ルーブル急落は戦略のうち

皇紀2674年(平成26年)12月18日

 http://www.sankei.com/world/news/141216/wor141216……
 ▲産經新聞:【ルーブル急落】ルーブルが最安値更新 利上げ効果なく一時79ルーブル

 ここ数日のルーブル急落の報。露国のウラジーミル・プーチン大統領がわざと仕掛けたのではないでしょうか。

 目下の原油価格下落は、簡単に申しますとサウジ・アラビアが仕掛けたようなもので、その背景には、すでに雲行きの怪しい米国の頁岩層(シェール)ガス戦略があり、対露攻撃の意図が明け透けだった価格誘導は、利益を度外視された米国内で強い反感を買っています。

 「米経済は好調だ」と言いますが、そもそもの米国民から見れば、バラク・オバマ大統領のいわゆる「移民優遇策」がこれまた特に働く低所得者層の強い反感を買っており、爆弾を抱えたままであることに変わりはありません。

 プーチン大統領は、絶対にただでは転ばない指導者で、米国に売られたけんかは必ず買います。ルーブル安の今こそ「ロシアは買いだ」と思わせるよう最初から動いているに違いありません。

 ですから、露企業の債務不履行(デフォルト)連鎖も、実際には起きないでしょう。現在の混乱など、これから得る大きな利益に比べればまるで大したことはない、という計算がプーチン大統領によってなされているはずです。

 金融政策による通貨安誘導と、国力の著しい低下による結果としての通貨安は、まったく性質を異にしますが、報じられているのとは裏腹に、露国の現象はほぼ前者に該当します。

 欧州でもことのほか仏独両国は、プーチン大統領のこれら動きを読んでおり、問題はわが国政府がまったく追いきれていないことです。もし追っていれば、北朝鮮問題との絡みで、必ず日露関係を密にしたままにするはずです。

 あまり現米政府の顔色ばかりを伺っていると、拉致被害者を北朝鮮から取り返し損なうでしょう。

スポンサードリンク

『ルーブル急落は戦略のうち』に1件のコメント

  1. 穐山和博:

    いつも拝見しております。ご苦労様です。
    さて、一つ提案があります。どこに書けばよいか分からず、貴兄から盛り上げていただきたいと初めてコメントいたしました。
    今週の産経に嘉義農林高校の物語が掲載されました。
    私は選抜の21世紀枠に台湾の高校を招待したらと考えました。現在も嘉義農林があれば最高ですが、大学になってしまったと聞いております。嘉義農林に関連した高校チームを招待すればこれこそ21世紀枠にふさわしい選抜ではないでしょうか。
    主催者(毎日)に提案すれば、中韓に遠慮して没になるでしょうし、高野連も同様でしょう。
    今こそネットの出番ではありませんか。
    ご賛同なされるなら、きっかけとなる記事をお願いします。映画会社や出演の俳優にもお願いしようとも考えますが、まずは貴兄のジャブを期待します。
    盛り上がると思いますが如何。
    (穐山アキヤマと読みます。市井の姥捨て老人です)