12月2日衆院解散の情報

皇紀2674年(平成26年)11月7日

 http://www.j-cast.com/2014/11/04220028.html
 ▲J-CASTニュース:「12月2日衆院解散、12月14日投開票」 飯島勲内閣官房参与のテレビ発言で騒然

 先週以来、いわゆる「解散風」が吹き始めています。首相がついてよい嘘は二つあって、「解散の時期と公定歩合について」とよく言われますから、飯島勲内閣官房参与の発言が正しいとは申せません。

 しかし、何度でも申しますが、消費税率を法定どおり再引き上げすることに反対だった安倍晋三首相を揺るがす勢力は、内閣改造直後から「引き上げ決定」などと触れ回ってきましたし、一時は私も情報を精査しにくくなったほどです。

 そもそも八%にさえ引き上げるべきではありませんでしたが、安倍首相にとって最大の難関は、十%への引き上げを一旦中止するための法改正手続きにほかなりません。

 飯島参与の指摘どおり、今月十七日には国内総生産(GDP)の速報値が出て、消費税率の再引き上げをするか否かを判断する材料を首相が得ます。決断はその後ということになりますが、引き上げ反対を掲げて安倍首相が「衆議院議員を入れ替えるぞ」と脅す可能性は、決して否定できません。

 先日も申しましたが、安倍首相は、内閣改造の「リスク・マネジメント」に成功しました。内閣支持率の下げ幅を小さく抑えられたのです。

 そして、「解散していただいて結構」とか何とか言っていた民主党の幹事長自身が、金銭問題を抱えて追及されています。前回ほども自民党は勝てないでしょうが、民主党が議席を増やすことだけはありません。

 あとはどの野党と連携していくかです。次世代の党および太陽の党か、残り物か、とにかく「デフレ(給与下落)対策」を掲げて消費税率の引き上げに反対し、内需回復で国際的信用を得る日本にすることを明言しないと、この「バス」に乗り遅れるでしょう。

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『12月2日衆院解散の情報』に1件のコメント

  1. きよしこ:

    遠藤先生、本当にお疲れ様です。文面のいたるところから、政府内外で情報が虚実入り乱れて錯綜し、先生がその精査に悪戦苦闘されている様子が伺えます。何一つ力になれない自分自身が情けなく思いますが、どうか体調を崩されるようなことがありませぬようお祈り申し上げます。

    当該の記事と飯島氏の発言に補足をすれば、番組内で飯島氏は「私が首相ならば」という注釈付で件の解散日程等に言及しておられました。しかしこの発言に対してのネット上の反応は凄まじく、「あの飯島が言ったのだから間違いない」とか、「いや、これは左派与党を牽制するための撒き餌のようなものだ」との様々な憶測が飛び交いました。ただし、飯島氏は自分の発言の影響力を正確に認識しており、まさに最高のタイミングでこれらの番組に出演を果たし「牽制」に成功しました。安倍首相はきっとテレビを見ながらほくそ笑んでいたことでしょう。

    私は当該の記事にもあるとおり、11月19日解散が極めて濃厚だと思います。長谷川幸洋氏が述べた「大安吉日」はあくまでも表面的な理由であり、内実は「17日にGDP速報値発表→18日に首相が記者会見を開き、消費増税後に前例なき低迷を見せたGDPと、歯止めのかからない実質賃金の低下を名目に再増税凍結に言及し『国民の信を問う』ため解散を明言→19日に解散」ということだと思います。さすがに選挙の日付まではわかりませんが、解散後の選挙運動を短すぎず長すぎず調整し、「最も勝てる日」をバッチリと選んでくるでしょう。

    先生が太字で強調されているように、麻生副首相をはじめ未だに増税推進派が跋扈する(おそらく増税推進派の「仮面を被っている」だけでしょうが)自民党の内部に「解散するぞ」という圧力をかければ、否応なしに自民党員は全員増税見送りに転じるに決まっています。先生が言及されている通り、自民党は前ほどではないにしても大勝し、頼んでもいないのに勝手に自爆した民主党と社民党は終わりでしょう。

    先般の予算委員会に置いて安倍首相が民主党の枝野幹事長が革マルと極めて近しい関係にあったことを明言し、また社民党の吉田党首の、週刊誌の記事をソースにしただけの低次元な質問に対し「激高」したのも全て安倍氏の計算通りでしょう。社民党がその程度の力しかもたないことと、枝野氏が金銭問題を抱えていたことも、小渕氏や宮沢氏の金銭問題も含めて全て把握していたに違いありません。

    だからこそ安倍内閣は必要のなかった改造後の内閣のリスクマネジメントに成功したわけであって、大臣の「身体検査」も左派野党の「身辺調査」も間違いなく飯島氏が裏で一枚噛んでいます。「たかじんのそこまで言って委員会」で「身体検査」について問われ「私は関わっていない」といちいち説明したところを見れば、重大な情報を徹底的に外部に漏らさないように統制を敷いたのも飯島氏で間違いありません。

    あとの問題は先生のご指摘通り、与野党ともに、どことどこが組むか。民主と維新は勝手に滅びればよい。次世代・太陽は間違いなく自民と合流。キーとなるのは「みんな」と「公明」だと思います。もはや存在感が皆無に近いみんなの党ですが、足元掬われ降板しましたが、前党首の渡辺喜美氏は安倍首相と個人的に非常に親しい間柄でもあり、「移民1000万人推進野郎」の現党首さえ首を縦に振ればあっさり連立を組むでしょう。所属議員も決して多くはありませんが、粗末に扱えるほど少なくもありません。しかし、地方議会にまで強い影響力を持つ公明が如何せん厄介です。でもここは思い切って自民党側から「連立解消」を通告すべきです。公明側から通告された、あるいはされたと見なされれば無党派層の安倍内閣に対するイメージはかなり悪くなり、名護市長選や滋賀県知事選のような結果にもなりかねません。そもそもこんな政党と連立を組んだ自民党がケジメを付けるべきですが、「オカルト政党」を追放する絶好の機会を逃してはなりません。国民に筋を通すなら、今回が最大最後の好機なのです。