北朝鮮が弾道ミサイル発射

皇紀2674年(平成26年)6月30日

 http://sankei.jp.msn.com/world/news/140629/kor140629……
 ▲産經新聞:北朝鮮が弾道ミサイル発射 日本海に向け複数

 北朝鮮が二十九日午前五時頃から、二発の短距離弾道弾を発射したことについて、その狙いなどの分析が各所で始まっています。

 射程は五百キロメートル以内で、日本海上に落下しましたから、単純に考えれば日朝協議の進展に対する何らかの「力による」牽制が疑われますが、今回はまったく違うでしょう。

 最も関係があるのは、中共の習近平国家主席が来月三日から、韓国を公式訪問することであり、歴代主席が就任してから北朝鮮を後回しにするのは、これが初めてです。

 むろん外貨がほしくてたまらない北朝鮮が、いつものように「見本市」をやっていると申せばそれまでですが、韓国が中共に隷属を始めたことは、北朝鮮にとって極めて許容しがたい現実に違いありません。

 彼らが直接中共を牽制したければ、黄海に向けて中距離弾道弾を発射したでしょうし、米国を牽制するのであれば、長距離弾道弾を太平洋に向けて発射したでしょう。すぐに人民にも伝えるはずですが、今のところ速報されていません。

 しかし現下の北朝鮮は、それらを発射して見せることもできない経済状態にあると考えることができます。核実験の可能性をちらつかせてできなかったのも、同様ではなかったでしょうか。

 短距離弾道弾は、はっきり申し上げて対韓国の兵器です。今の北朝鮮にできる精一杯は、韓国を牽制し、むしろ日米に対して「しっかり韓国をつかまえておけ」と言いたいように見えます。日米韓の離間は、中共がやっていることです。

 よって日朝協議への影響はありませんし、政府は冷静に対処しました。ただ、日韓関係の改善を仮に米朝それぞれから要求されても、それは韓国に言っていただかなければなりません。

 韓国の「反日」からくる賠償などの請求に応じることは、今後の日朝国交回復交渉にも影響するため、決して私たちが認めてはならないのです。

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