米国に謝罪しない朴政権

皇紀2675年(平成27年)3月22日

 http://www.sankei.com/affairs/news/150319/afr150319……
 ▲産經新聞:米大使館に爆破予告電話、容疑で沖縄の男逮捕 ケネディ駐日大使脅迫電話の関連調べる

 つい先日も或る方と話していたのですが、昭和三十九年三月二十四日午後、在日米国大使館前で当時のエドウィン・O・ライシャワー駐日米大使が十九歳の統合失調症患者にいきなり刃物で右腿を刺されるという事件が発生した際、池田勇人首相がお詫びの親書をジョン・F・ケネディ大統領に送り、早川崇国家公安委員長は責任を取って辞任しました。

 ライシャワー大使といえば、東京生まれのオーストリア(墺)系で、非核三原則に関するいわゆる「持ち込み」発言で知られますが、日本国憲法(占領憲法)について「日本人自身によって制定されたものではなかった」「米国を中心とした連合国によって作られ制定させられた」と発言(複数著書で記述)したことでも知られています。

 また、刺傷事件発生後の輸血で肝炎を患い、売血問題が持ち上がったことから、犯人にかかる精神衛生法の改正のみならず、わが国に於ける輸血医療を大きく変えるきっかけになりました。

 さて、この時のわが国政府の対応は、米政府にとって極めて得心のいくものであり、日本の警察当局に何ら落ち度もなく発生した事件だった(それでも国家公安委員長を辞任させた)ため、これが特に日米関係に悪い影響を与えることはありませんでした。

 しかし、韓国で発生したマーク・リッパート駐韓米大使の刺傷事件に対し、朴槿恵大統領は現時点までバラク・オバマ大統領にお詫びをしていません。入院していたリッパート大使を見舞い、単に自らの刺傷事件と重ねて同情を示しただけです。

 まして、逮捕された男は警察当局が認識していたいわば破壊活動家であり、みすみす会場に入れた挙句、端とはいえ前列に座らせて大使に近づかせたわけで、当局の責任が大きく問われるにもかかわらず誰も責任を取っていません

 というのも、どうやら静観を装いながら米政府は韓国政府に呆れているようです。

 そのような中、実は駐韓米大使刺傷事件が起きる前に発生していたキャロライン・ケネディ駐日大使とアルフレッド・マグルビー駐沖縄総領事に対する脅迫事件で、警視庁による容疑者逮捕は全力で取り組まれたに違いありません。

 それにしましても、沖縄県那覇市内在住の神谷三義容疑者が何者かは知りませんが、在日米軍普天間飛行場移設に伴う辺野古沖の動きを止める運動を妨害したようなもので、日米双方が事件解決のみならずすべてを丸く収めてしまいそうです。

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