元首相が現政権「大陰謀」

皇紀2673年(平成25年)7月13日

 http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130712/plc130712……
 ▲産經新聞:【阿比留瑠比の極言御免】 吉田元所長死去で菅元首相、ネット上で大暴走

 東京電力福島第一原子力発電所の吉田昌郎元所長が亡くなられたことは、ここでも当日付記しましたが、菅直人元首相は十日、自身のブログやツイッターで、追悼そっちのけで事故対応に関する自己弁護と安倍晋三首相への攻撃を書き立てました。そこには、元首相とは思えない『安倍総理の大陰謀』などという表題までつけられていたといいます。

 民主党菅内閣の何が問題だったかと申せば、関連する議事録を全て隠蔽してしまったことにあります。当時は「混乱していたために最初から記録していなかった」と発表されましたが、これは官僚の業務に照らし合わせて恐らく嘘です。一切の破棄が首相または官房長官から指示されたために違いありません。

 原子炉冷却のための海水注入を中断させたのは誰かという疑問に対しても、菅元首相自身が平成二十三年五月三十一日の衆議院震災復興特別委員会で「(中断を)検討してみてください」と指示したことを証言しており、控えめに申しても、海水注入を続けることにまず疑念を抱いた張本人だったことがはっきりしています。

 にもかかわらず、安倍首相が虚実を喧伝したなどと非難する資格が菅元首相にあるのでしょうか。たとえ安倍首相を特に支持していない人が読んでも極めて奇異に感じる「責任転嫁」も甚だしいと断じざるを得ません。

 http://kukkuri.jpn.org/boyakikukkuri2/log/eid1409.html
 ▲ぼやきくっくり:「アンカー」吉田元所長が青山さんを通じて国民に送ったメッセージ

 独立総合研究所の青山繁晴氏は十日、関西テレビ放送の報道番組で、福島第一への初の映像収録を伴う取材に海江田万里経済産業相(当時)が東電へ「青山氏に圧力をかけるよう」指示し、平野達男副経産相(原子力委員会担当 当時)は自ら青山氏に圧力をかけ、挙げ句に菅内閣として警察に「青山氏を逮捕しろ」と指示したことを改めて暴露しました。

 むしろ「大陰謀」を企てたのは菅内閣だったのではありませんか。

 これは決して青山氏の妄想の類いではないと思います。国政の長も地方自治体の長も、警察を使って「社会的信用を失墜させたい者を適当な法律を持ち出して逮捕させる」ことはしばしばあり、東電に被害届を出させるようなそぶりを見せた海江田元経産相の行いは、日教組らも用いる「極左活動家」の手法そのものです。

 私は過去にまんまとやられてしまいましたが、青山氏が救われたのは奇跡のようなもので、吉田所長の入構許可があったことなど本当は逮捕されない理由になりません(面談の約束を交わしていても適当な理由をもって被害届を出させ、受理してしまえば逮捕出来ます)。青山氏の言う通り、彼が内閣府の原子力委員会専門委員という立場だったことに加え、これは厳然と存在する警察の良心に救われたのです。

 津波想定を一度見誤ったことのある吉田所長は、まるで自身の悔いを改めるかのように現場で奮闘し続け、本格的な防潮堤の作り直しを青山氏を通して私たちに強く主張されたことは、菅元首相が何をわめこうとも、私たちと安倍内閣が引き継がなければなりません。

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