナムでは特に素人兵の足並みが乱れに乱れて大惨敗を喫し、もはや国家財政が徴兵を抱えきれなくなったためです。

 一方、韓国などが徴兵制を維持しているのは、国家が小さくいつ戦争が始まるか分からない位置にある(韓国の場合は停戦中に過ぎない)からであり、スイスに至っては永世中立を維持するために国民皆軍備が必要だからに他なりません。

 わが国もその覚悟を持つなら構いませんが、もう絶対に日本国憲法(占領憲法)を捨てて「永世中立宣言」をしなければできないことです。民主党や日本共産党はそれに賛成するとでも言うのでしょうか?

 彼らは、私たち国民がこの程度の扇動で安全保障体制の強化を嫌悪するとたかをくくっているに違いありません。それが東京大学や東北大学、京都大学まで進学した政治家たちの正体であり、私たちを莫迦にしているのでしょう。このようなことは言うまいと沈黙してきましたが、かつての不倫報道で家族を傷つけた細野政調会長が娘を持ち出してまで虚妄の類いを国会で披露するのは、あまりにも滑稽です。

 しかし、占領憲法の解釈変更を重ねてきたことへの欺瞞を問題提起しているとするなら、もっと他の訴え方があるはずであり、よって歴代内閣法制局長官が或る時点の変更を勝手に「これが固定された解釈」と語るのもまた極めて滑稽なことに違いないのです。

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