日独の実利的接近は必然

皇紀2675年(平成27年)3月10日

 http://www.sankei.com/world/news/150310/wor150310……
 ▲産經新聞:陛下、メルケル首相とご懇談
 http://www.sankei.com/world/news/150309/wor150309……
 ▲産經新聞:「日本も悟るべきだ」 メルケル独首相発言で韓国与党

 独国のアンゲラ・メルケル首相が来日しました。天皇陛下への拝謁で政治的な話を持ち出したのは残念ですが、いかにも彼女は安倍晋三首相と実利的な話をしにやってきたのです。

 主要先進八か国の中で死に体化、或いは政権運営に不安がほとんどないのは、実は(ウクライナ問題があっても)露国のウラジーミル・プーチン大統領、および日独の安倍首相とメルケル首相だけであり、また経済的不安要素を抱えながらも他のいずれの国より現況は悪くありません。

 対亜外交で中共へ傾斜していた独国の方針転換は、まさに安倍政権の長期安定化が見えたためです。一部報道では原子力発電を巡る見解の相違が日独間に大きく横たわっているかのように伝えましたが、両首脳はこれを小さな違いとしか受け止めていません。

 歴史修正を巡る日韓中の問題についても、メルケル首相は特に安倍首相を牽制する予定はなく、この問題に触れたくない彼女の本音が見えます。

 これ以上ギリシャのような国が増えても困りますから、独政府としては韓国政府や与党政治家から「真摯に懺悔を表明し続けている独国」なんぞと言われたくないのです。いわゆる「戦後謝罪」を否定する証拠を改めて出されるのを彼らは避けたがっています。

 中共外交部の王毅部長が安倍首相に圧力をかけるような発言をしたことも、外交官としては失格であり、これらに捉われることなく、経済的には敵国関係にある日独が国際政治に於いて協調できるよう両首脳が親しくなりつつあることを、私たちは歓迎してよいのです。

■3.15集会のお知らせ■
 と き 平成27年3月15日(日曜日)13時30分~16時30分
 ところ 神戸市勤労会館4階
 講 演 「安倍政権には、常に軌道修正が必要だ」
      遠藤健太郎(一般社団法人日本政策協会理事長)
 参加費 無料
 主 催 いつくしきのりの会
 皆様のご参加、お待ちしています。

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